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再びの巨木巡礼 51 久遠のマツ

大慶寺と久遠のマツ

10月8日、九本目の巨木は、藤枝市藤枝四丁目の大慶寺の「久遠(くおん)のマツ」である。旧東海道藤枝宿の往還沿いに大慶寺という日蓮宗のお寺がある。その境内中央に枝張りが境内を覆うような、久遠の松がある。


久遠のマツ(静岡県の巨木153/№20)



平成9年4月12日「巨木巡礼」時の久遠のマツ

「巨木巡礼」では、次のように記している。

旧東海道を西から藤枝の旧市街に入ると、左側に日蓮聖人ゆかりの大慶寺がある。その境内を覆うように、日蓮聖人お手植といわれる『久遠の松』がある。県内でも最大級の松である。700余年の樹齢で、松としては全国でもまれな巨木だという。松食い虫の影響も受けず、まだまだ若々しい巨木である。



案内板に、樹種はクロマツ、樹高25メートル、目通り4.5メートル、根回り7メートル、樹齢700年とある。これは、「静岡県の巨木」のデーターと同じで、今は、さらに太くなっているのではないかと思う。この日の最初に見た「旭伝院のマツ」よりも一回りも太いように見えたが、目通りは「旭伝院のマツ」の方が10センチも太い。回りの環境によって、そんな風にみえるのだろうか。「久遠のマツ」由来については、案内板に、次のように書かれていた。

寺の縁起によると、鎌倉時代、日蓮聖人は京都比叡山に学びに出掛けるとき、この地に立ち寄り、12年後に帰郷する際に再び訪れた。法華経に教化された老夫婦が別れを惜しんで願い出たところ、日蓮聖人が1本のマツを植えていったと伝える。

昭和30年2月25日、静岡県指定の天然記念物である。

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午後、「駿遠の考古学と歴史」に出席する。今月は二度目だが、9月が中止になった分がここになった。テーマは「島田駅と菊川宿ー中世東海道を巡ってー」。中世の歴史書や紀行文から、当地方の東海道のルートを探ろうというもので、かつて自分も試みようとして、資料集めの段階で挫折していたので、大変興味深く聞いた。

S教授に、「雲渓庵日記」の解読の半分を渡した。影本と解読でB4で70枚の大作となった。
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