このところ国際商品相場が下落スピードを早めています。その理由をドル高に求める意見と世界経済のスローダウン、つまり需要の悪化に求める意見があります。私は需給要因が大きいと思っています。
何故このブログで国際商品を取り上げるのかと申しますと、世界経済の動向を知る上で大切な指標の一つだからです。
みなさんは国際商品相場をどの程度チェックされているでしょうか。私は株式相場、為替相場と同じによう毎日チェックしています。といっても原油や金の相場なら経済ニュースなどでよく出てきますが、その他の商品についてはあまり話題になることはありません。どこを見たらよいかもご存知ないかもしれません。少なくとも原油や金の価格は経済ニュースなどのオンライン・サイトでも出ているところはありますので、見るクセをつけるとよいと思います。
商品全体の動きを大雑把につかむために私が活用するのは国際商品を包括的に見られるインデックスです。株で言えば日経平均やダウ平均株価に相当します。
しかしみなさんにとって毎日見るのは面倒だし、そこまでの必要もないと思いますので、もし日経新聞をご覧になる方であれば月曜版の「景気指標」ページの右下に商品相場欄がありますので、そこをチェックしましょう。
国際商品には様々な商品がありますが、特に注目しておくべき商品は、以下だと思っています。
・原油=エネルギーや原材料の大きな割合を占める最重要商品です
・銅=金よりも生産活動には大きな影響力を持ち、生産活動の先行指標です
・金=原材料であるとともに金融商品でもあり、通貨との代替性を持ちます
この他に我々の日常生活にとって大切な農産物などがありますが、見るべきものが多くなると見ないことにもつながってしまうので、むしろ多くの商品を包括的に見ることができるインデックスをチェックするほうがよいかもしれません。
先ほど例にあげた日経新聞月曜日の景気指標のページには、以下のようなインデックスが表示されています。
・日経国際商品指数
・ロイター指数
・CRB指数(正式にはトムソンロイターズ/ジェフリーズCRB指数)
それぞれ若干の特徴がありますが、動きについてはさほど大きな差はありません。私は主に「CRB指数」を見ています。理由は歴史が長く、カバーする範囲が19品目と広いこと、この指数の先物やETFがあるため、実需筋からだけでなく世界の金融関係者の注目度が高いためです。CRB指数は19の商品にウェート付けをして加重平均で算出されています。もちろんその中で原油は大きなウェートを占めます。
ではCRB指数の動きをちょっと追ってみましょう。ブルームバーグのサイトであれば、ティッカー「CRY」でチャートを見ることができます。
http://www.bloomberg.com/quote/CRY:IND
1月09日 3月6日 6月20日 10月10日
CRB指数 272 307 312 275
1月初旬に272のボトムからスタートし、わずか2カ月後に13%上昇して307になりました。かなりのスピードです。その後は3カ月間一進一退を続け6月20日に今年のピーク312をつけます。といってもその間は307からわずかな上昇にすぎません。しかしその後は一貫して下落基調を続け、先週末に275と年初のレベルに戻っています。
国際商品相場は最近になって下落を始めたような報道が多いし、中には最近のドル高に呼応しているような解説もあります。しかし継続的に相場を見ていればわかることは、ピークは6月末でそこからは一貫して下落しているのです。ここに来てエコノミストやIMFが世界経済のスローダウンを言い始めていますが、商品相場が警鐘を鳴らし始めた時期はそれよりよほど早い時期だったのです。私がみなさんに「商品相場を見なさい」という理由はここにあります。商品相場の先見性です。
もちろん相場ですから、ちょっとやそっと下げたからと言って世界経済の変調を予想しているとは限りませんが、一貫して下げ続けるにはそれなりの理由があるはずです。やはり世界経済のスローダウンによる需給の緩みが原因でしょう。
その中でアメリカだけが依然好調を維持し、シェール革命による経常収支改善などのためドルが強くなっています。しかしアメリカ経済の構成比はしょせん世界経済の22%ですから、その他の国のスローダウンを一国では支えきれません。特に同じくらいの構成比である欧州のスローダウンは、今後を見る上で大事な要素です。そしてアメリカのサイズの半分ちょっとですが中国も、以前の高度成長がマイルドになっただけでも大きなマイナス要素です。
みなさんもいろいろ注意すべき指標が多くて大変だとは思いますが、世界経済を俯瞰できる鏡である国際商品相場を時々は見ておいてください。今後を占う鍵の一つですので。
何故このブログで国際商品を取り上げるのかと申しますと、世界経済の動向を知る上で大切な指標の一つだからです。
みなさんは国際商品相場をどの程度チェックされているでしょうか。私は株式相場、為替相場と同じによう毎日チェックしています。といっても原油や金の相場なら経済ニュースなどでよく出てきますが、その他の商品についてはあまり話題になることはありません。どこを見たらよいかもご存知ないかもしれません。少なくとも原油や金の価格は経済ニュースなどのオンライン・サイトでも出ているところはありますので、見るクセをつけるとよいと思います。
商品全体の動きを大雑把につかむために私が活用するのは国際商品を包括的に見られるインデックスです。株で言えば日経平均やダウ平均株価に相当します。
しかしみなさんにとって毎日見るのは面倒だし、そこまでの必要もないと思いますので、もし日経新聞をご覧になる方であれば月曜版の「景気指標」ページの右下に商品相場欄がありますので、そこをチェックしましょう。
国際商品には様々な商品がありますが、特に注目しておくべき商品は、以下だと思っています。
・原油=エネルギーや原材料の大きな割合を占める最重要商品です
・銅=金よりも生産活動には大きな影響力を持ち、生産活動の先行指標です
・金=原材料であるとともに金融商品でもあり、通貨との代替性を持ちます
この他に我々の日常生活にとって大切な農産物などがありますが、見るべきものが多くなると見ないことにもつながってしまうので、むしろ多くの商品を包括的に見ることができるインデックスをチェックするほうがよいかもしれません。
先ほど例にあげた日経新聞月曜日の景気指標のページには、以下のようなインデックスが表示されています。
・日経国際商品指数
・ロイター指数
・CRB指数(正式にはトムソンロイターズ/ジェフリーズCRB指数)
それぞれ若干の特徴がありますが、動きについてはさほど大きな差はありません。私は主に「CRB指数」を見ています。理由は歴史が長く、カバーする範囲が19品目と広いこと、この指数の先物やETFがあるため、実需筋からだけでなく世界の金融関係者の注目度が高いためです。CRB指数は19の商品にウェート付けをして加重平均で算出されています。もちろんその中で原油は大きなウェートを占めます。
ではCRB指数の動きをちょっと追ってみましょう。ブルームバーグのサイトであれば、ティッカー「CRY」でチャートを見ることができます。
http://www.bloomberg.com/quote/CRY:IND
1月09日 3月6日 6月20日 10月10日
CRB指数 272 307 312 275
1月初旬に272のボトムからスタートし、わずか2カ月後に13%上昇して307になりました。かなりのスピードです。その後は3カ月間一進一退を続け6月20日に今年のピーク312をつけます。といってもその間は307からわずかな上昇にすぎません。しかしその後は一貫して下落基調を続け、先週末に275と年初のレベルに戻っています。
国際商品相場は最近になって下落を始めたような報道が多いし、中には最近のドル高に呼応しているような解説もあります。しかし継続的に相場を見ていればわかることは、ピークは6月末でそこからは一貫して下落しているのです。ここに来てエコノミストやIMFが世界経済のスローダウンを言い始めていますが、商品相場が警鐘を鳴らし始めた時期はそれよりよほど早い時期だったのです。私がみなさんに「商品相場を見なさい」という理由はここにあります。商品相場の先見性です。
もちろん相場ですから、ちょっとやそっと下げたからと言って世界経済の変調を予想しているとは限りませんが、一貫して下げ続けるにはそれなりの理由があるはずです。やはり世界経済のスローダウンによる需給の緩みが原因でしょう。
その中でアメリカだけが依然好調を維持し、シェール革命による経常収支改善などのためドルが強くなっています。しかしアメリカ経済の構成比はしょせん世界経済の22%ですから、その他の国のスローダウンを一国では支えきれません。特に同じくらいの構成比である欧州のスローダウンは、今後を見る上で大事な要素です。そしてアメリカのサイズの半分ちょっとですが中国も、以前の高度成長がマイルドになっただけでも大きなマイナス要素です。
みなさんもいろいろ注意すべき指標が多くて大変だとは思いますが、世界経済を俯瞰できる鏡である国際商品相場を時々は見ておいてください。今後を占う鍵の一つですので。
お粗末な内容ですが、これから買われる方の足しになれれば。
軽井沢は少し肌寒かったですがやっぱり良いですね(^-^)
さて、私もCBRや銅価格は先行指数として見ているのですが、経済の先行きがスローダウンするのか注視してます。なぜならスローダウンでアメリカの利上げも遅れ、金利が下がってしまいtいつ超長期債を購入しようか難しいからです!なんかIMFも世界経済がスローダウンする的な話もするしどうなるんでしょうね(^-^;
指数ですが昔はバルチック指数が物の動きを示し経済の先行指数として使えましたが、船数が増えてからどうもイマイチです!使用電力量なども経済の状態がわかりますよね(^-^)
また、よい指標を頂きました。物が消費されることが経済活動の活発さを現していることは、察しがつくのですが…簡単に、ざっくりのチョイ覗き向き(忙しい?精者?)のサイトを教えて頂き、さっそく活用したいと思います。
それと、D和証券は、他金融機関からのドルの振り込み手数料は、5万ドル以上はキャッシュバックするとのこと。決まりかな!
原油価格は80ドル割れが現実味を帯びて来ましたね。
かつてのOPECであれば、減産して価格を維持するのでしょうが、
今回は減産しないようです。
背景にはシェールオイルの存在があるのかも知れません。
下記URLにあるように、ほとんどのシェールオイルが
1バレルあたり80ドルで採算に乗るようです。
http://online.wsj.com/articles/iea-opec-officials-say-shale-can-cope-with-80-a-barrel-1413302906
そこで、いずれ米国債利回り上がるなら、それまでインバースのetfもありかなと、素人の私は考えてみましたが、どうでしょうか?
シェールオイルの採算ラインは1バレル75㌦位らしいですね。割高と言えば割高かもしれませんが、ロシアのシベリアの油田なんかの方が採算性が悪いとの話もあります。アメリカ国内で使うには輸送費があまりかからないという利点もあります。天然ガスも液化する必要がない。
最大の石油輸出国であるアメリカの輸入が減少したのは大きいでしょう。産油国は代わりの輸出先を見つけなくてはいけないですから。アフリカ産原油の米国への輸出が激減してるなんてニュースも見かけました。色んな意味で、株、債券、現物とアメリカの動きを無視した投資はあり得ないということを強く認識しました。
S38生まれでは、とても「爺」とは言えず「兄」じゃないでしょうか(笑)。
>いずれ米国債利回り上がるなら、それまでインバースのetfもありかなと、素人の私は考えてみましたが、どうでしょうか?
何のインバースETFに投資されるのですか?
OPECもシェアー維持のためには、価格はやせ我慢なのかもしれません。いつまで我慢できるかはわかりませんが・・・
ドルは今回の円高でそこそこ買ったが、果たしてこのまま米国債を買わずに、待つべきか、悩みます!
皆さんの投資行動はいかが?
http://finance.yahoo.com/q?s=TMV
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/us_search/quote.html?ric=TMV.P
文脈からみて、上記の商品を指しているように見えますね。
楽天証券などで取扱対象になっています。