110601、「第8回 埼玉入試情報フォーラム 2011」に出席しました。
会場は、埼玉県・浦和の「浦和コルソ」です。
主催は、NPO埼玉教育ネットです。
埼玉県の高校入試についての講演会になります。
今年も、2人の先生が講演をしてくれました。
気になってメモしたところを、一部紹介しますね。
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● 全国学力調査もついて。数学は、福井県が1位で埼玉県が33位。「上中下」でみると、「下」になる。埼玉県全体が低い中で、偏差値【SS 70】といってもどうなのか?
● 公立高校を第一志望にしているのは、中3生の約75%。私立高校の多くは「募集あって入試なし」。怖くて、私立高校には「入試」ができないところもある。
● 公立高校主要16校で、不合格者の41.4%を占める。普通科の公立高校107校中16校分。上位校ほど多くの不合格者を出している。
● 私立高校の先生は若い。公立高校の先生は高齢化している。
● 公立高校入試について。前期・後期に分けると定員割れは見えない。実は、107校中32校(29.9%)で定員割れしている。
● 前期・後期2回のチャンスがあると、心理的な余裕(錯覚)が上位校チャレンジを可能にした。1回だと、心理的な圧迫(恐怖)があり、慎重な受験になる。
● 新聞に載る、公立高校志望校調査について。10月上旬のものは、人気投票。12月中旬のものは実質。ここでの倍率は、だいたい最後までこのまま。
● 公立高校の二極化が激しい。不合格をたくさん出す上位校と、定員割れの下位校。そうならないために“ならす”ことが必要。これが、志願先変更が2回ある理由。
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私も「志願先変更が2回なんて、慎重だなあ」と思っていたのです。
もちろん理由は「1回勝負の受験だから慎重に」だと思いますが・・・。
裏の意味では、定員を“ならす”必要があったわけですね。
これは、なかなか納得です。
「この私立高校が好きで入学したいので、ここしか受けません」
話は変わりますが、私立高校は「単願」の中3生を欲しがりますよね。
だから「単願」の中3生は、成績が低めでも合格することがあります。
私立高校側のメリットが考えられます。
中3生は、希望する好きな私立高校に入学したわけですから・・・。
勉強、部活など、頑張る可能性が高いわけですね。
入学したときの学力よりも、高めの大学に合格するかもしれません。
安定した生徒募集ができるというのも、経営上のメリットですね。
一方で、デメリットも考えられます。
私立「単願」の中3生は、あまり勉強していない可能性もあります★
私立「単願」の中3生は、1月の下旬で入試は終わります。
そのあとは、そんなに気合を入れて勉強をしないかもしれません。
逆に、公立高校を受験する中3生は、一生懸命に勉強しているはず。
私立「単願」の中3生と、公立高校受験の中3生。
気合を入れて勉強している期間は、1ヶ月以上違いますね★
だから、3月の上旬くらいは・・・。
ずいぶん学力に差がついているかもしれませんね。
「単願」が多くなればなるほど、入学時の学力面は下がるかも★
だから、公立高校の上位校を不合格になった中3生・・・。
私立高校は、この中3生が欲しいでしょうね。
この中3生は、けっこう学力が高いと考えられますから。
「不合格をたくさん出す(公立)上位校」
私立高校も、ここには注目しているのだと思います。
次回は、埼玉県の公立中学校で行う「公的テスト」についてです。
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