◆◇◆『勉強のルール』西口正(にしぐち・ただし)著(明日香出版社)より◆◇◆
塾の先生が教える、子どものやる気が出る101のルール!
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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②ノートはぜいたくに使おう
ノートは科目によっても使い方が違いますが、数学の問題を解くときはノートの各ページの左側だけを使います。
このエコの時代に右側をまるまる空けるなんてもったいない、との声が聞こえてきそうですが、エコに協力してノートをチョッピリ大切に使うのと、数学の点数がたとえ1点でもアップするのとではどちらがいいでしょうか?
自分で採点するときは、○、×だけをつけ、間違っていても正しい答えは書きません。
間違っている問題は解説を読んで理解できたら、もう一度空いたところでやり直してみるのです。
また、間違いは消さないでそのまま残し、正しい答えは空いたところに書きます。
間違いを消して模範解答をきれいに書き写していると、あとで見直すとき、どこで間違ったのかわかりにくいからです。
消せないようにボールペンで書くのも良い方法です。
間違いを消さないで残しておくと、見直すとき「あっ、前はここで間違った、注意しよう!」と気づくので、間違いが少なくなります。
また、右ページの上にこのページで使った公式やポイントを目立つように書いておくと、あとで見直すとき自然に目に入るので、いつの間にか覚えてしまって便利です。
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「もったいない」という考え方自体はよいですよね。
物を大切にする心は大切なことです。
ただし、普段、家で算数や数学の問題を解いているノートだと。
これだと、話は別です。
ギュウギュウに、つまって解いてあって・・・。
間違い直しも書くスペースがないくらい★
このとき私は「ああ、もったいないなあ」と思います。
あとから見直すときに、どこが間違えているのかよくわからない。
しかも、間違え直しでは、間違えた途中の式はすっ飛ばして・・・。
正しい答えを、解答を見て書き写しているだけ★
なにせ、間違い直しのスペースがありませんからね。
せっかく、時間を使って勉強してきたはずなのに・・・。
「ああ、もったいないなあ」と思います。
算数や数学で、文章問題や図形の問題を解くときの話です。
筆算をしなければならないときについてですね。
これは「3本線ノート」の家庭学習パターンでノートを使ってください。
◆ルール
①ノートに3本線をひく
②左ページに式(途中の式も)と答えを書く
③右ページの左半分は間違い直し欄
④右ページの右半分は筆算欄
・・・これが基本ですね。
さらに、左ページ、式は1行にひとつまでとします。
1行に2つ式を書かないでください。
こうすると、左ページにも少し余裕ができます。
右ページに、直しや筆算が入りきらない場合・・・。
直しや筆算欄としても使えるでしょう。
また、問題の(1)と(2)の間は、1行空けます。
まずは、見やすいですからね。
左ページの問題も、ある程度の分量になるでしょう。
「左ページの問題が多いので、筆算欄があふれてしょうがない」
これが防げます。
まあ、どれも原則です。
単元によっては、カンペキにいかないこともあります。
臨機応変にノートを使っていきましょう。
ノートについて、本当の「もったいない」とは・・・。
ギュウギュウにつめて書くことです。
間違えた問題の直しもロクにできないことですよ★
・・・次回へ続く。