おまたせしました。今回は、米国金利の先行きについてです。
米国債10年物を例にとります。この10年ほどの年初の金利を03年から12年まで横に並べてみましょう。それぞれの年の年初の数値、小数点2ケタを四捨五入しています。
03年 12年
4.2% 4.2% 4.4% 4.8% 3.7% 2.5% 3.7% 3.4% 2.0%
前半は4%台ですが、後半になり大きな金融経済ショックが2度。08年秋リーマンショック、11年ユーロショックがありました。ショック後金利は2%台に突入しています。しかしショックが終わると、意外に金利は反発しています。平均値はあまり意味がありませんがちなみに3.7%です。
歴史的に見ると、80年代当初は10%を超えていましたが、この30年ほどコンスタントに金利は低下しています。そして、そろそろ2台でボトムを付ける可能性が見えてきています。
金利は経済活動、とりわけ期待インフレ率に連動しますので、先の読みは米国経済をどうみるかにかかってきます。
私は著書にも書いていますが、米国経済には楽観的です。その理由は
1. リーマンショックは、住宅バブルだけで、他はたいしたことはない。失われた10年など来ない。
2. 銀行の不良債権処理は2年で終了。GMも破綻処理を1年で終えて再上場し、ダウ平均はリーマンショック前の高値を更新
3. 雇用は回復しつつあり、失業率は8%台前半に回復
4. 世界をリードする企業・製品はすべて米国の会社が作っている
5. ベンチャービジネスは米国の独壇場
6. 人口が増加している
7. GDPが増加すれば、財政赤字のGDP比は低下する
これらの事実関係に何か間違いはあるでしょうか?日本のマスコミ、政治家、エコノミストはアメリカ嫌いのバイアスがかかっている人が多いので、常に米国経済の先読みを下目に間違えています。私はアメリカ好きではなく、日本大好き人間です。そして経済は好き嫌いでなく、数字だけを見ています。
他の先進国を見ると、欧州と日本はしばらく沈んだままですが、新興国では中国の資産バブル以外に大きな懸念材料はありません。
ということで、今後しばらくは米国経済が世界のリード役になり、回復していくとみています。米国の金利は今年中に3%前後に回復する可能性が大いにあるでしょう。
それが実現しないとすれば、外的ショックが原因です。これまでみなさんと見てきたように、リーマンショック・ユーロショック・米国債デフォルト騒ぎなど、大ショックのたびに実は米国債は買われてしまうのです。これをフライト・トゥー・クオリティと呼びます。
何があっても売られるのが株式
何があっても買われるのが米国債
こんな簡単な図式を知らないのは日本人だけ。
米国債が売られて金利が上昇したら、早目に買っておきましょう。これほどイージーな投資対象は、他にありませんので(笑)
つづく
米国債10年物を例にとります。この10年ほどの年初の金利を03年から12年まで横に並べてみましょう。それぞれの年の年初の数値、小数点2ケタを四捨五入しています。
03年 12年
4.2% 4.2% 4.4% 4.8% 3.7% 2.5% 3.7% 3.4% 2.0%
前半は4%台ですが、後半になり大きな金融経済ショックが2度。08年秋リーマンショック、11年ユーロショックがありました。ショック後金利は2%台に突入しています。しかしショックが終わると、意外に金利は反発しています。平均値はあまり意味がありませんがちなみに3.7%です。
歴史的に見ると、80年代当初は10%を超えていましたが、この30年ほどコンスタントに金利は低下しています。そして、そろそろ2台でボトムを付ける可能性が見えてきています。
金利は経済活動、とりわけ期待インフレ率に連動しますので、先の読みは米国経済をどうみるかにかかってきます。
私は著書にも書いていますが、米国経済には楽観的です。その理由は
1. リーマンショックは、住宅バブルだけで、他はたいしたことはない。失われた10年など来ない。
2. 銀行の不良債権処理は2年で終了。GMも破綻処理を1年で終えて再上場し、ダウ平均はリーマンショック前の高値を更新
3. 雇用は回復しつつあり、失業率は8%台前半に回復
4. 世界をリードする企業・製品はすべて米国の会社が作っている
5. ベンチャービジネスは米国の独壇場
6. 人口が増加している
7. GDPが増加すれば、財政赤字のGDP比は低下する
これらの事実関係に何か間違いはあるでしょうか?日本のマスコミ、政治家、エコノミストはアメリカ嫌いのバイアスがかかっている人が多いので、常に米国経済の先読みを下目に間違えています。私はアメリカ好きではなく、日本大好き人間です。そして経済は好き嫌いでなく、数字だけを見ています。
他の先進国を見ると、欧州と日本はしばらく沈んだままですが、新興国では中国の資産バブル以外に大きな懸念材料はありません。
ということで、今後しばらくは米国経済が世界のリード役になり、回復していくとみています。米国の金利は今年中に3%前後に回復する可能性が大いにあるでしょう。
それが実現しないとすれば、外的ショックが原因です。これまでみなさんと見てきたように、リーマンショック・ユーロショック・米国債デフォルト騒ぎなど、大ショックのたびに実は米国債は買われてしまうのです。これをフライト・トゥー・クオリティと呼びます。
何があっても売られるのが株式
何があっても買われるのが米国債
こんな簡単な図式を知らないのは日本人だけ。
米国債が売られて金利が上昇したら、早目に買っておきましょう。これほどイージーな投資対象は、他にありませんので(笑)
つづく