ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家)

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ゴルフのお話し

2014年04月10日 | 日記
 スキーシーズンも終わり、また懲りずにゴルフ自慢の一席です(笑)

 春爛漫のゴルフを楽しんできました。場所は千葉の東金に近いカレドニアン・ゴルフ・クラブ。ティーグラウンドからグリーンまで、どのホールも花がいっぱいのコースです。何種類もの桜が一度に咲き誇る中に、何色ものこぶしの花が競い合い、水仙の花もさきみだれていました。もしかすると日本でもっとも花のきれいなゴルフ場かもしれません。なんでもコースの社長夫人が花好きで、どのホールも花でいっぱいにするのが夢なんだそうです。ゴルフ場のHPに行くと様々な花がどれほど咲いているか、とくと見ることができます。
http://www.caledoniangolf.net/index.shtml

 このコースは日本プロゴルフ選手権などのトーナメント開催コースで、千葉県でも屈指の難コースです。特に今週開催されるマスターズの会場、オーガスタに負けない高速グリーンが自慢で、グリーンそのものもいわゆるポテトチップのように波打つ形をしていて、アマチュア・ゴルファー泣かせと言われています。

 4月9日、世田谷ゴルフ連盟の研修会がカレドニアンで開催され、参加してきました。世田谷区のゴルフ連盟はもともと区の人口も多いせいか東京でもレベルが高いと言われています。総勢70人ほどの男女が競い合い、60歳以上のシニアの部36人の中で優勝してしまいました。
研修会というのはハンディなしの実力勝負です。私のスコアは80ちょうど。若い方の一般の部の優勝者が78でしたが、その方に次いで全体でも2位の成績でした。一般の部で78のスコアで優勝したのは40歳前後の若い方で、このカレドニアン・ゴルフ・クラブのメンバーさん、さすがです。今回のコンペをアレンジしてくださった方でした。


 天気は上々、風も強くなく絶好のコンディションながら、名手がそろいもそろってパッティングに苦しみ、3パット4パットを連発していました。私のスコアは前半が42でパット数17回と平凡でしたが、後半は38でパット数11回。後半9ホールで11回ということはほとんどがワンパットだったということです。この難コースのグリーンで28回のパット数は上出来で、自分でも驚きました。

「パットの神様の教え」を守ると、こんなことが年に一度くらいはあるものです!
 
 そういえば昨年10月もグリーンが超難しい富士桜カントリークラブで開催された世田谷ゴルフ連盟の大会で、全参加者の中でベスト・グロス賞(ハンディなしの成績)をいただきました。どうやらグリーンが難しいほど調子が上がるようです。

マスターズに行って松山君のキャディーをやりたいなー(笑)


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クラブ選手権の結果です

2013年09月16日 | 日記
きのうのクラブ選手権の結果です。マッチプレー1回戦は同世代のハンディ1の強豪と対戦。18ホールで決着せずサドンデスの「プレーオフ。20番ホールまでもつれ込み、私のバーディーで決着。やっと1回戦ボーイを脱却し、8人に残りました。ハンディ8の私がハンディ1に勝つ番狂わせ、超ウレシー!

2回戦は同日に行われ、ハンディ5の40歳バリバリのアスリート系、でもとてもナイスガイ・ゴルファーです。飛距離は平均で40ヤードくらい差があり、プロと対戦している気分、とてもかなわぬ相手でした。なんとか15番ホールまで来ましたが3ホール残して決着。

一日2ラウンドは結構こたえますね。最後はめずらしく両足がツリ気味。
でも、自分としてはとても楽しくラウンドできたことに大変満足の一日でした。

セミファイナルに残った4人はいずれも片手シングルで、誰が勝っても納得の実力者です。

きのうは台風接近で豪雨のためスタートが2時間も遅れましたが、実はスタート時から晴れてよいコンディションでした。しかも一般ゴルファーは全員キャンセルで、予選突破の16人でゴルフ場を独占し、すいすいと気分よくラウンドできるというおまけつきでした。

今日の東北地方への旅立ちは見合わせです。でも夕方になって台風が去ったらでかけるつもりです。特に今日は予定をいれていない日だったので、様子を見ながら安全第一でいきます。

以上、ご報告でした。
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タイへの出張から戻りました

2012年03月19日 | 日記
  今回の目的はタイの若手経営者との会合と、バンコク在住の日本人ビジネスマン向け講演会です。洪水問題はすっかり片づいて、次の発展の妨げにはならない様子でした。タイは親日的だという話は聞いていましたが、25年ぶりに訪れると街中を走っている車がほとんど日本製だということから改めてそれを実感させられました。

  タイの若手経営者たちとの会合は新鮮でおどろきに満ちたものでした。日本やアメリカ経済の話しを30分くらいで終えるやいなや熱心な質疑応答がはじまり、それが食事時間にも食込みながら3時間半におよびました。

  彼らの興味はまず日本の長期停滞と政府の負債の肥大化が今後自分たちのビジネスにどんな影響をもたらすのかです。なぜそれを聞きたがるかといいますと、彼らの企業グループが日本の企業とも非常に密接に繋がっていて、日本の存亡は彼らにも大きな影響を与えるからです。日本企業の進出は大企業による単独進出だけではなく、中小企業がタイの企業と合弁会社を作る形態が多く、今回の経営者たちも合弁のタイ側のパートナーです。

  彼らの心配に対する私の回答は、

1.日本の財政破綻はもちろん世界を震撼させるし大いに悪影響をもたらす

2.日本企業はそうした災害を想定しながらすでに海外への分散投資を進めている

3.むしろ海外投資が日本を救う道になるため、財政破綻があってもなくても、日本企業の海外進出は加速する。タイ企業との繋がりは強くなる一方なので安心してほしい

  というものです。

  それに続き私が10年あまりM&Aの仕事を行っていたことを知り、自分たちもM&Aに積極的に挑戦をしたいということから、さまざまなチャンスのつかみ方について教えてくれ、とリクエストされました。円が今後安くなったら日本企業の買収も考えてみたいし、日本での合弁事業も追及したいとのことです。彼らの事業意欲は、日本人が30年くらい前に抱いていた意欲に似ています。新興国の若手経営者のエネルギーを目の当たりにして、目を覚まされた思いです。


  タイ在住日本人向け講演会でも私の日本国債を巡る話しはとても新鮮だったようで、熱心な質疑応答がありました。講演内容はみなさんに紹介した日本経営合理化協会の講演内容のサマリーに近いものです。そして私の本をすでに読んだ方が何人かいらして、債券投資の具体的やりかたにまで質問が及びました。
その中で面白かった議論を一つ紹介します。それは、

「日本が将来財政問題で混乱したら、我々はどうしたらいいんだ?何か明るい展望はないのか?」

というものです。私の回答は、

「大丈夫、展望のヒントはみなさんのいるタイにあります。政府がだめでも日本企業は非常にたくましく、タイでこれだけ大きくビジネスを展開しています。こうした海外への展開が経営リスクを分散し、母国に頼らないモデルを築きつつあります。タイへの進出は、将来の日本の生き方モデルです。きっと将来の日本はみなさんが背負って行くことになると思いますよ」と回答しました。

  私は老大国イギリスがたどった道、つまりマネーゲームに近い金融投資に頼る生き方より、日本に向いているのは実物投資に頼る生き方だと思っています。

  タイの洪水は、日本企業のサプライチェーンの浸透ぶりを我々に気付かせてくれました。現地に行ってさらに気づかされたのは、進出は大企業ばかりでなく、中小企業も非常に多いことです。そしてタイの企業経営者も、そうした日本との繋がりをさらに進めて行こうという意欲に燃えていました。日本への期待はとても大きく、それに応えることが日本の新たな展開につながることを確信しました。
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講演のスタジオ収録

2012年03月07日 | 日記
きのう日本経営合理化協会さんの依頼で、メンバー向けの「月刊CD経営塾」のスタジオ収録に行ってきました。スタジオ収録は初めての経験ですが、1時間の収録は取り直しもほとんどなく無事終了。ほっと一息です。

オーナー経営者を中心とするメンバーの方350人くらいに配布されるそうです。3月号ですが、その宣伝サイトはこちらです。

http://www.jmca.jp/prod/1498.html


錚々たる講師陣の中で、ひとりだけ知らん講師が・・・

メンバー向けのため、そのままの内容はおしらせできませんが、こちらにサマリーを載せます。このブログで書いている内容と違いません。

収録を終えてからスタジオのスタッフから意外な言葉が、

S「林さん、いい声してますね。パーソナリティいけますよ」

「えっ?そんなこと言われるの初めて」

S「いやマイクむきですよ、肝座ってるし」

「仕事、もらえるかなー」 一同爆笑

収録の様子はこちら、経営協会の方のFBです
http://www.facebook.com/yuichiozawa






タイトル

「債券がわかると世界がわかる」


サブタイトル

「デフレ・円高トラップに嵌まり込む日本での資産運用はどうすべきか」

サマリー
・債券がわかると世界を見る新たな「視点」を持つことができる
・サブプライムからユーロ危機、債券バブルが世界を翻弄
・デフレ・円高の克服は金利を上昇させ、そこには金融破綻が待っている
・企業も個人も金融・財政の破綻に備えるのが危機管理
・経営者の投資は損をしない=ストレスのない債券投資に徹するべき

はじめに

 「投資とは株式投資」という日本の常識を捨てれば、激動する世界情勢や相場に翻弄されない確実な投資方法があります。当たらない予想を基に損ばかりしている投資から、着実に資産を増加させることのできる債券投資に転換することで、資産運用のストレスから解放されます。

  この20年ほど、私のアドバイスに従った友人・知人は、ストレスフリーで資産を着実に増加させています。企業経営者のみなさんは、いちかばちかのバクチはやめて、確実な債券投資に徹して、迫りくる日本の財政・年金破綻に備えましょう。


1. 債券が席巻する世界情勢

① 今後も世界を混乱させる台風の眼は過剰債務問題
サブプライム・ローン問題に端を発し、世界を混乱の渦に巻き込んだリーマンショック、ギリシャ国債のデフォルト騒ぎから始まったユーロ危機。いずれも債券の破綻が危機のきっかけだった。債券を知らずに世界は語れない。

何故債券が混乱を引き起こすのか?

② 債券は債務のバブルを作り出す道具だから
      バブルは債務が増えると膨らむ。債券は個別のローン契約と違い簡単に売買可能なため、債務の膨張を助長しやすい

③ 日本も国債発行により容易に債務を膨張させてしまった
先進国・途上国を問わず、財政が債券発行に頼り過ぎ過剰債務のバブルをふくらませている


2. 日本国の債務はバブルになっているのか

① 各国との比較
・GDPに対する債務残高の比率;日本 約2.1倍、米国 約1.0倍
   ギリシャ1.6倍、イタリア1.3倍、ドイツ0.6倍
・名目GDPは債務返済の源泉
消費額 X 消費税率 = 税収
経済成長しない日本の債務比率は増加の一途

② 今後の債務の見通し
日本の財政の収支均衡は見通せない
来年度予算;支出総額97兆円―税収など45兆円=52兆円国債発行 
実際には借換え国債を含む国債発行額=174兆円
52兆円の赤字を消費税値上げだけでまかなう税率は25%
   52兆円 ÷ 2.7兆円(消費税1%分)= 約20(%)
     現行5% + 増税20% = 25%

消費税の値上げは消費にマイナスのインパクトを与え、デフレをより昂進させる。米国シンクタンクのシミュレーションでは、財政を均衡させる消費税率は35%。

③ デフレ脱却とは、金利上昇を通じて金融危機をもたらす
金利上昇はどれだけの破壊力を持つのか。
残存する日本国債 平均年限は7年、平均利率は1.3%
郵貯・銀行・生保などの国債保有額;500兆円程度


シミュレーション

a. 政府目標の名目成長率3%が達成されると、市中金利は3%程度になり、金融機関は破綻する
単価100円、金利1.3%の7年物国債の利回りが3%になると、
価格は10%下落
500兆円の10%は50兆円・・・すべての金融機関の資本が吹き飛ぶ(全国の金融機関株主資本合計60兆円弱)

b. イタリア国債のように金利が7%になると、価格は30%下落し、日本全体が壊滅的打撃を受ける
500兆円の30%は約150兆円・・・これが金利7%のインパクト

★まとめ
政府・日銀・経団連などが望むデフレの克服と成長軌道への復帰とは、金融機関の破綻を意味する・・・・これが債券を知る人の視点


④ 迫りくる経常赤字、円高克服の帰結とは
円安が始まると外貨への投資が増加
日本国債投資に向かうはずの預貯金が底を突くのが早まる
財政破綻の引金になる

 ★まとめ
 円高克服の帰結も日本国債売り



3.経営者の資産運用

会社の資産、個人の資産を想定内の財政・金融破綻から守る
仕事でストレスを溜める経営者、資産運用はストレスフリーで

① 世界の投資の常識;債券をベースに、株式はリスク投資
    世界の証券残高;債券は株式の2倍
    日本の証券残高;債券は株式の4倍

② 債券投資のリターンのすごさ
投資開始年初に100を投資すると、2010年末までにいくらになったか

例1.80年に米国債に投資すると2010年末にはドルベースで23倍に
なった。ドルが当時に比べ3分の1になっても8倍残った。
例2.2000年開始だとドルで1.9倍、円に直しても1.55倍になった。

★まとめ
外貨建て債券投資は、円高に負けなかった



③ 銀行・証券は何故安全な債券投資を薦めないか
・「投資とは株式投資」という日本独特の観念にはまり込んでいる
・手数料収入につながらない(証券銀行の得は投資家の損)
・債券投資をしたいと言えば、100%「債券投信」を薦めてくる
・債券投信の大半は詐欺的商品
・彼らが薦める商品で儲かった会社・個人はない
・仕組み預金、仕組み貸付は言語道断

④ 債券のABC
・100で買ったものが100で満期をむかえる(償還される)
・決まった金利が半年ごともしくは毎年もらえる
・途中、価格変動するが、満期まで持てば決まった額が返済される
・リスクは発行体の倒産、外貨建ては為替リスク
・複利で運用したければ、割引債に投資(日本国債にはない)
・投資額は一般的には10万円程度から
・途中の売買は自由
・購入時も、毎年の手数料もない
・売買時の価格差が証券会社の利益

⑤ 何に投資すべきか
・米国債
・国際機関(スーパーソブリン)の発行するドル建て債券

代替は?
・豪ドル建て債券(国債もしくはスーパーソブリン債)
 オーストラリア財政はドイツ並みに安定
 為替変動は激しいが、金利は高い


★まとめ
想定内の日本の財政・金融破綻から資産を守る
経営者はストレスフリーの債券投資に徹するべき
米国債投資のリターンは円高をはるかに凌いだ



参考書;「証券会社が売りたがらない、米国債を買え」 by林 敬一
2011年8月ダイヤモンド社


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