リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

経済上の不明

2016-06-25 17:09:41 | 断片
 こんにちは。関東地方梅雨も掛け声倒れ。海際は降ってますが、山側がだめ。取水制限はとれそうもありません。
 当方、やはりというべきか後釜が見つからず、バイト延長。それなりのショック。もういよいよラストターンのはずなのに。
 今のところは若い人が多くて、どうも夜中の1時2時に寝ているような。忙しいといっても常時だから平均11時ごろには帰宅しているだろうに、やはり若さは財産です。
 
 近頃の読書では、中央公論の「世界の歴史」がよかったです。何十年ぶりかで手に取りましたが、ぜんぜん歴史学も進んでいないのではないかと感心しました。きっかけは佐々木毅の「学術文庫」本。なにが学術文庫だあね。大衆向け教養本にボロ負け。
 佐々木が「カノッサの屈辱」は宗教としてのキリスト教の威力の証だ、みたいな話をするわけさ。
 そんなはずが、常識としてあるはずないじゃないか。と、切り捨てられなかったのは、子どもの文英堂の世界史受験参考書のせいで、そいつにもそんなことが書いてあって、旺文社派の私としては切り捨ててよいのだけれど、それでもひっかかるやね。一応、曲りなりに川北稔監修(その他京大系教授)だからね。
 で、しかたないと近くの図書館で参考文献にさがしたら、堀米庸三が事細かに、そんなこたあねえよ、と書いてくださっているわけだ。
 ばかやろう。時間を無駄にしてしまったじゃねえか。ほんとうに政治学者と京大史学は糞だ(京大日本史も嫌い)。
 
 さて、参議院戦というわけでアベノミクスは失敗だ、という話が左翼からでていて。そういう問題なのかねえ。
 アベノミクスって、安倍がやったとおりに資本家が喜んでるじゃん。どうして「資本家の政党は資本家のためにしか働かない」といわないのかねえ。
 ケチをつけるなら、「それでも限界がある。この限界が資本主義の腐朽の姿だ」って展開以外ないじゃん。
 みんなが自称中立の日本。呆れ返ったもんだ。
 その点、なんとかいう某C派の候補者は労働者だけの味方というスタンスがすっきりしてよい。内容は別として。
 それでも経済評論家がちょろちょろ正しいことを言い出して良いね。って中立派は事実を言う以外ないけど。「金融緩和でカネを使っても、子孫の分を先食いしてるだけだ」ってのもあったね。これはアベにかぎったことではなく、一般論すぎるけどね。
 でさ、金融緩和。
 コンビニ弁当の質の劣化は、円安のためばかりじゃないでしょ、という恨み。
 英国離脱の円高で、これから弁当の質が改善するか? いいやしない、だろう。
 いくら刷った紙幣の行き先が日本市場ではないからといって、回りまわって日本で着実に物価高が現実化してんでしょ。
 それでも購入者は刷った紙幣を持っていないから、外見を高くできない。かくて助六弁当は、油揚げの輸入大豆の円安額を超えて、お稲荷さんと太巻きの数を減らさざるを得ない。(知らない方へ。代わりはかんぴょうかきゅうりの細巻です)
 ほんと、私のお稲荷さんと太巻きを食ったのは誰だ。
 
 それとわかんないのが最低賃金。アルバイトしてると最賃なんだけど(正確にはわずかに高い)、昔は倍くらい違ってた、って知ってる? 今、ネットで見たら、1973年、181円とあるけど、その頃ラーメン屋ではバイト代、450円+昼のラーメンくれたぞ。もっともインフレの最中なので改定が遅れたのかもしれないけど。
 で、評論家いわく、「最低賃金は毎年上がってはいるがまだ低額で」って、違うしょ。最賃がサービス業の市場価格に近づいてきただけ。食堂のバイト代はこの15年で1割も上がってないしょ。最低賃金は27%上がった。
 思うに、昔の最賃レベルを担ってたのは、地方に多い(小)中企業工場のパートさんの、いわゆる「家計補助的賃金」だったんじゃないかね。それが後進資本国の離陸で次々につぶれ、まあ円高でつぶれ、でもいいけど、ともかく家計補助がサービス業種になるとそれまでの優勢な都市アルバイト賃金が最低化してくる、という。逆にまだ存在する在来地方企業はさらに四苦八苦、ということもありそう。研修外国人が欲しいって。
 ただこれは思うだけ。べつに勉強したことないし。そのうち確認しておきます。
 ともかく、みんなが平等に最低賃金取得者である日本が近づいている、という現実で。最低賃金では困るけど、ほんのちょっとのプラスアルファでみなさま生きてらっしゃるわけです。まあ、労働者同士足を引っ張り合うのも、平等に向かっていいかも。資本家を拒否するのを忘れなければ、だけど。
 
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諸断片

2016-06-18 15:50:03 | 断片
 こんにちは。今日は良いお天気で。当家のようなマンションですと室温は日々の気温で変わるというもんじゃありませんが、次第次第に毎日のレベルを上げて、もう28度に達しようとしています。困ったものだ。

 さて題が最後的ですね。前回の続きでいうと、ふと朝日の日曜版写真を見て思うに、朝日のカメラマンて、そんなよくないかも、と。アサヒグラフももうないし。新聞本誌では顔写真しか用がないし。あとあるのは地方の、どうみてもニュース記者が取ったやつ。専門家は、スポーツ芸能写真をうまく撮る、望遠でじっくり撮りくらいしかないのでは。昔のスピードグラフィック抱えた報道写真系の人は、もういらないのかもね。木村や土門の種類の人です。
 前に元新聞記者氏が、いまどきの記事はみんな他社の記事のコピペだ、と書いてたのを読みましたが(それだと元記事の作者の所在が不明ですが)、ほんとに新聞記者は外歩きしないのかも。
 ま、どうでもいいんですが、前回の訂正。

 ついで、前回等の続きでいうと、朝日で憲法改定の右翼インタビューが続いていて、昨日は「親学」だと。知らねえよ、そんなもん。
 教育界は歯が立たないから「親」を狙って子どもの洗脳を進めようという運動のことだそうな。それがなんの憲法だ? ばかやろうが。
 右翼でも左翼でも、権力主義者はみな憲法を狙う。当たり前ですね。なんといっても最高法規。ここさえ押さえてしまえばすべての自由な現象は憲法違反。
 だいたい資本主義者的にも、親が子どもを規制すればバカしか育たないのは、若い官僚を見れば一目なのに。年寄りの官僚は頭がいいから、子どもなどほっておけと今はよくいうけど、これからは日本全国バカばかりになるし。母親はヒマでしょうがないからね。
 まあ、そういう勢力は日本会議だというから、もとより知性論議をしても始まりませんが。
 ともかく、憲法に個人規制を入れたがるやつらにはよくよく気をつけないといけない。小物は権力側のごきげんを取ることが自分の力の増大だと感じるし、右翼は全てそんな小物だからね。
 
 さらにもっと前の続きでいうと、都知事が突然辞めて、選挙費用が50億だって。バカかね。50億というのは無収入の人を5000人、年収100万にできる数字だがね。都のホームレス数は公称1500人だから、ホームレスもどきの人にまであげられて、しかもすべて有効需要になる。バカだね。
 といって他に使うには50億ごときゴミのようなカネ。どうせなんにも使わないんだから住民登録のある都民にとっては同じことだけど。ともかく梅雨明けの夏休み、一番おいしいところを関係者の皆さまご苦労さまです。
 民主党は都知事に蓮舫を推す、ってよほど邪魔なんだね。貴重なまともな人材を都知事ごときに。じじい連中の考えそうなことだ。カネはあってもなんの権力もない地方首長など。蓮舫もバカじゃないから乗らないだろうけど。
 
 さて、イチロー先生がまた記録、と。調子良さそうですね。
 その記事で、なんでも中年過ぎても頭を使うと筋肉はまだ「伸びる」そうです。趣旨は不明ですが、ネット情報では、イチロー氏、ストレッチで筋肉の質的向上を図っているとか。
 これもともかくも、そんなこともありそうですが、こういう知識はかえって困りものです。自分のいいわけにならない。
 もうめんどいから「中高年だからムリ」とかいってるほうが頭も体も楽。
 と言うこと自体が、「頭と体を使うと今より幾分なりともましになる」ということの証明だ、とはいえそうです。

 ああ役に立たない。他方、個人仕事は歩みはのろいですが順調であります。

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何もない日

2016-06-11 16:20:06 | 断片
 こんにちは。暑くなってきました。今日はベランダに一匹だけ蟷螂の赤ちゃんが来ていて、ポトスの葉の裏に隠れていました。無事に大きくなれるのかしら。

 さて本日も何もない日。各種ネットメディアもたどりましたが、何もアンテナに触れません。yahooくらいかね、ヨウシュヤマゴボウが毒だと書いてある、、、ん、ゴボウだったか、、、ブドウじゃなかったっけ。
 まあ、ヤマゴボウであってヤマブドウでないのはいいとして、ネットでは例によって知ったか野郎が「そんな植物は存在しません。おそらくヨウシュヤマゴボウの読み間違いでしょう。」などといっている。てめえは安倍しんぞうか(安倍の名前なんか知らないので今調べた)。なにが”存在しない”だ。名前というのは民衆がつけるものだ。人々の間ではヤマブドウなんだよ。だってブドウじゃん。都会じゃ根っこなんか見やしねえや。「読む」とかってブドウ見たことねえんじゃねえか。
 最近は勝手に子どもたちの「これが正しい」論がまかり通るんで暮らしにくくてしょうがない。今朝のNHKニュースでは、モハメッドはモハメドでフレーザーはフレージャーでルイービルはルイビルだと。30秒で3件やられたよ。訳わかんねえ。

 もっとも品性の悪い年寄りも言葉をごまかすわけで、先日は、朝日新聞の署名記事、石井潤一郎という人が、改憲問題を扱ったのはいいとして、”自民党が国柄という日本の「原風景を大事にするのは悪いことではない」では「国柄を憲法に書き込んでいいのか」右翼に聞いてみよう”、ってなんのつもりで書いているのか。
 「国柄」というのは、(自民党と論戦しない)左翼や娯楽ウヨは知らないだろうけど、かの「国体」の別名だよ。右翼にとっては常識。「国体」を憲法に書く、っていいも悪いもへったくれも、悪いというだけですでに右翼ではない。この記者氏は赤ん坊を装って右翼の提灯を持っているのか、爺さんそんな知識はもう誰も持っていないぜ、と死に損ないを小馬鹿にしているのか。
 まあいずれにせよ、右翼が「国体」といわずに「国柄」などと欺瞞隠蔽しているのが悪いのだが。「暴力政党であることを隠す共産党」だのと言わせないぜ。「国柄」なるものを憲法にいれたことにすれば、後で「これが日本の国体だ。成立時論議したではないか」と主張できるからね。
 だいたい「国体」概念なんざ、19世紀前半に資本主義化のため作り出したただのスローガン。近代統一国家イデオロギーの情けない後進野蛮国バージョン。ほんと戦後は終わったんだよ。いつまで未開国家をしているんだ。ゴリラの末裔の年寄りどもは早く市ね。
 (なお、wikipediaの「国体」読んだ人へ。日本語も読めないwikiの筆者がバカなのか八木秀次が剽窃家なのか知らないが、バークで権威付けようとしたのは金子堅太郎だ)

 で、なかなかの言葉群は、朝日の夕刊にあった、碧野みちるの短歌数編。
 やはり現代では詩人は女子に限るね。まあいずれ、若さの姿かもしれないが。ともかく、それさえない口先男共よりマシ。

 なにもないんで軽い宣伝。先週は無事に一点を突破し、突破をすれば、もちろんこれは観念論議に限ってのみ正しいスローガンですが、そこそこな展開をとげ、久しぶりの満足。
 明日はHPに次回配本予告を載せようと思っております。問題は、すでに予告文を各著について過去いくつも書いてきたので、ビルダー6的にはもう題字に使うロゴの種類も色も残っていないこと。(もうビルダーもバージョン20だってさ)これが最後の刊行予定本なので、なんとか一つくらい搾り出せるとは思いますが。
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選挙と憲法

2016-06-04 15:38:34 | その他
 こんにちは。お天道様は一気に夏になることはやめたようで、まだしもです、が、ビルの中は暑いですね。
 私儀、今週は何一つ進まないという画期的な危機状況。まあ、鼻かぜのせいもあるとはいえ。さらに、わたしなど心体一致の達人なので、今歩いてみたら時速5.5kmが3.5kmまで落ちていた。まあ、今日明日でなんとか一点突破の予定なのですが。
 本日の感心は、朝日新聞日曜版の写真、前も書きましたが今回は別の時津剛という人。「今の吉備は」みたいな趣旨でとてもよく撮れた子どもの写真。これがハッセルブラッドデジタルパックというものなんでしょうか。絵もよいし色もつけやすい?
 その他の写真もこじゃれていて、今でも新聞カメラマンはよい職業のようですね。

 さて、本日のニュースは朝日新聞からはなんにも読み取れませんでしたが(土曜日は余裕があるので、全紙面で30分くらいかけます)、さいわい「赤旗」という媒体もありまして、それによると『自民党は3日、参院選公約を発表し、この中で』『憲法改正を目指す」と、憲法条文そのものを変える明文改憲推進を明記しました。安倍晋三首相は国会答弁や会見で、海外での武力行使を無条件で可能にし、「公の秩序」優先で国民の基本的人権を制約する自民党改憲案を』云々。
 とのこと。
 まあ、朝日にも載ってないとはいわないが、「取り上げ様」というものだね。ざっと見、とてもこうは読めない。
 まあいよいよ憲法改悪ということで、いつもいうように戦争国家化は大して怖くはないけれど、上記アカハタが指摘するところの「公の秩序」というやつが危ない。自民党憲法によると、公の秩序に反する活動も結社も、「認められない」、って日本語とは思えないが、そういう条文。政府に刃向かう人間の行為は認められない、というわけだ。
 ほんと、アカハタが政権とって安倍の財産を全部没収したら、自分が何を書いたか、ってことがようやくわかるか、という低脳さ加減だね。

 冗談抜きに、これはまずい。全体主義国家アメリカだってそこまでは、やっていない。(日本はやってる、って? 「ヘイトスピーチ会場貸出拒否、川崎市」。ほんと、そんなことやってるとすぐに自分にツバが落ちてくるぜ)
 そもそもみなが受けている基本的人権の享受自体、憲法以外には根拠がないんだよ。
 女も被差別諸人も今ならえらそうに差別を内在している諸行為に対して「筋」を主張できるけど、弱いものの生活を社会の「筋」に変えるのは憲法以外にないのだよ。
 支配社会の全ての事象の根拠は支配権限の顕現にある。この顕現は、法治国家においては最高法規による以外にはない。
 ISやらアフリカのイスラムやらの話をするまでもなく、イスラムというのは、現行、パキスタン国家等で弱いものに横暴の限りを尽くしているけれど、過去そうであった日本が、現行、そうならないのは憲法様と左翼の存在のおかげ。
 ここで、その一方が消えれば、国会の「過半数」の意向で、憲法様など思うがまま。
 そんなおり、無理して行為して死ぬのは左翼だけ、って、まあご都合のよすぎる弱き方たち。
 それはどうでもいいですが、あと1ヶ月しかない時点でこれを広めないのも、朝日新聞、いい加減すぎ。
 
 というわけで、わたしは発禁処分になる前に、あと1冊書いてしまわなければ。
 
 そういや、ギデンスの「社会の構成」、訳書が出たんですね。中身は例によってくだらないけれど、さすがギデンスと感心したのは、自分で、こんなものは刺身のツマだ、と言い放った、という。
 すごい。なかなかいえやしないよ。
 (正確には、訳者解説で、構造化理論はギデンズ自身、『「感覚を研ぎ澄ます装置」として利用されるべきだ』といっている、とある)
 こっちは 「どうせ永遠の序説」 と評価する予定なのに、はじめからそういわれては、そうですか、と収めるしかない。
 なにしろ広松の相互関係論と一緒で、行為と構造は、永遠に法則化されないのだから。両者は深く関係しつつ補う合う、って、社会学を1年も勉強すれば誰でもそう言うし、そしてそういう人は死ぬ時になってもそれ以上のことなどいい得やしない。この本も、原書出版後、すでに30有余年。
  (ところでギデン「ズ」とかってどうにかならないのかね。「今はギデンズなんだよ」って言われても、本著の著者略歴には「ギデンス」って書いてあるぜ)

 さあさて一点突破、もう3時半になってしまった。ご飯も作らんとね。
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