今朝の日経の朝刊の一面は、「米債務問題、世界が緊張、保証料率最高に」というニュースがトップ記事でした。このブログをご覧いただいている「なないしさん」はじめ多くの方は、私の言っている内容と全く正反対のトーンでので、「林は大丈夫か?」と思われたと思います。
日経をはじめとする日本のメディア、一部の海外メディアの取り上げ方は、間違っています。何故か?
理由は、「お金が本当になくてデフォルトするギリシャとは違い、共和党と大統領の政治闘争に過ぎないからです。」
日経などの記事にはそうしたトーンは全くありません。
じゃ何故格付機関は何故「格下げするぞ」と言っているのか?
「格付機関の役割は、そうした政治的リスクや地勢的リスクも包含しているから」、というのが回答です。彼らは議会の予算審議のやりかたに至るまで、検討対象にして見ているのです。お金があっても、スリップダウンでも、格付けには影響するのです。
私の言っている内容は、
「今回もしデフォルトしても、それは単なるフリップ・ダウンだ」という趣旨です。そのトーンで書かれたり言われているニュースはほとんどありません。ほんの一部の専門家はは、私と同じトーンの方がいらっしゃいますが、少数派です。
昨日、私のお示しした数値は25日付でしたので、それをアップデートします。
28日の数値との比較です。
CDS(保証料率)米国債 5年 57 → 62
米国債金利 10年 3.03 → 2.94
日経の記事は、CDSがピクリとしたのだけを取り上げ、国債が買われて金利が低下しているのは都合が悪いので無視しています。
以上です。
では明日から2週間、夏休みでNYに行ってきますので、ブログはしばらくお休みさせていただきます。NYの近郊のコネチカットに住む友人宅にお邪魔します。元インベストメントバンカーの彼は、ヘッジファンドの聖地コネチカットでヘッジファンドを運営しています。面白い話が聞けたら、みなさんにもご披露しますね。
では