前回の記事にみなさんからたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。
その中で私が気になったのは、やはり株式投資で高い授業料を払っている方が多いことです。2・3年前に自己申告していただいた数名の方の運用成績でも、やはり多くの方が1千万近い損失を出していることに驚いたことがありました。
「投資とは損失覚悟の株式投資」という日本の常識を、何としても打ち破らないといけませんね。最近は外貨建て投資に個人投資家の目もだいぶ行くようにはなっていますが、その内容が「ハイイールド投信」では株式投資と同じ、いや、もっとハイリスクで、嘆かわしいことにかわりはありません。
さて、一昨日7月末のFOMC議事録が公開されました。その内容を日経新聞からそのまま引用します。
引用
「要旨によると、地区連銀総裁ら多数のFOMC参加者は米失業率の大幅低下などから『この数カ月、雇用の改善はこれまで考えていたより大きい』と指摘した。株高や住宅価格上昇に伴う資産価値増加で家計の実質可処分所得が増え、消費は底堅いとの見方を示した。
自動車受注や企業投資の見通しを踏まえ、FRBスタッフは『2014年後半の成長ペースが速まる』との見方を堅持した。大半のメンバーは利上げ時期は『今後の経済次第だ』とした。インフレを懸念する複数のメンバーは『緩和終了後も相当な期間のゼロ金利を維持するという公約が不適切だ』と指摘。『ただちに引き締めの方針を表明すべきだ』とも主張した。」
引用終わり
何という変わりようでしょうか。これではまるで明日にでも利上げすべしという話があったように聞こえます。議事録公表前の私の記事はまるでこの議事録を事前に手に入れていたように思えるほどです(手前ミソ、笑)。
きっと今日のイエレン議長の演説はちょっと水を差す言葉も入れるのでしょうが、経済の実態が概ね好調であることは、数字が物語っています。議長の言葉尻を深読みするフェッド・ウォッチャ―の悲しそうな顔がかいま見えますね。
演説内容を詮索するよりも実体の数字がよほど大切です。
話はちょっと変わりますが、なんだかんださんから以下の難しい質問をいただきました。
>現在の104円/$どころは$を買えるレベルだと思いますが、いかがでしょうか?←US MMFで金利上昇を待ちます。
私は金利と同様、為替の先行きについても自信を持って数字を示せるほどの力を持ち合わせません。このところのちょっとした円安についても、鋭い皮膚感覚はないので(笑)説明はできません。数字だけを追っていて見てとれる長期のトレンドから申し上げますと、100円前後は104円台も含めて買えないレートではないと思います。本当は怖い円安も、政府・経済界・投資業界・マスコミはこぞって大歓迎。「円高の方がいい」と声を上げようものなら、袋叩きでしょう。
長期で円安を見ている理由は以前と変わりありません。2012年のブログの「円高・デフレに嵌まり込む日本」のシリーズでは、2015年前後1・2年で経常収支の赤字化を見ていました。14年現在、およそそのとおりの展開になっています。赤字化は当然円安につながると予想しているのですが、残念ながら「いつ、どれくらい」というところまでの予想はとても不可能です。言えることは、「円安トレンドが逆の円高トレンドにはますますなりにくくなっている」ことだと思います。貿易収支しかり、そして外貨建て投資の動向もしかり。突然、パニック的な円安に振れないことを祈ります。
なんだかんださん、この程度でご勘弁を!
その中で私が気になったのは、やはり株式投資で高い授業料を払っている方が多いことです。2・3年前に自己申告していただいた数名の方の運用成績でも、やはり多くの方が1千万近い損失を出していることに驚いたことがありました。
「投資とは損失覚悟の株式投資」という日本の常識を、何としても打ち破らないといけませんね。最近は外貨建て投資に個人投資家の目もだいぶ行くようにはなっていますが、その内容が「ハイイールド投信」では株式投資と同じ、いや、もっとハイリスクで、嘆かわしいことにかわりはありません。
さて、一昨日7月末のFOMC議事録が公開されました。その内容を日経新聞からそのまま引用します。
引用
「要旨によると、地区連銀総裁ら多数のFOMC参加者は米失業率の大幅低下などから『この数カ月、雇用の改善はこれまで考えていたより大きい』と指摘した。株高や住宅価格上昇に伴う資産価値増加で家計の実質可処分所得が増え、消費は底堅いとの見方を示した。
自動車受注や企業投資の見通しを踏まえ、FRBスタッフは『2014年後半の成長ペースが速まる』との見方を堅持した。大半のメンバーは利上げ時期は『今後の経済次第だ』とした。インフレを懸念する複数のメンバーは『緩和終了後も相当な期間のゼロ金利を維持するという公約が不適切だ』と指摘。『ただちに引き締めの方針を表明すべきだ』とも主張した。」
引用終わり
何という変わりようでしょうか。これではまるで明日にでも利上げすべしという話があったように聞こえます。議事録公表前の私の記事はまるでこの議事録を事前に手に入れていたように思えるほどです(手前ミソ、笑)。
きっと今日のイエレン議長の演説はちょっと水を差す言葉も入れるのでしょうが、経済の実態が概ね好調であることは、数字が物語っています。議長の言葉尻を深読みするフェッド・ウォッチャ―の悲しそうな顔がかいま見えますね。
演説内容を詮索するよりも実体の数字がよほど大切です。
話はちょっと変わりますが、なんだかんださんから以下の難しい質問をいただきました。
>現在の104円/$どころは$を買えるレベルだと思いますが、いかがでしょうか?←US MMFで金利上昇を待ちます。
私は金利と同様、為替の先行きについても自信を持って数字を示せるほどの力を持ち合わせません。このところのちょっとした円安についても、鋭い皮膚感覚はないので(笑)説明はできません。数字だけを追っていて見てとれる長期のトレンドから申し上げますと、100円前後は104円台も含めて買えないレートではないと思います。本当は怖い円安も、政府・経済界・投資業界・マスコミはこぞって大歓迎。「円高の方がいい」と声を上げようものなら、袋叩きでしょう。
長期で円安を見ている理由は以前と変わりありません。2012年のブログの「円高・デフレに嵌まり込む日本」のシリーズでは、2015年前後1・2年で経常収支の赤字化を見ていました。14年現在、およそそのとおりの展開になっています。赤字化は当然円安につながると予想しているのですが、残念ながら「いつ、どれくらい」というところまでの予想はとても不可能です。言えることは、「円安トレンドが逆の円高トレンドにはますますなりにくくなっている」ことだと思います。貿易収支しかり、そして外貨建て投資の動向もしかり。突然、パニック的な円安に振れないことを祈ります。
なんだかんださん、この程度でご勘弁を!
私は日本には通貨高へのブレーキはあっても、
通貨安へのブレーキは無いのではと思っています。
今までは低金利だろうと、大きな経常黒字があったから、通貨高になってきた。それが経常黒字が消え
、赤字転落。低い金利は日本財政の生命線。
金利が上がる政策で通貨安を止めることはできない。
となると、円安圧力には無防備ということになりませんか?
通貨安で破綻した国は沢山ありますが、通貨高で破綻した例は皆無なのですがね。
通貨が高いときは良かった・・・ということに、いずれ気づくときが来るでしょうか。
さて、私ですが、いま動いている状況で、ドル転するのは少しお休みです。 一旦、動きが止まって、じりじりと円高傾向が進み、「やはり円高。」って人が言い出したら、ちょこちょこ買います。
ご無沙汰を致しております。
>「投資とは損失覚悟の株式投資」という日本の常識を~
端っから損失なんて出すなんて思って無くって、マイナスがでちゃってから「投資とは損失覚悟の株式投資」って嘯いているんじゃないですかね。
自分がそうでしたが(笑)
で、プラスに戻ったらもうマイナスの頃を忘れて、いかに自分の投資が正しかったかを力説してしまう。
自分がそうでしたけれど、投資のリテラシーなんか無いんですよ。今もあるかどうか怪しげです(笑)
成長株だとか、そういうのは、パスですね。 50%上がることもあるし、その逆もある。そこに泰然としていられる人は勝てるのでしょうが、小市民である我々は、不幸なことに、”その逆”が極まったときに耐えられなくなります。
そういう意味で、債券はお勧めで、買ってしまえば10年くらい手も足も出ない。そうなると、数ヶ月の値動きなんて、全く気になりません。
債券との比率を考えた上でなら、株も買いでしょう。 銘柄は、バークシャーか、リートETF、SP500 ETFくらいです。 こちらも一旦買ってしまえば、さして値動きは気になりません。
こんな感じで、本当に楽になりました。
私もリーマンの経済状況が読めて空売りで儲けて陶酔(^-^;
その後のアメリカ緩和策が日本のように効かないとと思い売りに走り気づけば、本の黙阿弥でした(^-^;
今のダウもSPもNASDAQもみなさんあがるあがるの大号令(^-^;出来高増える売りが出たら要注意かな
ジャクソンホールもデータ次第と何も言わないイエレンさんそれって金利上げますって言ってるような物じゃん!
金利上げれば今回は新興国が危ない外貨引き上げかな東南アジア系また貿易赤字すごいので外貨準備減ってますよ~(^-^)注意注意
1㌦80円の時に100万円預金したら、それが
1㌦100円になったら、額面は100万のままだけど、
ドル換算では下がったことになります。
ドル換算で考える人が少ないだけで、実際には
ドル換算では損をしています。
安部内閣が登場する以前は、1㌦76~79円位。
日銀黒田総裁の異次元緩和発表直後が97円位。
多くの日本人は、自国通貨が20円位減価するのを
傍観していたと思います。ニクソン・ショック以来、
概ね円高傾向だった。その為に円現金は安全、
価値が下がらないと思い込んでいる人が大多数。
日本の経済・財政から考えると、自国通貨も安全とは
言えなくなってくる。実に難しい時代。
結局、株が有利か、債券が有利かは結果論であり、
リスクを取るなら株を多めに、リスクを取らないなら、
債券を多めにという月並み結論なってしまいました。
1つ言えるのは、円預金が安全という思い込みは
捨てた方がよいのは確かだと思います。
このブログの拝見者が年収、資産等、私とは比べられないくらいの人たちの為、書き込み、ためらっていましたが、あまりにも周りに相談する人がいない為、失礼ながら書き込みさせていただきます。
それで、国際非常時経済権限法(IEEPA)というアメリカの法律があるようですが、米国債投資で唯一ひっかかります。一番の安全な投資である米国債、果たして大丈夫なのでしょうか?
ちなみに私は30代後半、年収400万弱、資産は、株式、預金合わせて、500~600万くらいです。
父は年金世代に突入していますが、資産は円預金・定期と保険のみで他は興味なし、林さんの本は読んでおらず、本どこに行ったかわからない状況です。もう何段階か説得が必要で、日本リスクを少しは意識しているみたいですが、小生のように資産関連の本やウェブをいつもチェックする人間でないと、意識は芽生えにくいのでないかと最近思っています。
米国債購入は、この数か月のずるずる下がる最終利回りのため、一時休止にしました。USD MMFにして待機しています。
もう少し金利水準が改善したら、また買い続けようと思っています(ただ、証券会社はすでに保有している外貨MMFから買おうとすると、嫌がるんですよね。少しでも新規資金をつぎ込ませたいのでしょうか。)。
唯一の懸念は、金利が上がって、買いたい時に、希望の年限の売り物がなくなっていることです。
日本の証券会社で既発外債を扱うところをすべて調べてみましたが、どの会社でも、判で押したように、2032年償還物から2035年償還物が、全くないことに気づきました。
売り出し時期は逆算すると、2002年から2005年です。
私の投資歴は、2007年からなので、この当時の状況がわかりません。米国債が全く発行されない年があるとは考えられないので、拙い推測では、2007年からの、サブプライムローン破綻・リーマンショックと続く中で、Flight to Quality が生じ、皆が買い漁って無くなっているのでしょうか?
林先生がご存知でしたら、ご教示ください。
宜しくお願いします。