平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
再びの巨木巡礼 42 焼津神社のクロマツ
焼津神社左側面より
手前にクロマツ、左奥にクスノキ
10月2日、7本目の巨木は焼津神社のクロマツである。クスノキのすぐそばに、真新しい柵に囲まれていた。「静岡県の巨木」のデーターによれば、幹回り6.9メートル、樹高20メートルである。このように、二又に分かれた木の幹回りは、胸高、つまり、地上1.2~1.3メートルの所を、二本束ねてメジャーを回して測る。だから見た目よりも、幹回りが随分太く表示されてしまう。このマツもその通りで、一本の幹で7メートル近い松には、なかなかお目にかかれない筈である。
焼津神社に入った時から、境内にちらほら、上下白い服の幼い子供と、それを取り巻く大人たちの姿を目にしていた。あちこちに場所を移しては、盛んに写真を取っていた。七五三にしては少し早いし、衣装が違う。そういえば、皆んな「奉納焼津神社」と黒く染められた、白い小さめの幟を持っている。
断って、一枚写真を撮らせて頂いた
巨木を見た後、新たにやって来た、祖父、父、兄、白の衣装の幼子の4人、その祖父に「七五三ですか」と声を掛けた。「七五三とは別で、これは『のぼりかつぎ』と言って、焼津神社の夏祭りの行事の一つで、いつもは8月13日の本祭りに、幟を担がせてお参りする。今年は本祭が中止だったので、ちょっと遅くなったが、今日お参りに来た」という。そういえば、コロナの緊急事態宣言は、昨日全面解除された。今日、お参りの人達は、いままで自粛していたのであろう。
「生まれてから、1歳、2歳、3歳と、3年連続でお参りし、三年目にお祭りの行事で、幼子を抱いてぐるぐる回し、泣く声が大きいほど丈夫に育つと言われている。今年の分は来年まとめて行ってくれるようだ」と話す。調べてみると、これは「神ころがし」と呼ばれる神事で、8月12日に行われる。
「とにかく、焼津神社の夏祭りは神輿が二つ出て、町内を担いでまわる。朝10時から夜11時まで、神輿は小振りだが2基あって、掛け声はわっしょい/\などとは言わない。勇壮なお祭りだから、ぜひ見に来て下さい。」わっしょいでなければ何というのか、聞きそびれた。これも調べてみると、「アンエットン」という掛け声だそうだ。何か気が抜けるような掛け声だが、数千人の白装束の若者の大集団が、次々に神輿の担ぎ手を変えながら、激しく練りなだら出す掛け声だとすれば、すごい迫力ではないかと思う。「東海一の荒祭り」とも称されているらしい。
8回目の「再びの巨木巡礼」は、ここまでとし、帰路に付いた。
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午後、はりはら塾「古文書解読を楽しむ」講座を開催する。出席8人、1人欠席。9月中止の分は10月27日(水)に実施と決め、会場予約をする。
午後、はりはら塾「古文書解読を楽しむ」講座を開催する。出席8人、1人欠席。9月中止の分は10月27日(水)に実施と決め、会場予約をする。
伊勢長兄より電話、コロナが治まったチャンスに、故郷へ墓参りと次兄の見舞に行くことに決める。
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