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緊急提言、トランプを倒す秘策

2024年07月11日 | アメリカ大統領選挙 24年

 前回の投稿で私が心配事として指摘したのは、世界的な政治の右傾化と独裁化でした。しかし少なくともフランス国民は、極右だけは政権から排除しました。2回目の投票率はなんと67%という高率で、通常は50%前後であるのとは際立った対照をなしています。国民の危機感が投票行動へと駆り立てたのでしょう。

 アメリカでは共和党を保守とは呼びますが、右翼政党とまでは呼びません。しかし実際にはトランプの唱える移民排除政策や極端な輸入制限は自国優先主義、極右政策そのものです。

 そして前回の私の投稿内容にあるように、トランプがなにをしても免責になるような判決を最高裁が出していると、独裁化に歯止めが効かなくなります。これだけは絶対に阻止すべきなのですが、それを止める唯一の手立ては大統領選でトランプを打ち負かす以外ありません。バイデンをそのまま候補にすれば、勝負はすでに決着したも同然。じゃ、どうしたらよいか。

 手立てはたった一つ。副大統領のカマラ・ハリスを候補にする以外にないと私は思っています。今さらそれができるか?民主党の制度的にはすでに8月19日からの民主党大会で投票権のある選挙人はバイデン支持者だけのため、それはあり得ないと言われています。

 

ではどうする?

 

 バイデンを今すぐに大統領職から降ろす、あるいは自ら降りるよう仕向ける。するとその代理は自動的に副大統領のハリスとなります。医師の診断書で、大統領職には不適格だと診断されれば、それでも可能となります。

 もっと言えば、ハリスがバイデンの任期満了まで大統領に就任して知名度を上げ、少しでも実績を積めば、勝つ見込みは高まります。ちなみに候補を最終決定する民主党の党大会は8月19日から3日間ですから、今すぐにでも決めなければなりません。

 

「人気のないハリスではダメだ」、という声が聞こえそうですが、実は最近はそうでもありません。就任早々人気が落ちましたが、最近は盛り返しています。そしてもっとも大事なのは、トランプに比べるとハリスはどうか、という点です。

 政治に関して有力な調査機関であるRealClear Politicsによれば、もし現時点でトランプとハリスが大統領選をたたかうとすると、あなたはどちらに投票しますか?と言う問に対して、トランプ48.0%、ハリス44.4%で差はわずか3.6%。まだ架空の話でしかないのに、数字は接近しているのです。

 ちなみに同じ調査で現時点のトランプ対バイデンは、47.3%対44.0%で、その差は3.3%と、さしたる違いはありません。この先2回目のディベートが9月行われますが、このままバイデンであればまた失態を演ずるだけと予想できます。

 

 トランプがバイデンを非難する言葉は、「老いぼれ、寝ぼけ」です。この言葉はハリスには通じません。そして女性の敵であるトランプを破るのが女性であれば、よけい支持を得られる可能性がありますし、実は元弁の立つハリスであれば、ディベートでも簡単には負けないでしょう。

 カマラ・ハリスは元サンフランシスコ市地方検事、カリフォルニア州司法長官、カリフォルニア州選出連邦上院議員を歴任しています。アフリカ系アメリカ人女性としては2人目、アジア系アメリカ人としては初の連邦上院議員です。

 

 奇抜極まりないかもしれませんが、詐欺・ウソツキ・女性の敵であるトランプを抑え込むには、これしかないと思います。でないとSDG’sを否定するトランプに、宇宙船地球号は目茶目茶にされてしまいます。

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コメント (5)
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