◆◇◆『12歳までに「絶対学力」を育てる学習法』糸山泰造(草思社)より◆◇◆
どうしてこんなに考える力がないのか?
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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⑤パターン学習は十二歳を過ぎてから
パターン学習は、十分な思考回路をつくりおえた後で、かつ十二歳を過ぎてから、必要に応じてすれば害はありませんが、十二歳以前には致命的な悪影響を与えます。
多様な思考回路の作成こそが「応用力」を育てるからです。
応用とは、まったく新しい回路を作り出すことではなく、既存の回路を組み合わせたり、ふだんあまり使わない回路を使ったりすることだからです。
ですから、十二歳までにつくった思考回路の種類の多さが応用力そのものになるのです。
大事なのは知識量やスピードではなく、「多様な思考回路」だということです。
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「知識」は、何かを知っているということ。
「知恵」は、知っていることを使って、自分や周囲に有益なものをもたらすもの。
ザックリと、そう定義してみます。
知っていることが何もなければ、それを使うこともできません。
「知識」を増やすことが悪いわけではありませんよね。
既存の「知識」を組み合わせて、イロイロな問題に対処していきましょう。
これができれば「応用力」があるということになるでしょう。
その対処するときに必要なのが「多様な思考回路」ということになるでしょうか。
さらに、それが昇華すると「知恵」というものになると思います。
さて、中学生の数学になると、たくさんの文章問題のパターンが出てきます。
これをひとまず「パターン学習」と考えてみましょう。
特に、中1「一次方程式」の文章問題で、それを感じますね。
思いつくだけでも・・・。
● 割合の問題
● 追いかける問題
● 往復する問題
● 年齢の問題
● 生徒数の問題
● 所持金の問題
● 買い物の問題
● 過不足の問題
● 食塩水の問題
● 平均の問題
・・・まだあると思います。
公立中学校の授業では、これほどは出てきませんが★
アビットでは、モチロン勉強しますよ~。
これらの文章題を、アビットの授業で一度教わったら・・・。
家では、何問か(何問も)、自分で解いてみることです。
1度教わって、自分で式をつくれるほど甘くはありません★
普通くらいの学力の中1でも・・・。
同じタイプの問題を3~5回ほど練習することが必要です。
それでやっと定着し、自分でも式がつくれるようになるでしょうね。
理想としては、小学生のときに思考回路を作った上で・・・。
中1からは、いくつものパターンを練習していきましょうね☆
・・・次回ラスト。