ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

ユダヤ91~ホロコースト説は、かなり破綻している

2017-08-22 09:05:29 | ユダヤ的価値観
●ホロコースト説は、かなり破綻している

 私は、ホロコースト説は、かなり破綻していると考える。様々な異論に対し、合理的・実証的に反論できていない。
 ホロコースト説は、証言に多くを負っている。ニュルンベルク裁判には、ドイツのプーヒェンヴァルトやダッハウのガス室を目撃したという証言が証拠として提出された。だが、1960年にドイツの収容所にはガス室はなかったというプロサット声明が発表されると、以後、それらの証言は取り上げられなくなった。ということは、最初から証言は虚偽だったと疑わざるを得ない。
 証言のうち最も重要なのは、アウシュヴィッツ収容所長ルドルフ・ヘスのものである。ヘスには、自白とされる調書や、処刑される前に書いたされる回想録がある。その回想録には、ガス室でユダヤ人多数を殺した後、ドイツ兵が中に入って物を食べたり、タバコを吸ったりしながら死体を運び出したと述べられている。しかし、部屋には人間の致死量を超える濃度の青酸ガスが充満しているはずだから、ガスマスクを付けずに入れるはずがない。また青酸ガスは爆発性の気体だから、タバコを吸うと爆発してしまう。回想録の筆者は、あり得ないことを書いている。その上、ヘスの証言は、イギリス軍やポーランド当局が一方的に発表したものであって、ヘス自身が述べたという裏付けはない。
 次に、ホロコースト説の物証は、証拠としては非常に弱い。ポーランドのアウシュヴィッツとマイダネックには、ガス室が展示されている。だが、その部屋は、処刑用ガス室に必要な構造を備えていない。アウシュヴィッツに展示されている半地下式のガス室には窓がなく、換気扇をつける場所がない。処刑に使われたのであれば、処刑が終わると、換気ができるようになっていなければならない。換気をしなければ、次の被収容者をシャワーだとだまして、中に入れることができない。また、出入口と天井の小さな穴から換気したのでは、一日に一回しか処刑が行なえず、非常に非効率的である。とても3年ほどの間に、600万人もの被収容者を大量殺戮できる施設になっていない。
 ガス室で使われたという毒ガスは、チクロンBという殺虫剤から発生する青酸ガスである。ガス室には、処刑用ガス室で必要な高い気密性がなく、青酸ガスを充満させた場合、外部に青酸ガスが濡れる。外にいるドイツ兵が青酸中毒になってしまう。
 ガス室に投げ込まれたチクロンBは、青酸ガスを遊離する。5度以下では32時間、加熱した場合でも最低6時間は遊離し続けるという。その間は、換気することも、扉を開けることもできない。また青酸ガスには、壁などに吸着し易いという特性があるから、換気には20時間くらいかかるとされる。これでは、一日に何回も多数の人間を次々に殺戮することはできない。また、青酸ガスは空気より軽いので、ガス室の屋根の穴からチクロンBを投げ込んでも、下にいるユダヤ人らに拡散しない。
 上記の検討によって考えられるのは、いわゆるガス室は、人間を処刑するための部屋ではなかったということである。では、いったい何のための部屋だったのか。
 アウシュヴィッツ等の強制収容所では、戦争末期に衛生状態が著しく悪化し、発疹チフスなどの感染症の発生が大問題となっていた。それらの病原体を媒介するシラミの駆除が大きな課題だった。シラミは被収容者の衣服に付着することが多かったので、ドイツ軍当局は、被収容者の衣服を青酸系の殺虫剤で燻蒸・消毒していた。その場所が、その部屋だったと考えるのが、合理的だろう。人間の殺戮ではなく、シラミの駆除のためのガス室だったと理解される。

●計画は絶滅ではなく、強制移住だった
 
 ホロコーストに関する定説では、ナチス・ドイツはユダヤ人絶滅を計画し、組織的にユダヤ人を多数虐殺したとされる。この点も確かな裏付けがない。
 ナチスは、第2次大戦の前から、ユダヤ人を差別・虐待していた。1939年9月にポーランドに侵攻し、大戦の火ぶたが切られた。もし、ユダヤ人の絶滅がヒトラーの終始一貫した計画だったならば、ポーランドを占領するや、そこにいるユダヤ人を大虐殺し始めただろう。だが、ホロコーストは、ポーランドの絶滅収容所が稼働し始める1942年1月以降に始まった。それまでの2年4か月もの期間、ユダヤ人絶滅作戦は行われなかった。それゆえ、ユダヤ人絶滅計画は、いつ作られ、いつどのように命令されたのかが検証されねばならない。
 戦後、連合軍はドイツで大量のドイツ政府の公文書を押収した。その中に、ユダヤ人絶滅を命令した文書は、なかった。ヒトラーまたは他のナチス高官がユダヤ人絶滅を決定して、命令した文書は一枚も発見されていない。実際、連合国はニュルンベルク裁判で、ユダヤ人絶滅を決定・命令した証拠となる文書を提出していない。ないものは出せない。
 これに関しては、ヒトラーはユダヤ人絶滅を命令していなかったという説、絶滅命令書はすべて焼却等で処分されたという説、命令は口頭で行われ記録もされなかったという説等がある。これらの証明は、難しい。だが、私は、多くの研究者たちの考察に基づき、最も可能性が高いのは、次のようなことだろうと考える。
 ヒトラーが計画したのは、ユダヤ人の絶滅ではなく、強制移住だったということである。ナチス指導部は、ポーランド領内の収容所に収容したユダヤ人を戦争中は労働力として利用していた。ソ連を撃破した後に、ソ連領内などの「東方地域」に強制移住させることを計画した。これをユダヤ人問題の「最終的解決」と名付け、実行する予定だったと考えられる。
 ユダヤ人問題を統括したハインリヒ・ヒムラーは、収容所でユダヤ人が多数死亡していることに関し、「死亡率は、絶対に低下させなければならない」という命令を出していた。収容所の医師には、これまで以上に被収容者の栄養状態を観察し、関係者と連携して改善策を収容所司令官に提出するようにという命令が出された。絶滅が目的であれば、もっとやれ、だろう。その正反対の命令である。ユダヤ人を絶滅するのではなく、労働力として利用するという意図と考えられる。
 ドイツ政府が計画したユダヤ人問題の最終的解決は、強制移住だったことを明快に示す文書が、押収されたドイツの公文書の中に多数発見されている。それらの文書は、アウシュヴィッツ収容所等へのユダヤ人移送が、ドイツ政府にとっては一時的措置だったことを記している。また、一時的措置の後に、ユダヤ人を「東方地域」に移送する計画だったことをはっきり述べている。
 ところが、ドイツは、ロシアの冬に難儀し、東部戦線で敗退した。そのため、ユダヤ人東方強制移住計画は頓挫した。戦争末期の混乱の中で、収容所の衛生状態が悪化し、チフス等の疾病が発生した。その結果、多くの被収容者が所内で死亡した。戦後、それらの収容所で病死したユダヤ人らの死体を撮影した連合軍は、それらの死体をガス室の犠牲者であるかのように発表した。そして、ホロコースト説が作り上げられ、世界に流布されていった。このように考えられる。
 犠牲者の数にも異論がある。アウシュヴィッツ等の絶滅収容所で、600万人のユダヤ人が虐殺されたというのが、ホロコーストに関する定説である。だが、この数字にも確かな根拠がない。ドイツが最も占領地域を広げた時でも、その範囲にいたユダヤ人は400万人もいなかったという指摘がある。ナチスによる収容所でユダヤ人が虐待・強制労働・不衛生・チフス等によって、多数犠牲になったことは事実であり、人類史上類例のない蛮行である。その犠牲者数が600万人ではなく、仮に300万人であったり、100万人であったりしても、ナチスの罪業はいささかも軽くなるものではない。だが、あえて600万人と主張するなら、その根拠を示し、どのようにしたらそれほど多くの人間を計画的・組織的に殺戮し得るのかを立証しなければならない。
 
 次回に続く。

■追記
 本項を含む拙稿「ユダヤ的価値観の超克~新文明創造のために」は、下記に掲示しています。
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion12-4.htm
コメント (4)   この記事についてブログを書く
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4 コメント

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類似性 (ドンタス)
2017-08-23 20:46:30
この問題は、いわゆる南京虐殺や従軍慰安婦と似たような経過と思います。しかしながら、日本国内とドイツ国内でのそれぞれの評価はどうなのか??ドイツ人の主流はどうなのか??ここがきになります。
>ドンタスさん (ほそかわ)
2017-08-24 11:15:56
ホロコースト説の政治的機能について、私見を次の項目に書きました。
http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/ae462914b1cd6c0015052a1243990943
それ以上のことについて、私は詳しくありませんが、元にあるのは、下記にも書かれているニュルンベルグ裁判の問題点だと思います。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E8%A3%81%E5%88%A4
Unknown (縄文のくま)
2019-10-16 00:34:44
ユダヤ人600万人虐殺=不可能、証拠もない。当時、人口数億程度のヨーロッパには数百万人のユダヤ人が住んでいました。その全員を虐殺したことになる。自国民、国際世論を味方につけ、戦意を高めるために、戦争以前にプロパガンダ合戦が行われる。そして決着がついた後もプロパガンダによって、敗者を徹底的に痛めつけ、二度と立ち上がれないようにする。戦争とはそういうもの。捏造は当たり前である。ユダヤ人を強制的に収容していたという事実と、収容所で病死したという事実があったため、勝者はそれを利用し、イスラエル建国の口実にしただけ、しかもイスラエルに戻ったユダヤ人は、聖書に登場するユダヤ人とは全く関係のない、ヨーロッパ人のユダヤ教徒である。聖書に登場するユダヤ人は中東系、黒人、アジア系で、褐色から浅黒い肌の人種であり、ヨーロッパ系は全く関係ない。であるから、イスラエルは“ホローコスト”により、その建国の正当性を喧伝しなくてはいけない宿命にある。もしそれが捏造であることが知られるようになったら、国際世論はもちろん、自国民さえも自分の正当性がないことへの罪悪感から、国は崩壊する。国家はアイデンティティがないと崩壊する。これは当たり前のことである。
ヨーロッパでは否定することそのものが法により禁止されていますが、“ホローコスト”の存在に疑惑を持たれ始めたため、イスラエルはホローコストがあったと国際世論を誘導するために、懸命にホローコストと辻褄のあう事実を探しているはずです。辻褄のあう事実とは、ホローコストの証拠がないため、苦肉の策だと思います。
>縄文のくまさん (ほそかわ)
2019-10-16 10:02:19
書き込み有難うございます。戦争とプロパガンダ、国家のアイデンティティに関する御説に同意します。ホローコスト説は、証言に多くを負っており、証言を組み合わせて辻褄をつけようとしていますが、客観的な事実を証明できていないと思います。

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