写真は、080821、中2数学の授業です。
1次関数の「動点」の問題を復習しています。
今までは、静止している図形の面積を解くことがほとんどでした。
それが今回からは、時間と共に変わっていく図形の面積を求めます。
中1で少し出てくるのですが、中2で本格的に登場です。
中2で、初めてこの「動点」が登場してきたときは驚きましたよね。
目の前のことに一生懸命取り組もうというよりは・・・。
「難しい」「わかんない」と逃げに走ったりと★
今回は2度目だったので、「入り」がよかったようです。
やはり「繰り返し」というのは、大きな武器になりますよね。
モチロン、難しい問題や、覚えていないことについてです。
問題は以下の通りです。
「1辺8cmの正方形ABCDの辺上を、点Pが頂点Aを出発して、毎秒2cmの速さでA→B→C→Dの順でDまで動くとする。いま、点Pが頂点Aを出発してからx秒後にできる△APDの面積をy平方cmとする」
動いている点Pが、三角形の頂点のひとつとなるわけです。
つまり、三角形の面積は、頂点の動きにより変わっていく・・・。
正確には、正方形の3辺のうち2辺で変わっているのです。
①点Pが辺AB上にあるとき(面積は増えていきます)
三角形の底辺をAPとします。
この底辺APは、時間が経つにつれ、長くなっていきますよね。
底辺を距離と考えて「2(速さ)×x(時間)=2x(距離)」となります。
x秒後の面積は・・・。
「y(平方cm)=2x(底辺)×8(高さ)×1/2=8x(平方cm)」
・・・となります。
②点Pが辺BC上にあるとき(面積は変わりません)
三角形の底辺は、動かない辺ADとします。
そして、高さも変わりません。
点Pは動いているのですが、高さ8cmのまま横に動いているだけです。
x秒後の面積は・・・。
「y(平方cm)=8(底辺)×8(高さ)×1/2=32(平方cm)」
・・・となります。
ここまでは、わりとわかりやすいのです。
なぜなら、三角形の面積は増えていくか変わらないかですから。
理解するのに時間のかかるのが、次の「減る面積」です★
③点Pが辺CD上にあるとき(面積が減っていきます)
ここでの面積は、どんどん減っていきます。
この場合の底辺は、2x(cm)というわけではありませんね。
これでは、時間が経つにつれ、底辺が増えていく式になってしまいますから★
図の通り、減っていく底辺をどう式で表すのか?
これが最も重要な部分で、全体から、今まで進んできた距離を引くのです。
そうすれば、時間が経つにつれ、底辺が減っていく式になります。
全体の長さ(点Pが動く範囲)は「8(cm)×3箇所=24(cm)」です。
進んだ分は、「2(速さ)×x(時間)=2x(距離)」でしたよね。
この部分の底辺は「24(cm)-2x(cm)」となるのがわかりますか?
時間のx秒が進むにつれ、底辺は減っていくのです。
x秒後の面積は・・・。
「y(平方cm)=(24-2x)cm(底辺)×8(高さ)×1/2=96-8x(平方cm)」
つまり「y=-8x+96」という面積の式になります。
あとは、変域や面積のグラフがかけるとカンペキですよ♪
篠津中は081120&081121、中2の2学期期末テストでした。
やはり数学では、これとほとんど同じ問題が出題されました。
期末テストの前日に数学があったので、復習できたのもよかったですね。
必勝法は、写真のように3つの四角形を描きましょう。
そして点Pを含めた、動いている三角形も描き込みましょう。
面積が減る底辺は、全体から進んだ距離を引きましょう。
この3つをやるかやらないかで、できるできないが決まるかもしれません。
できない人は、描いていないで「わかんない」と言っています。
できる人は、素直に描いています。
まあ、あとは同じような問題を繰り返して解いてみることですね☆