リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

記憶の中の旧バージョン

2017-06-24 21:01:14 | 断片
 こんばんは。暑くなってきました。すでに夜風に混じる匂いもなし。それもさみしい。
 土曜日ってテレビもよそよそしくて。さっきからアナウンサーの独り言ばかり。みんなスタッフさん遊んでられてるんならいいんだけどね。
 昨夜はついてたテレビでみんなの歌リクエストをやってまして、ダカーポの「鳩の詩」が。いいなあ、ダカーポ、一曲も知らないけど(注:ほんとは知ってます。知ってるだけ)。葉祥明の絵も懐かしい。まだ青春のみぎりの人だった。今の若い人はこういう文化がなくてかわいそうだ。代わりがAKBにペット文化?? いや、客層が違う? まあ昔だってキャンディーズとかいたけど。
 
 さて、まず前回、じゃない、間に番外系が入って先週か、の続報。
 まずはアベ支持率、サンケイの世論調査でも下落してて、おやサンケイなのにと思って検索したら、別の話ですがJX通信社とかいうところの調査が見つかって、産経新聞購読者のアベ支持率は86%なんだって。そこまでバカとは思わなかったけど。まあ読者もマンガ読んでるつもりなんだろうね。で、支持率最低が朝日じゃなくて東京新聞、アベ支持5%なんだって。これも驚き。東京新聞といえば名古屋の雄、中日新聞のことのはず。名古屋はアベが嫌いか。
 
 続報2。言及したUは、その後朝日でさんざんしゃべってて、今は天皇主義者なんだとさ。もう呼び捨て。たった40年で清算される人生ってなんなんでしょうね。フランス語翻訳も自分でやったか知れやあしない。私が感心した訳は「フランス・イデオロギー」(そこそこ大著の訳)というフランス文化人ほとんど全員の告発の本だけど、wikiからもその名称は清算されてるし。本人、若いときにフランス語翻訳会社作ってたって話だからね。
 
 続報3。なんでもこんどは公明党が「共産党は公安の監視対象で危険だから支持するな」 とあちこちで公言したそうな。ほんと足の引っ張り合い。どうしようもねえ政治主義者ども。
 創価学会は40年前、公安の監視対象だったぞ(と昔の本に書いてあった)。いまだって「調査」更新し続けてないはずないじゃあないか。やめてたら職務怠慢だ。創価学会が分解したらアベ政府も急遽(きゅうきょ)対応しなきゃならないんだから。もっとも、いつまでも与党だからだいじょぶと思ってたら大間違いだ。まあ公明党議員は創価学会が消滅しようが維新の会に鞍替えするだけだろうから他人事だけどね。
 で、共産党書記長がそれを怒ってるって。てやんでえ。人のことを言えた義理か。

 というわけで実は今日は出かけたので夜9時も近づいてまいりまして。
 出かけて昼に20年ぶりに吉野家の牛丼を食べました。おいしいんですよね、吉野家、、、ん、ん、おいしくない。これは豚丼か。「まずい」ほうが近いぞ。
 ほんと私儀、米飯が嫌いなのでほとんど食べないんですが、40年前の吉野家というのは牛の尻肉や腿肉の薄切りで(=脂身ゼロ)、玉ネギなんか臭み抜きに少しあるだけ。その結果のっかってる具材は(値段上)少ししかないので、紅しょうが(は無料)で残りの米を食べる、というものでした。それでも並400円とかしてましたが(今でいう800円ほど、、計算上は900円越え)、昔はおよそ「ご飯」という商品は全部高かったので許せました。しかも、この肉の味付けはとてもよい。その結果、十分丼飯も食えたのですが、
 なにこれ、あぶらぶらぶら。
 ひつこいだけ。
 これはなんか誤解があるのでは?
 ネットには吉野家の牛丼レシピというのがありまして実は先週そのとおりにして作って食べたのですが、確かに肉質を除いてほとんどそれと似ているので全国普遍的なのでしょう。(先週の肉は某スーパー、カナダ産肉138円。そっちがマシとはまさか思ってなかった)
 これはいけない。
 というわけで、お題。記憶の中の吉野家牛丼旧バージョン。ここで書く分には、検索には出ないはず。
 といっても普通そのもの。昔の吉野家は普通。ただ、脂身なしの薄く少ない牛肉に十分な味付けをしてあっただけ。
 まあ、肉はしょうがないのでバラ肉にしよう。われわれはたかだか牛丼のためにはバラ肉しか買えない。
 まず、肉と玉ネギと炒める。玉ネギもあんな「入ってるよ」誇示のための(脂っぽさカバーかも)厚切りにしてはいけない。普通に切る。その上で炒めればすぐに甘く(柔らかく)なり、肉の臭みも抜ける。で普通に水で煮て(湯で煮て)「アクを取る」。取らない理由などない。味がクリアになる。さらに少々のダシの素としょうゆと砂糖と日本酒を加えて、あればショウガを少々。あとは好きなだけ煮る。これでおしまい。砂糖としょうゆは多いほうを目指して我慢ができるぎりぎりまで入れる。ワインなんて意味なし(ネットレシピで作ったときは酸味で脂身をすっきりさせるのかと思いましたが、よほどいれりゃあ知りませんが、変わらないったら)。新吉野屋にこだわりがなければこの方が絶対美味いし。脂肉はしゃきっとしてとろけた玉ネギは本物の肉部に絡んでクリアな甘さの牛丼の出来上がり。お奨め。
 
 で、すいませんがお時間で。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実質的ブルジョワなウソ

2017-06-21 20:38:04 | その他
 というトップページ変更。前回のテーマ、怒ってはないけど、本質的には同じ現象。やっぱばかみたいで。
 
 で、今日のNHK「ためしてガッテン」。ごぼうです。
 ごぼうは摂氏1度で半年も保管すれば「甘く」なるんですって。『とれたては苦い。みなさまも冷蔵庫でずっと保管を』 キャンペーン。
 ばかいってんじゃねえよ。
 泥付きごぼう、都会のスーパーで198円で売るまで、どれだけ保管されて入手されると思ってんだよ。生産農家にもNHKスタッフや芸能人にも、市井の人間のことなどわかりゃあしまい。
 
 ごぼうは買ってすぐ食う。それ以外なし。たまたま新鮮ならもうけもん。
 誰がスが入ったごぼうを「甘いねえ」なんて食うんだよ。
 みなさま騙されませんように。ごぼうは基本うまい。その保管ごぼうがマズイのは、「ス」のせいです。
 
 なお、うまく取れたてを入手される幸運がありましたら、(保管の有無は別として)片栗粉つけて空揚げがいいそうです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

番外2:久しぶりの同世代人

2017-06-20 20:58:48 | 断片
 番外の2、もうブログも10年やってますが、2回目。

 ここんとこ次回配本の読み方ガイドの挿入のような空しい作業を続けておりますが、本日は隠居的に、「そうか、将棋の加藤一二三9段は77歳で今日の試合で最後か」 と思いまして。
 加藤一二三というのは大昔、少年サンデーで詰め将棋コーナーをしてた人で(少年サンデーは教養主義なので詰め将棋コーナーがあったのです。その頃ジャンプ等は存在せず、マガジンは売れればいいの講談社だからナシ)、私らの世代では将棋といえば加藤一二三。大山名人? 誰それ? 
 で、将棋会館でのネット実況を見てみたら、、どうも素人しかやらない手をして敗勢。この手を一生に一度やりたかったのかなあ、それともほんとにボケなのかなあと思いつつ消して。
 夕飯片付けてパソコンつけたら、もう負ける寸前、て言うか、詰んでる。
 あとは投了(という負けた意思表示を)するだけ。そうか、最後を見るか、と中継を見ていると、、、
 加藤9段、トイレか。席を立ったまま帰ってこない。どうした、どこへいった、試合放棄か、いや自殺でもしたのでは、、、

 あ、戻ってきた、やっと。
 自分のカバンを持っている。
 「今日は感想戦(という局後の検討時間)なしで」。関係者にそう言うと待ってたエレベーターに飛び乗り将棋会館ビルの出口へ。
 追いかける報道陣。追いつかない。加藤は呼んであったタクシーに乗り、夜の静寂(しじま)へ。
   、、、加藤一二三。
 すげえ笑い!! しばらく笑ったまんまでした。さすが!
 2ちゃんその他では、加藤のマナーがどうとかぶつぶつ言ってるニワカがたくさんいて、それもそれで笑い! バ~~カ。あはははは。
 久しぶりに胸のすく同世代人でした。

 (注です:ほんとは同世代は10年以内の間をいうときに使ってください。わたしとは2世代も違う、ともいえる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢は実現できる、か

2017-06-17 17:52:28 | 断片
 こんにちは。梅雨だそうですが、ぜんぜん雨が降りません。九州じゃもう田んぼが割れてるそうで、困ったことです。

 いつもエクスプローラーでyahooを開いてるんですが、今週はハリアー(トヨタ。戦闘機ではありません)の宣伝が出て、「僕が幼いころ 〈それ〉はいつも僕のそばにいた。」 しかし大人になって消えた、云々の動画。「なまはげ」みたいなのが出てきて〈それ〉とは「野生」だという落ちなんですが、へえ、というか、ほお、というか。世間にはなんか野蛮なやつらっていますが、そいつらってこういう憑き物がいたんだな、と感心。
 この動画がホントかウソか知りませんが(ホントって、、)、同じ人間と名づけられてもぜんぜん違うんだね。と納得。いるしね、野蛮なやつら。しかしウソならやめて欲しいものだ。知らない人間はほんとにしてしまう。わたしなんざそんな不愉快な野郎は友だちにいませんぜ。というか、私が野生。私の周りの人たちはいつも人間世界に迎えてくれた優しい人間たち。っていうか、友だちにしないだけですが。微妙にわがまま。
 
 さて、ニュース。内閣支持率下落、と。そら見たことか。(右翼の)時事通信調査でさえ内閣支持率がどんどん下落しているといっている。都合の悪いことは人のせいにしくさって。
 共謀罪も成立ですね。バチ当たりの創価学会。あと15年もすりゃ反日集団対象で自分たちが消滅さ。お釈迦様も言っておられる、因果応報、自業自得。
 そういう歴史とはいえちょっと早いなあ、、憲法改悪が遅いだけか。ま、わたしんとこはあちら(官憲)も人手不足の折、様子見にネットで来るだけでしょうが。うっとおしい。貴弟んとこも行きますよ。悪いやつかどうか調べるのが趣旨ですからね。善良な私と比べたら貴弟のほうが悪い方でしょう。どっちでもいいですが。
 なんでもC派によると、『”公安警察は中核派見張れ〟 日本共産党が共謀罪推進』てな題で、共産党が『5月21日、新宿での「若者憲法集会」のデモ前に日本共産党の田村智子副委員長は次のように述べました。「私たちのもとには公安情報が配られます。公安警察が監視している、その団体の報告書です。最初に出てくるのが右翼と暴力団。次に出てくるのが革マル派や中核派。こういう皆さんは確かに犯罪行為をやってきました。しっかりと見張ってもらわなければ困ります。でも次に出てくるのが共産党です。次に出てくるのが原発反対や安保法制に反対する運動。いったいこれはどういうことなのでしょうか」といったとのこと。私もいったでしょ、そういうやつらなんだよね。自分は何だと思っているのかね。自分てC派も一緒だけど。暴露や密告が日常茶飯事の党派世界、人のことなどいえるものではございません。(そういえばフランス語翻訳のうまい元某党派員の(元某女子大教授の)U氏が、朝日の共謀罪特集で密告の激増を心配していた。わたしなど人が良いので発想がわきませんが、セクト心性ってそういうものなんですよね。)
 さても前衛主義者が原理的にそろってバカなら、一般人民の圧倒的力に希望するしか方針はないやね。

 あと何、石綿が古い公営住宅に残ってるって。そんなの固めてあるんだから触んなきゃだいじょぶ。医者じゃないけど。石綿って俺らの頃じゃ普通よ。わたしなど、見た目を越えてその手触りさえ覚えている。自分の家にも煙突その他であったし(煙突とか直したり取替えたりしたし)、裏庭にはいつもかけらが落ちてたし。学校の体育館裏とか、アスベスト板なんて落ちてて普通。いまさら自分が肺がんになったって、何が悪いか分かりゃあしないさ。
 もちろん常時曝露の工場労働者の方たちは助けなきゃいけないんですが。はっきりいって実態のない方の言はただの被害妄想。といいたいくらい。実際の被害者の方もいるのでしょうし、そういう方々に迷惑がかかるのは何ですが、大したこともないことに喚き立てる人間てそもそも嫌い。まあやめておきますが、人生の過ごし方として嫌い。

 憎まれ口はやめて、本日の題。
 yahooの動画にフェインバーグさんという、「ウォーリー」の撮影監督というかライティング監督の講演が入いってました。(こういうマイナーな人だと名前をフルに書くと検索に出ちゃうので省略)
 ご本人、子供の頃はアーティストになりたかったそうですが、食ってけないと大人にいわれてやめたそうです。で、科学者でいいやと思って勉強してCGの世界に入ったそうで。
 そして作ったウォーリーやニモ。結局、「女の子が ふと 自分は科学者というだけではなく アーティストでもあるのだと 実感する世界」を創ったのだ、と満足する講演。
 それはそれは。でもまだ若いのに、と思えば、会社から言われて述べた宣伝的「夢の実現」なんでしょう。「当社が実現したアメリカン・ドリーム」ですね。が、それはそれなりに本当なんでしょう。わたしなどは素直によかったねえ、と思うところ。
 さて、若人の皆様におわされましては、「ごく一部の成功者に騙されるな。夢なんか持つんじゃねえ。まずは生活だ」とよく言われることと思われます。が、それも一部の真理に過ぎない。私は倫理教師だったらそんなことはいいませんね。
 夢は選択的に実現できる。それは字面からすれば修正的実現かも知れないが、人間はそういうものではない。夢は人間が選択して実現される。
 なかには抽象化してレベルを上げて、対象を広くしていかないといけない「夢」は多々あるわけですが、その大半は自分でも曖昧模糊とした憧れなんだからしょうがない。 
 
 まあまず実現できないものをいっちゃいましょう。
 まず、カネです。カネの入手は実現できない。 じゃあ人間はカネが欲しいのでしょうか。わたしは倫理教師として、そんなものは人間の夢ではない、といってしまいますね。「金持ちになりたいのか? なんでさ」みたいなものです。なんでなのか、私には不明なので、生徒に聞かなきゃわかりませんね。
 ついで実現できないものは、いくつもいくつもある夢。それはシンプルにただの憧れだから絶対に実現できない、といってしまいます。犠牲なしに手に入る夢はない。
 あとは肉体的願望。手が4本欲しいとか、「美人の」嫁さんが欲しいとか。これもあほか、とどやしつけるところです。
 
 こうした不純な自称夢を除き、夢は手に入る。手に入らなくてもいいのですが、ご希望とあらば手に入る。
 人を助けたければ、高額な医者にならなくとも授業料免除の私学薬学部に入れる。小説家になりたくても学者になりたくても、20年頑張ればなれる。小説家も学者も、その地位を得るためには10年しか頑張っていないからだ。スポーツ選手系にいたっては5年ほどしか頑張っていないのではないか? 
 「でももう15歳だって? それはオリンピックで有名になりたいというだけの夢だろう? くだらん。そんな動物園のパンダになってみんなにはやされたいなんて夢よりも、もっと血の通った人々の賞賛を受けられる将来は必ず手に入るんだ。」
 なぜかといえば、みんな犠牲が嫌だからです。犠牲をいとわない人間は相対的に一位となる。一位には夢の入手の優先権が手に入る。かくて夢は手に入る、というわけです。フェインバーグという人も相対的に夢を手に入れましたが、もしかすると犠牲さえいとわない人間が後10人いれば、彼女の水準では入手できなかったかもしれない。しかしそれは理屈に過ぎない。世間は犠牲の嫌な人たちでできている。ご隠居の言うことに間違いはない。
 だいじょぶです、イフ・ユウ・ウィッシュ。
 それが幸せかどうかは別として。
 それよりも、普通って、周りの人と遊んだり、流行の映画見て他の人と話したり、みんなで美味しいもの食べたり、そっちのほうがいい気もするしね。
 「そっちのほうが」といいましたが、これは2択です。
 犠牲のない夢の実現など、それはありはしません。

 (p.s.1 「夢の修正」は「今日はスマホを1時間遊んでしまった」、みたいな人に生じます。わかってすることですので、これも夢の実現。ただし2時間遊んだ人は夢の放棄ですね)
 (p.s.2 上記は若人用です。中年の方は「夢の下方選択」が必要です。どんな方でも35歳の能力は20歳の半分です。10年でできることに20年かかるところ、さらに年は毎年とりますので2次式の逓減です)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

権力者が欲する少数派の議論

2017-06-09 20:27:16 | その他
 こんばんは。1日早いですが明日、出かけるもので。昨日は他人の家の蝋梅(ロウバイ)に実が沢山なっているのを発見。ザクロの実のようで美味しそうでしたが、調べたら果肉はないうえに毒があるそうで。その代わりぼんぼん発芽するようです。そのうち地面に落ちてジャマでしょうから拾えば庭のある人にはお奨め。枯れた晩冬に綺麗な花が咲きます。実がないと嫌な人は関東以南の庭のある人ならグレープフルーツがお奨め。ただし、都会でないとアゲハチョウが来るでしょう。ネットには夏みかんやみかんもできると書いてありますが、ほんとのことしか書かないブログとしては、知りません。アボカドは30センチほどで枯れましたが、大木になるのでお奨めできません。
 
 さて、ニュース的には「夜廻り猫」が手塚賞とか。おめでとうございます。ただ、よい漫画ですが、よい漫画はストレスは溜まりますね。
 先日はネットでハンターハンター再開といってたので思い出したのが、幻海ばあさん。悪い漫画ですがストレスがたまらない幽遊白書。だいたい年寄りが出てくる漫画なんか気が滅入るものしかありませんが、幻海だけは特別、って気がしません? 興味ないでしょうけど。あとまあ、ジョジョのじいさんとか。みんな死んじまうけど。
 漫画でなくても、ともかく年寄りキャラクターにろくな物語がないのは自業自得でしょうが、ウソでも(どうせウソですが)よいモデルがあると年寄りも身を恥じんで少し更生できると思うんで、誰か人の好い人が作ればいいのに。

 で、原発事故。大洗研究開発センター。
 あれもこれも委託で専門家のいない集団というのはほんとに情けないものです。よね? 私んとこの会社はまったくそうでしたよ。30年前ならできたこともぜんぜんできやしない。
 大洗もネットで見ると山のように並んでいる委託事業、というか業者、500人程度の企業だけど、大丈夫なんだろうか、補償。派遣労働者なんか投入してないのだろうか。一番ひどい被害者は「職員」と表現されてましたが、心配。労災保険からして会社で払ってるのかね? 下請だの派遣だのというと、初めは親企業がおためごかしに対応しても、2年、3年経つとただのお荷物になるんだよ。そのときになると、親会社の社員はもう非難されない。みんな周囲は黙っちまう。「だって、なんだってそうだもの。なんでこの場合だけ特別待遇?」とかさ。
 情けないけどそういうもんなんだよ、資本主義社会は。
 あてになるのは司法だけ。
 司法、すなわち資本家権力から独立した国家権力だけ。
 一般の方には失礼、支配階級と資本家階級は同じものだ、という馬鹿な話があって。
 マルクス主義者のお題目とは異なり、労働者を助けるのは個別資本家のことなどどうでもいい国家権力だけなんだよ。
 もっともいくら真理を告げてもカンパ生活の政治局員の頭脳では分かりゃしないさ。
 
 さて、共謀罪、本日は朝日で尾木ママが多数決にしないで検討を深めるのが教育、といってました。若人の皆さんは多数決で多いほうが勝つのに、なんでわざわざ議会なんか開くのか? と思いませんか? 「だって高校で『議論を尽くさなければならないから』なんて教わった」 とかじゃ可哀想ですので、というよりそもそも政経の授業がないともっと可哀想ですが。
 「お前なんかアナーキストだから議会なんて要らないとか言うのだろう」って? いえ、思ってはいますが別に言いません。議会制度は存続が大事ですからね。わざわざ否定する努力の必要はありません。平穏な時期は流しておけばいいだけですが、決定的瞬間には重要な武器です。じゃあ、いつなら本当に「要る」って、それば分かれば神様ですし。
 ともかく、平常時、機能的には被支配者には議会など不要。自称仲間のはずの代表議員たちに幻滅するだけではあります。
 そうじゃなくて、実は議会というのは支配者にとって必要なのです。
 「そりゃ人民を篭絡するためにいるよな」とかの誰でもわかることはいわない。それじゃあさっきの議論の続きなだけ。しつこいのは嫌い。
 
 理屈はシンプルにして明快。
 行為者は、自己の行為のスムーズな執行のため、自分が向かう行為の対象者の情報を手に入れる必要がある。
 同様に支配者は、自己の権力のスムーズな執行のため、被支配者の情報を手に入れる必要がある。とりわけ武力行使を伴わない安定した権力維持が望まれ、かつ実行可能な農業的定地支配においてはそうである。
 執行権力は、支配施策を考えることはできるがその実効効率を想定するためには、それ以前に受けた被支配者の抗議の強さやこれから来る抗議の強さを認知しなければならない。議会少数意見という被支配人民の最低限の要望伝達行為がこの最大の源泉である。
 終わり。
 要は、無理して横暴に振舞う必要もない安定権力は、多数派によかれと思うことを施策していればよいが、じゃあどの程度の施策が多数派を形作るかは、やってみないとわからない、というわけですね。
 これが歴史を通じて政治闘争が一段落した=ブルジョワ期の、用済みの議会の機能です。
 なんて政治学じゃあ教えてくれないけど。読んだことねえもん。
 
 支配権力の存続する世界にあっては、そこで当該案件に利害関係を持つ者が、政策や議案に対し、試金石として、分からない部分を教えていく(現実には「権力者に噛みついて」いく)、それにより次の機会での行政や敵対議員、またマスコミ等の行動を変えていくということが、事実上の設定された議論の場=議会の役割というわけです。この過程により、その案件の内容・程度は、現実で実効的に生きられるように変わり続けていくことができます。
 これは民主制的多数決とは直接関連はしませんが、しかし普通選挙制とペアになることにより民主制を社会に確保する。この情報が議会外に出た場合、というのは選挙で闘われる公約その他のことですが、これにより支配権力は次の選挙において、備えられ、あるいは対抗させられる、というわけです。ま、この段落分くらいは政治学教科書でもついでに書いてあるわね。
 と、こういう修飾語だときれいごとに書けますね。まるで私は民主主義リベラル。
 そうではなくて、これは、断続的ではあるが多くの歴史的時間において、被支配者は体制が壊れては自分の明日の生活が困る、という下部構造の反映だ、というわけです。

 いずれにせよ、人には、その自由が立法によってなど影響されない制度が必要なのですよ。
 漢文で習った? 鼓腹撃壌(コフクゲキジョウ)。変換が出るからすごいね。

 というわけで今週は本当にここでおしまいです、また来週。
 

 ++++++
 で、こっから先は、本当ではなく、いつもの(前からの)お客さま用。いつもって、20歳なら半年、30歳なら1年、などの長い(古い)お客様。なんたって広く世間に下品とは思われたくないから。下品なんだけど。
 
 知ってる? こいつ。
 山口正之「近代経済学と史的唯物論」1980。
 1980年にローザ・ルクセンブルクのような前衛党主義への批判者は自然発生性への拝跪とみなし、『ローザよ、それから先は、理論の任務ではない。それからさきは、「どうなるのか」ではなく、「何をなすべきか」が問題となる。』『変革のための行動の指針を』『具体的な戦術と政策として提起できるように』理論は奉仕しなければならない、などとよくもまあ偉そうなことをくっちゃべってたやつが、    
 たった16年後、
『グローバリゼーションの発展そのものが、、、民主的な新国際秩序の建設を、緊急な課題として提起しているのである。』そのためには『民主主義の深化と徹底が先進国変革の道である。』
 山口正之「社会主義の崩壊と資本主義のゆくえ」1996。
 何が「ローザよ」なんだよ。ばかやろう。お前のはただの資本主義の怒涛のような流れへの拝跪じゃないのか。何だよ、具体的な戦術と政策とやらは。教えてくれよ。
 ったく口先男が。といって、既に百人を超える口先男たちを見ているので、上記本はその想定の確認だけのために借りたわけですが。ここまで腑抜けたことをいうとは、笑ってしまうぜ。いえ、別に反論しているのではなく、昔の口はどこへいった、といっているだけ。
 もちろんとうに死んでしまっているのですが、どんな気で言ってるのかね。そんな人間がいるということ自体信じられないよ、仮に20歳の頃だったら。ほんと嘘つきばかり。(ちなみにローザは自然発生性など重視しておりません。ただの前衛党主義者です。党「指導」の傲慢さを非難しただけ。結局誰も彼もが自分に都合のよい読み方をする。)
 
 (これはpsでなく、嘘つきじゃなかったりする。残念なことに後期高齢者ともなれば自分がなにやってるかなんかわかりゃしない、本人的には「だって前と同じだよ、なんで怒るの?」 みたいなもんさ。前と同じく所属の前衛党の主張にあわせただけ。変わったのは前衛党。ま、どっちもおんなじさ、ただのプロレタリアートへの無責任。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博物学上の1知見

2017-06-03 21:18:54 | その他
 こんにちは。ときどき夏が垣間見える今日この頃、蚊は出るし風は濁るし。
 まあしかし、初夏は盛夏ではなく。関東地方の方々はそろそろ紫陽花の季節で、関西もそうだろうけど、どこで花を楽しむかというのが違って。鎌倉のグチ。
 私どもが青春のみぎりは、アジサイ寺こそ老人のぞろぞろ歩きという感じは出てきたけれど、円覚寺も東慶寺も平日はほとんど人もなく、東慶寺なんか来る人間はあの境内で墓場を入れてもまあ2人、紫陽花や花菖蒲が楽しめたんだけど、もうダメだよね。この十数年行っていないけど。イモ洗いの観光客では文化も何もないと思うのだが、如何? 早く消えないかねえ、年寄りたち。そしたら若人も日本文化を取り戻せるかも。
 
 今日は近くのS大学にいってきましたら、キャンパスで「トッキョ、キョカキョク」という鳴き声が。ま、田舎なんですけど、これ、「ホウ、ホケキョ」と似てるなと思ったところです。参考情報を書いておきますと、「ホトトギスは鶯の巣を乗っ取り、そこで育ったホトトギスは周りの(本来の)鶯の卵を蹴落として、自分だけ鶯の子どもに成り代わって育つ。」という話で、でも、評判はすこぶる悪いけれどやはりホトトギスも鶯の子どもなんだな、本人はそのつもりなんだろうな、と感心したところです。(発声器官が違うのに、一生懸命母親のマネをしている、の意)(おっと、パパか。「ママのところに来るオス野郎の真似」というのもあるか。)
 そんな話聞いたことないしょ。
 鳥類博物学150年を経てもだれにもできやしない。
 私など聞いたことのない話ばかりをし続けて早30年、当たり前の世界。
 誰も同感しないか。
 あ、でもこれを本日の役に立つブログのテーマにしよ。はっきり書くと罪のない野鳥愛好家氏が紛れ込むのでトボケつつ。
 
 で、S大学の学食で500円でミニカツどんとうどんセットをいただき、おなか一杯。この腹いっぱいの満足をもって若人は夢のある午後の一日に邁進するんだろうな、とこれも明るい感想を持ったところです。いいね、若いって。何の根拠もなくても、若いという夢が確実にある。
 ただあの女子学生が制服のようにみんなで着ている筒袴、あれなに? いいと思ってんのかね。サラリーマン世界じゃ見ないけど、なんとも変。知らない? 田舎じゃ流行ってるみたいよ。もちろん服がどうだろうと自由ですけどね。ただ変。 
 
 さて、本日のネタ探し。
 ときどきためになる情報があるので見るネット赤旗。今日は、
「参院本会議で2日、公権力の行使を含む自治体窓口業務を地方独立行政法人に外部委託(アウトソーシング)できるようにすることなどを柱とした改定地方自治法が自民、公明、維新の各党などの賛成多数で可決・成立」したそうです。知らねえなあ。朝日新聞を見直しましたが「首長の賠償額に上限」とか書いてあるだけ。いいのか、朝日。ま、朝日なんてそんなもんだけど。別に左翼でもなんでもなくて政府権力をおちょくるだけなのに右翼はそれさえ気に入らず左翼とか言われる。要するに右翼なんて政府権力の糞拾いなだけだ。そりゃ他に生業がなきゃしょうがねえ立派な生業だが、そういう看板を掲げてやれ。 ウワ言のような弱いもの罵倒じゃなくて男なら正々堂々と民族イデオロギーを開陳しろよ。あ、失礼、女か。
 じゃなくて、行政権力の外部委託の話。そんなものはいいも悪いも大方の人間には関係ないけど、また人民の所得が減るな、というわけで。残る正規官僚たちはすでに人民じゃないし。つまり人件費が委託料に変わり、人材派遣会社登録賃金代+会社の儲けとなるわけで。
 シンプルには事務総量は変わらないので、投入労働力日当ての人民の賃金総量が減る。
 もっともその分を核シェルター用体育館土木整備費(自民党案)につぎ込めば少ないパイを人民の間で取り合いできる、というわけだ。
 かくて、年寄りの年金も自分の家族の貧困若人に分割されざるを得ず、わざわざ年金算定基準を減らして基礎年金だけの年寄の収入に影響を与えるまでもない、という都合のよい話だね。
 三菱銀行頭取の収入は2010年で1億1千万円。三菱は1975年には2千万ちょっとだった(いや千6百万ほどかも。年で違うんで)と思うけどねえ。上下でどんどん差は開く。まだまだこれからです。
 
 ついで、朝日新聞には道徳教科書教材論特集がありました。本当のことしか言わないブログ。道徳も身に付けなかった人間たちがなにをいってんだろうねえ。
 本当の道徳なんてもんは小学校で先生の姿を見て自己獲得するものだよ。教科書で何が分かるか。教科書が教えるのは世間の賞賛基準のみ。ワシントンの桜の枝、だね。「ウソをついちゃいけないよ」 なんてウソばかりの教師がなにを言ったところで子供のものになるわけがない。逆に、道徳基準を実践してそれを常にコトバ化している教師の生徒は、政治家がいかに嘘つきであろうとも、嘘は恥ずかしいものだ、と知る。問題は教科書なんかじゃない。教師の行動だ。
 と本当のことをいっても、小学校には口先ばかり、自分に甘い教師ばかりでムダなんだけどね。道徳なんつっても教科書や教材の話をして、「ハイ、道徳の授業をしました」 なんてもんさあ。、
 政府は政府の賞賛基準を教えることで権力の枠を思い知らせ、右翼が動きやすい世の中にすればいい。道徳がどうのなんて思っているのは初等教育のショの字も知らない文部官僚と評論家ばかり。こりゃどうも倫理教諭の資格保持者としては悲しいものさ。
 そもそも人の髪が茶色だろうが天然パーマだろうがハゲだろうがアデランスだろうが気にするようなバカじゃ、初めから人間の平等や自由など教えられっこないけどね。しかし筒袴はやめたほうが、、
 
 おお、長いっし。9時過ぎ。
 じゃね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする