オリンピックが佳境に入りつつありますね。日本選手の活躍の目覚ましさは、目を見張るものがありますね。卓球のミックスダブルス、ソフトボールなど感動の連続でした。
ではいったいメダル数の事前予想はどうだったのでしょうか。下の表は日経新聞とFTが連携し、イギリスのスポーツ・エンターテインメントの予想における世界大手のグレース・ノート社に、メダル獲得数を予想してもらったものだそうです。
予想獲得数
金 銀 銅 合計
1.アメリカ 40 27 29 96
2.ロシア 21 26 21 68
3.中国 33 11 22 66
4.日本 26 20 14 60
5.英国 14 23 15 52
これによれば日本は金メダル数も合計数も4位です。しかしきっとこの予想には13歳の楓ちゃんの金や、卓球ダブルスの金は入っていないでしょうから、予想を上回るメダル数が期待できそうですね。
では本日28日朝までのメダル獲得数を見てみます。日本は金で最多数、驚きですね。これから水泳や陸上が始まると大きく変動するとおもいますが、ここまでは上出来以上ですね。
順位 国名 金メダル 銀メダル 銅メダル 合計
1 日本 10 3 5 18
2 米国 9 8 8 25
3 中国 9 5 7 21
4 ロシア 7 7 4 18
5 英国 4 5 4 13
今回オリンピックが直接観戦できないのはとても残念です。私が住む世田谷区はアメリカチームのホストタウンです。といっても今回はコロナのために住民との交流などは一切なし。私が毎日のようにウォーキングしている近所の砧公園には大きな運動場があって、そこがアメリカ選手のトレーニング場に指定されています。一昨年、アメリカチームの受け入れも考え、全く新たに大きなスタンドを作って新装開店しました。
400mトラックを始め、ほぼすべての陸上競技施設があります。その他にもプール、アーチェリー場、テニスコート、ゴルフ練習場もあり、施設はとても充実しています。ですが今回はすべてのエリアは柵で囲われていて、いつもの散歩道に立入りすることもできません。選手の出入りはハトバスが利用されています。それでも報道陣は選手をとらえようと、出入り口で張っていますが、空しい努力となりそうです。
私は自分が中学校時代に64年のオリンピックがあって、学校からサッカーとグランドホッケーの試合を見に行きました。その時の感激は今でもおぼえています。そこで今回も一つくらい観戦したいと思い、沿道観戦できる可能性のある自転車競技をトライすることにして、自転車好きの友人ご夫婦に相談しました。彼らの別荘が富士山の中腹1,000m地点に合って、目の前の道路が競技ルートに入ったからです。彼らも是非一緒に観戦しようとなり、交通規制を考えて前日から泊りがけで見に行くことにしました。
プロの自転車選手の速さはすごいものがありますが、幸いこの地点は傾斜のきつい上り坂のため、走行スピードが遅いのです。府中市を出発し山中湖経由で富士スピードウェイを走った後、御殿場から富士サファリパークを通過、そこから5合目までの直登ルートがはじまります。直線ルートの真ん中ほどのためかなり遠くから見えるし、通過後も目で追う事のできる場所です。
選手はトータル230㎞を走りますが、ここはすでに半分ほど走った後で、しかもそれまでにも峠越えがあって、脱落し始める選手も多いものと思われます。今回のコースはオリンピック史上最高にシビアなコースと言われています。その理由は累積登坂高度が4,850mにもなるからです。つまり富士山の1.3倍もの高度を自転車で登る極端にきついコースです。
その上世界の強豪選手たちは、その前週の週末まで世界一のレース、ツールドフランスで20日間に3,500kmを走りぬいて、そのまま時差をもって参加するのです。ツールの最終日が7月18日(日)、オリンピックの競技日は24日(土)です。
当日の天気は晴れ時々曇り。出発時点は30度を超えていましたが、十里木の別荘地は25度くらいで絶好の観戦日和でした。ロードレースはテレビ中継一切なしでしたが、ネットでは全コースの中継があり、我々はそれを見ながら彼らの通過時間を予想していました。バイクカメラと上空から2台のヘリが空撮していました。
我々の前をまず大きなカメラを屋根に乗せた前走車が通過し、すぐに先行組5人の選手が目の前を通過します。それから待つこと約10分。有力選手が揃うメイン集団百数十人が通過。10分というと数キロは離れてしまっているのですが、長距離のロードレースはいつもこのような賭けに出る先行組と落ち着いたペースで走るメイン集団に分かれ、先行組が離れてしまうことを全く気にかけません。自転車レースは空気抵抗との戦いのため、少ない人数で先頭交代をしながら走っても消耗は激しく、逃げ切りは厳しいものがあります。先行組5人も結局逃げきれませんでした。
メイン集団の中の前方に、スロベニアのポガチャル選手を見つけました。彼は前週のツールで総合優勝を飾って乗り込んできた優勝候補ですが、最後は3位でした。日本人は二人出場。新城と増田ですが、残念ながら新城35位、増田84位に終わりました。優勝はやはりツールを走ったエクアドルのカラパスで、ツールでは3位でした。
ということで今回のオリンピックもどうにか沿道のただ見席でゆっくりと観戦することができました。