ストレスフリーの資産運用 by 林敬一(債券投資の専門家)

新刊「投資は米国債が一番」幻冬舎刊
「証券会社が売りたがらない米国債を買え」ダイヤモンド社刊
電子版も販売中

不動産投資について その4 アパート経営

2011年07月15日 | 資産運用 

 さてここまで、「自宅をローンで買うのは、レバレッジを掛けたリスク投資だ」、というお話から始まり、「不動産投資を間違わずにする方法は、債券投資理論の応用だ」、というお話を差し上げました。
 
 次のテーマは、「アパートを建てて、賃貸収入を得る」なのですが、私はみなさんにアパート経営はお勧めしません。なのでその理由を説明することで、アパート経営の話は終わりにさせていただきます。

1. 不動産への直接投資は、手持ち資金の流動性を失うことになります。

2. 今の日本では、不動産の値下がりが見込まれ、それをヘッジすることはできません。

3. 賃貸収入を保証するという投資は、その運営会社のリスクを取ることになります。
30年間の家賃保証などといううたい文句も、会社が倒産すれば実行されません。その後は自分ですべてを運営管理しなくてはいけなくなり、ストレスいっぱいの投資になってしまいます。

 簡単ですがこうしたリスクを承知の上で、なお不動産投資をしたいという方には、直接投資でなくREIT(リート)をお薦めします。これなら大事な資金の流動性を全く失ってしまうことにはなりません。

 では次回から、フィクストインカムの専門家から見たREITの評価をお伝えしていきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする