リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

友だちは自分の言葉で語る人を

2016-01-09 10:46:29 | その他
 こんにちは。お正月も松がとれました。今年の正月は親戚(というか家族というか、)づきあいが大変で、すでに1年分の仕事をした気がします。私のように淡々と考えるだけの仕事でも勉強が動かない日があるということに。
 ともかく人間健康が一番。不健康は華奢な他人を病気にしますぜ。
 古い古い昔から正月の願いは、家内安全、安産成就、商売繁盛、無病息災、こんなもん。人間の願いは多いようで大してありません。途上国の進学希望理由も「お医者さんになる」と相場が決まっております。私なんざ(もう)後ろ3つは関係ありませんので、家内安全(=家族内無事)1ケだけでお願いしたいところ。

 さて、世間ではNHKの国谷キャスターがクビだというそうな。
 といっても国谷さんなんて知らないという方が圧倒的でしょうのでお知らせしますと、NHK夜の解説番組のキャスターです。ニュースステーションの古舘伊知郎みたいなもの。がクビだって。
 この人は別に左翼ってこともない普通の良心的国際派の方なだけですが、クビで後任はアナウンサーとかいわれると、ああ、あの人はあれで俺らの世代の人間だったな、と。たとえば昨日8日夜のおべんちゃらにみえるMC(進行役)じゃあおりゃあ到底信じられんなあ、という意味で。
 長い間生きてると、「自分の言葉で語らないやつは信じてはいけない」ということが、世間を生きるための基本の押さえということになります。で、次の押さえが、「じゃあそう聞こえる『自分の言葉』は、実は演技ではないのか」 ということになるのです。悲しいですね。世の中、(下位の)社会によっては嘘つきばかりです。このブログのお客さんのような純粋な若い方はこの2点目に心眼をこらすように。まあ、仲間社会に限って生きれれば大体は良いのですが、仲間の一人にも外部からいろんな事情が降りかかる、というわけです。哀しいものです。
 で、この2点さえ抑えておけば、人生間違いありません。他人の言葉でしゃべる奴は、決してあなたの友だちではありません。
 元に戻って、この国谷という人は定年退職者の私から見れば、ごくわずかに年下で、私のような「紛争世代」ではないのですが、良き時代のアメリカで教育を受けたようで、そこが、「権力がなんだろうが自分に忠実にふるまうのが当然」、という根本の形成に当たるのではないか、と思われるのですが。ただ、時代は変わる。この数十年でアメリカも今じゃほんとに亡者の巣のようですけどね。
 
 で、話は流れ、良き時代のアメリカ。ナタリー・コールさんが死んだとか。私にはなじみのない方ですが、お父さんがナット・キング・コール。”Fly me to the moon” をyoutubeで検索すると一番に出る人です。これ素晴らしい。シナトラよりいい。シナトラのシャンソン(!)はうまいもんですが。ついでにいうと、同じく歌謡のきれいさで勝負しないのがサミー・デイビス・ジュニア。これもシナトラつながりですね。皆様には、”Mr.ボージャングル”、これお薦めです。騙されたと思って、ぜひ、『画面で』お楽しみください。youtube 「Sammy Davis Jr 1989」 というのがよろしいかと。サミー64歳。

 というわけで話の流れが黒人的なところ、この間読んだ「インディアンと「人種」イデオロギー」佐藤円(『アメリカニズムと「人種」』所収)。
 なんでもチェロキーインディアンは17、18世紀、白人に奴隷としてインディアンを売り渡してたんだと。知らなかった。恐れ入ったもんだ。アルフォンソ(=アフォンソ。コンゴの黒人奴隷商人「王」)みたいなヤツがいたんだね。
 しかも売れるインディアンが捕まらなくなった時代には、保留地等では黒人奴隷法を作って黒人や黒人混血を虐待差別したそうな。偉い白人のマネをしたかったんだと。因果応報。天に唾すりゃてめえのツラにかかる。
 世の中、かわいそうな国家やら共同体民族なんかいやしない。かわいそうなのは国家から見捨てられた被支配民衆である個人個人だけ。みなさまもお間違いなきよう。
 (p.s. アルフォンソにも良心なり自尊心なりはないわけではなかった、と一応書いておきます)
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1 コメント

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隈です。このブログの推奨年齢は男性の場合、18歳~25歳です。 (管理人)
2016-01-11 20:40:33
こんにちは、隈です。本日分書いてて、1年半前に、「このブログは若い人あてにする」と宣言したことを、今ではどこにも反映されてないな、と気づきました。
もちろん、トップのキャプションにいれられればいいのですが、残り可能文字、4字しかないのです。
というわけで、このへんに入れておきます。「このブログのお客様は18歳以上ですよ。」
「じゃあ、なんで男性とかいうんだ、差別じゃないか」って。
お気づきなように私は性区別否定者ではありません。
そもそも25歳以下の女性読者など皆無ですし。(実態は知りませんが、私はバカじゃあありません)
ま、というわけで、お年寄りが私のブログを読んで、そんなの当たり前だい、みたいな感想を持つことには私は一切関わりません。
そんなことより、18歳未満を今自分で切り捨てたほうが、自分的にショックです。過去、18歳の時、私の社会生活は高校教師の予定だったんですけどね。
まあ、世間というのはいつか過去にさよならしなければいけません。


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