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再びの巨木巡礼 54 心岳寺のカヤ





10月24日、三本目の巨木は、藤枝市谷稲葉の「心岳寺のカヤ」である。国道一号線、藤枝バイパスの谷稲葉インターを降りて左折、バイパスを潜ってすぐ左折、谷稲葉の集落に入る。谷稲葉川沿いに1キロほど遡った右手高台に心岳寺はある。曹洞宗の大きなお寺である。

一本目のカヤは境内を出て墓地へ通じる道脇に立つ

「静岡県の巨木」には、幹周囲4メートルのカヤの巨木が2本、載っている。一本は芝が美しい境内から本堂の左手に廻って、裏手の墓地に通じる道路のすぐ脇に立っていた。幹はまっすぐに伸びている。根元は笹に被われてよく見えないけれども、どしんと存在感がある。

根元を笹に被われている


境内南西角に立つ、もう一本のカヤ

もう一本は、車を駐車した、すぐ目の前にやや斜めに立っていた。最初に気付いていたが、石垣のすぐそばで、窮屈そうに見えて、後回しにしていた。幹が二本に分かれて、同じ4メートルでも、二本束ねての計測だろうから、やや迫力に欠けているように見えた。

案内板によれば、「心岳寺は永正元年(1504)曹洞宗寺院として創設された。開基は三條内大臣実望公の母である。慶長二年(1597)寺号の蓮仏山大永寺を、金龍山心岳寺に変更した」という。「また、心岳寺旧参道には弘法堂があり、かつて島田から岡部に至る旧道の風情が残っている」とあった。この旧道はどこから来てどこへ抜けていたのか、がぜん興味が湧いてきた。

この日は午後からだったこともあって、二ヶ所だけで、10回目の巡礼を終えて帰路に付いた。

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午前中、はりはら塾「古文書解読を楽しむ」の来年度継続の申し込みをするために、昨日に続いて、榛原文化センターに行った。ついでに、女房を連れて11回目の「再びの巨木巡礼」で少しだけ廻った。
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