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再びの巨木巡礼 46 大井神社の大スギ


青羽根大井神社の大スギ



10月8日、須賀神社のクスの後、藤枝市の旧岡部町に向かう。旧岡部町にはターゲットの巨木が四本ある。まずはその最奥の「青羽根大井神社の大スギ」に車を進めた。本日、四本目の巨木である。「巨木巡礼」では青羽根大井神社への経路を以下のように記している。

岡部町の中心から、北へ朝比奈川沿いに車で15分ほど遡り、玉取方面と青羽根方面の分岐を、左方向の青羽根方面に進む。最奥の集落で、「青羽根パノラマコース」と名付けられたハイキングコースを、標識に従って右手へ進む。谷を越し山道を少し登ったコースの途中に大井神社がある。

青羽根大井神社の赤い鳥居が見える所に駐車して、目的の大井神社は、それより細かいジグザグの山道を10分足らず登った尾根上にあった。

境内の案内板には、青羽根地区の歴史が記されていた。それによると、青羽根地区は、「今から八百余年前、寿永四年(1185)、平家が滅亡して、氏族の存続を願って、この地に隠れ住んだ人たちの集落」だという。いわゆる平家の落武者伝説の一つかと、先を読むと、「仲本、村上、京、羽山、永井2家、清水の七家が集落の起源で、青羽根七人衆と言われ、現在でもその子孫が家系を継承」していると書かれていたから、よくある伝説と片付けるわけにはいかないようだ。

青羽根大井神社の大スギ

平成11年4月25日「巨木巡礼」時の大井神社の大スギ

「大井神社の大スギ」について、「巨木巡礼」では以下のように記す。

大木に囲まれた狭い境内の、神社前には杉の大木が一本切り倒されて塞いでいた。御神木の「大井神社の大スギ」は倒された杉を乗り越えて進んだ、社殿左手後ろの狭い空間にあった。「千代の大杉」とも呼ばれて、性良く伸びている。


人と比べれば、幹回り6mはありそうに見える

大スギは大井神社社殿の左手奥に立っていた。予想以上に、太くまっすぐに天に向かって聳えている。根回り8メートル、目通り5.4メートル、樹高28メートル、枝張り東西25メートル、南北25メートル、昭和47年7月1日指定の、藤枝市の天然記念物である。問題は樹齢だが、青羽根地区の歴史からすれば、800年と考えたいところだが、もう200年位は若く見える。

「静岡県の巨木」のデーターによれば、他に、幹回り3.4メーターのスギと、同3.47メートルのヒノキがあるはずなのだが、尾根と両の斜面に、巨木と呼べそうなものが、何本も見られたが、特定は出来なかった。「巨木巡礼」時に、神社前に切り倒されていたという杉の大木が、その一本だったのかもしれない。

青羽根パノラマハイキングコースは、案内標識も多く見られたが、コロナの影響か、集落の過疎化故か、参道など、山道が少し荒れているのが気になった。今はここまでハイキングに訪れる人もいないのだろう。

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朝、この秋一番の冷え込みの中、小学生集団登校の見守り立ち番に出る。区長の仕事の一つである。

読書:「道連れ彦輔」 逢坂剛 著
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