みなさんの中でチャットGTPを使ってみた方はいらっしゃいますか?使われていらっしゃる方は、どのような感想をお持ちでしょうか。生成AIと呼ばれる賢いAIの中でも、いま毎日話題になっているのはチャットGPTです。
今回はちょっと長いですが、引用部分が多いので、飛ばし読み可能ですので、どうぞお付き合いください。
そもそも生成AIとは?
日経のサイトから一般的説明を引用します。
生成AI(英:Generative AI)は、画像、文章、音声、プログラムコード、構造化データなどさまざまなコンテンツを生成することのできる人工知能のこと。大量のデータを学習した学習モデルが、人間が作成するような絵や文章を生成することができる。偽画像を生成する GAN(敵対的生成ネットワーク)や、文章を生成する文章生成モデルなどがある。例えば米国のAI研究機関であるOpenAIは文章生成言語モデル「GPT-3」を提供、数行の文章からその後に続く自然な文章を生成することができる。
引用終わり
そしてチャットGPTは最近創業者が来日し、首相が直に会うという破格の待遇を受け、一気に話題が沸騰していますね。しかし実力のほどはどうか。ちょっと使ってみた私の感想は、以下のとおりです。
- 今のチャットGPTの実力は大したことない。人間と比較してかなり劣るため、恐るるにたらず
- しかし将来的には大いに役に立つツールになりうるので、適度に付き合っておいたほうがよい
- 利用を制限する方針と自由に使わせる方針がぶつかりあうと思われるが、しょせん制限派は先細るに違いない。特に教育現場での扱い方は賛否両論が激しくぶつかりあっているが、案ずるより産むがやすしで使いながら手なずけるべし
結論的なことをはっきりと言っていて、大丈夫か?と思われるかもしれませんね。一応私もモノは試しで使ってみました。無料で使えるサイトで登録を行うだけで、簡単に使い始められます。
以下ではまず検索機能から出発し、どれほどのものかを探った結果をご披露します。材料は自分自身、つまり「林敬一」です。チャットGPTの検索結果をグーグルとの比較でご披露するところからスタートします。
<チャットGTPからの引用>
質問1;林 敬一 とはどんな人物か?
回答1;申し訳ありませんが、「林敬一」という名前だけでは、誰のことを指しているのか特定することができません。もし具体的な情報や背景があれば、それに基づいてより詳しい回答を提供することができます。お手数ですが、より具体的な情報を提供いただけると幸いです。
質問2;ストレスフリーの資産運用ブログを運営する 林 敬一 とはどんな人物か?
回答2;申し訳ありませんが、私はインターネット上で見つけた情報をもとに、林敬一さんがどのような人物かを特定することはできません。しかし、ストレスフリーの資産運用に関するブログを運営しているということから、投資やファイナンスの知識があるか、またはその分野での経験がある可能性があります。詳しい情報が必要であれば、直接その方のブログやプロフィールを確認することをおすすめします。
そこでさらに詳しく補足をインプットすると、やっと出てはきましたが、・・・
質問1;慶応大学経済学部出身 JAL勤務 ソロモンブラザース在籍 林 敬一 とはどんな人物か?
回答;林敬一さんは、慶応大学経済学部を卒業後、日本航空株式会社(JAL)に勤務した後、ソロモン・ブラザーズ・アジア・リミテッドに在籍したとされています。ソロモン・ブラザーズは、アメリカ合衆国に本拠を置く投資銀行で、世界的に有名な金融機関の一つです。
林敬一さんがソロモン・ブラザーズでどのようなポジションにいたのかは不明ですが、金融業界での経験を持つ方であることは間違いありません。現在は、ストレスフリーの資産運用に関するブログを運営していることが報じられています。
林のコメント;単なるオーム返し。私はブログの最初のページにある自己紹介欄では、ソロモンで「債券資本市場部長」をしていたと書いてありますが、それは読んでいないようです。ただ質問をなぞって回答しているだけの稚拙な回答です。
質問2.ストレスフリーの資産運用ブログの内容で役に立つ情報は?
回答;ストレスフリーの資産運用を目指すためには、以下のような情報が役立つと考えられます。
- 資産の分散投資についての知識:資産を分散投資することで、リスクを抑えながら長期的な資産運用が可能になります。分散投資の基本的な考え方や方法について学びましょう。
- リスクとリターンのバランス:リスクとリターンにはトレードオフの関係があります。高いリターンを狙うにはリスクも高くなるため、自分の投資目的やリスク許容度を考慮しながら、バランスのとれた投資を心がけましょう。
- 投資信託やETFについての情報:投資信託やETFは、分散投資を手軽に行うことができるため、初心者からベテランまで幅広く利用されています。基本的な仕組みやメリット・デメリットについて理解しましょう。
- 税金に関する知識:資産運用においては、税金の知識も必要不可欠です。特に、確定申告や相続税についての知識は、ストレスフリーな資産運用には欠かせません。
- リバランスの重要性:資産運用を行っていくうちに、ポートフォリオのバランスが崩れてしまうことがあります。そのため、定期的なリバランスを行うことで、リスクを抑えた効果的な資産運用ができます。
以上のような情報を基に、自分に合った資産運用方法を選び、ストレスフリーな資産運用を行っていくことが大切です。
林コメント;ブログでの私の主張はいつも「一般的株式投資など絶対にすべきではなく、米国債だけに集中すべきだ」と言っています。それに比べ回答は一般的投資論でしかなく、ブログの内容は一切読み込んでいないことがわかります。みなさんからのアクセス数は累計で450万件もあるのにね(笑)
質問3;林 敬一さんの著書は?
回答;林敬一さんの著書には以下のようなものがあります。
- 『アンダーダイバーズ-海の底から世界経済を見た男たち』(2000年、ダイヤモンド社)
- 『ヘッジファンドはなぜ儲かるのか』(2008年、日本経済新聞出版社)
- 『「日本株」なら10倍儲かる あのウォーレン・バフェットも買った』(2012年、ダイヤモンド社)
- 『ひと目でわかる投資信託の仕組みと選び方』(2017年、ダイヤモンド社)
- 『億超えの資産形成ノウハウ わたしが実践する資産運用の基本』(2020年、青春出版社)
上記は一部の著書例です。林敬一さんは金融、投資に関する著書が多く、一般向けから専門家向けまで幅広い読者層から支持されています。
林コメント;ウッソー、すべて間違いで、私の著書は全く検索されていませんし、上記の中に同姓同名の方の著書もありませんでした。
ここまでで少なくとも「検索機能は全然ダメ」と結論付けていいでしょう。検索すらできていなければ、チャットGPTの回答内容が上記のようなトンチンカンなものに過ぎないのは当たり前です。
では、グーグルで「林敬一」を検索してみましょう。正反対の結果が表示されました。まず検索結果は141万件と表示され、私の他に同姓同名の方の情報ももちろん出てきますが、圧倒的に私のことが多く、情報は正確そのものです。検索結果の最初のページの冒頭だけ引用します。
グーグル検索結果1ページ目だけをそのままコピペします。
林 敬一 (はやしけいいち) - 日本経営合理化協会
https://www.jmca.jp › prod › teacher
豊富な実務経験から説く金融の世界の様々なリスクと本質を理解した方法は、全国の資産家や経営者を中心に定評を博す。 慶應大学経済学部卒業後、日本航空に入社、日本経済 ...
資産運用コンサルタント 林敬一氏のコラム
翠波画廊
https://www.suiha.co.jp › column-list › art-column-a
1973年慶応大学経済学部卒、日本航空に入社。1990年米系投資銀行、ソロモン・ブラザーズに転職、債券資本市場部長。1999年英系投資会社の日本子会社に転職し企業買収 ...
ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家)
https://blog.goo.ne.jp › keihayashi1218
2023/04/03 — ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家). 「証券会社が売りたがらない米国債を買え」ダイヤモンド社刊電子版も販売中 ...
証券会社が売りたがらない米国債を買え! 単行本(ソフトカバー)
https://www.amazon.co.jp › 証券会社が売りたがらな...
日本の財政事情や債券についての知識も深まる異色のマネー本! 「えっ、米国債だって!?」 2011年7~8月のデフォルト騒ぎ、格下げ騒ぎの記憶も新しいなかなぜ米国債なの ...
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ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp › authors
1973年慶応大学経済学部卒業、同年日本航空に入社。本社の計画部門などを経てアメリカ駐在中の1990年にソロモン・ブラザーズに転職。投資銀行本部において、債券資本市場部長・・・
引用終わり
とまあ、検索機能ではグーグルとは全く比較にならず、チャットGTPの現状は全然ダメだし、うそテンコ盛りです。みなさんもどうぞご試しにご自分の名前やその他の検索を試してみてください。
ということは、もしグーグルが本気になってチャットGPTに代わるものを作り上げれば、チャットGPTは駆逐される運命としか思えません。
「生成は検索ではない」との声も聞こえてきそうではありますが、生成AIの基礎はネット上にある情報の収集分類がスタートだと思いますので、それができなければ生成するものも、とても使い物にはなりません。
にもかかわらず、私は生成AIには大きな可能性を感じています。次回は何故そう感じているのかを書いてみたいと思います。