ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

中3理社 北辰テスト対策講座(2022年度・令和4年度 第1回)

2022-04-23 | 本日の授業

写真は、220423、中3北辰テスト対策講座(理社)です。

写真は理科だけですが・・・。
この週は、平日の通常指導で、北辰の過去問を解いています。
平日に3教科(国数英)、本番前日220423の土曜日で2教科です。

北辰図書の公式HPは、↓をクリック。
https://www.hokushin-t.jp/

ところで、220423の新聞記事に、「内申書を毎年ミス 今春2人不合格」がありました。

記事を少し見てみましょう。

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2022年度、大阪府の公立高校一般選抜入試にて。
堺市立中学校5校が高校に提出出した調査書の評定(9教科5段階)などで、計77人分に誤記載があった。

この影響で、本来は合格だったはずの2人が不合格となっていた。

2016~2021年度も、合計151人分でミスが見つかっていた。

だが、市教育委員会は「合否に影響はない」として公表してこなかった。
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いや~、こんなヒドイことが・・・。
保護者からの問合せで、やっと公表したように読み取れます。
「バレなきゃ隠蔽しておいて・・・」ということでしょうか。

こうなってくると、本来合格だったのは、2人よりもいるのでは?
当然、2016~2021年度でも、本来合格だった生徒がいるのでは?
勘ぐってしまいます。

北辰テストの採点でも、ごくごくたまに採点ミスがあります。
これは、ごくごくたまになら、人間がやっていることなので・・・ともいえます。
普通に問い合わせれば、偏差値の個票を直してもらえますよ。

なんにせよ、注意深く見直しておくのがいいかなと。

模試でも、けっこう深刻なので・・・。
これが入試だったらと思うと、ゾッとしてしまいます。
公立高校入試の自分の得点は、合否にかかわらず、聞きに行くことですね。

それでは、理科の問題を見てみましょう。

大問4の問5「図のような装置を使って、表と同様に、うすい塩酸20mLと炭酸水素ナトリウム5.0gを反応させ、発生した気体を集めたところ、その体積は700mLになりました。この装置で、この気体をさらに300mL発生させるためには、うすい塩酸と炭酸水素ナトリウムを、それぞれどれだけ増やせばよいですか。増やす、うすい塩酸の体積、炭酸水素ナトリウムの質量をそれぞれ求めなさい。また、計算の過程や考え方も書きなさい。ただし、割り切れないときは、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答え、増やす必要がないものについては『0』と書きなさい」

「思考力・判断力・表現力」が必要な問題ですね。
フリーのスペースに、自分の考え方を記述していきます。
部分点も出ますから、できるところまで書いていきたいです。

表には、次のようなことが書いてあります。
炭酸水素ナトリウムの質量と発生した気体の質量です。

①炭ナト・・・1.0g  気体・・・0.5g
②炭ナト・・・2.0g  気体・・・1.0g
③炭ナト・・・3.0g  気体・・・1.3g
④炭ナト・・・4.0g  気体・・・1.3g
⑤炭ナト・・・5.0g  気体・・・1.3g

それでは、解答例を一緒に見ていきましょう。

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実験2の表③~⑤は、発生した気体が増えていない。
塩酸20mLのほうが、すべて反応している。
だから、炭ナト、あまっているとわかる。

⑤のとき、気体が700mL発生するので・・・。
さらに300mL発生させるために必要な塩酸?

→ 塩酸:気体
  20mL:700mL=x:300
      700x=6000
       x=8.57…
       x≒8.6(mL)

⑤のときに発生した1.3gの気体が、700mLということ。

さらに、300mL発生させるので、合計は?

→ 700mL+300mL=1000(mL)

この気体の質量は?

→ 700mL:1.3g=1000mL:xg
      700x=1300
       x=1.85…
       x≒1.9(g)

一方、①②おいて、炭ナトは、すべて反応している。
炭ナト、1.0gがすべて反応すると、発生する気体は?(表より)

→ 0.5(g)

1.9gの気体を発生させるために必要な炭ナトの質量は?

→ 炭ナト:気体
  1.0g:0.5g=x:1.9
      0.5x=1.9
        x=3.8(g)

⑤の炭ナトは、すでに5.0gあるので、炭ナトは増やす必要がない。

答えは、「塩酸8.6mL増やす、炭酸水素ナトリウム0g」です。
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この書き方そのものでなくても大丈夫です。
私は説明するので、人に伝わりやすい書き方になっています。

↑確認してみてくださいね。

教室では、式を書き込むだけのプリントを配布しています。
だから、W・ボードには式だけが書いてありますよ。
すべて書いていくと、時間がかかり過ぎるので。

各問題で、正答率(正解)と通過率(部分点も含む)が出ています。
この問題、全体からの通過率は、3.3%です★

今回は、偏差値【SS 70】以上の割合が、3.0%です。
その【SS 70】以上の子どもが、部分点をもらっているのかなと。
大多数の子どもは、気にしなくていい問題といえるでしょう。

北辰テストは、中3の1学期のほうが、高い【SS】が出やすい気がします。
今回の理科は100点満点中、39.0点で【SS 50】が取れます。
北辰のほうで設定(調節)しているようです、今回は、ゆるめですね。

ということは、少しでも高い得点を取れば、【SS】も高くなります。
私立高校入試は、北辰の【SS】から決まってくることが多いです。
1学期の【SS】から見てくれる私立高校もあるので、チャンスですよ。

でも、2学期からは、その子ども相応の【SS】になる気がします。
つまり、あまりゆるくない設定になるのですね。

なぜかというと、理由のひとつは、部活を引退した中3生です。
目標が定まると熱心に勉強する子どももいます。
その子どもが、全体の点数を上げてくるからだと思います。

特に部活で、やる気があり、頑張ってきて、よい成果を出した子ども。
これは、やる気があるし、頑張れるし、結果を出せる子どもなのです。
その子どもが、部活に使っていた力を勉強に向けることになります。

だから、その子どもが、自分の学力より高い志望校を見つけたとします。
そして、「この高校に入りたい!」と、勉強に力を入れ始めたら・・・。
その子どもにある程度の土台があれば、伸びることになるでしょう♪

2学期から、熱心に勉強する子どもが点数を上げれば・・・。
原則、同じ点数を取っているだけでは、【SS】は下がることになります★
「39点で【SS 50】」というのは、2学期ではないかもしれませんよ。

また、小学生、中1、中2で勉強してこなかった子どもがいます。
土台や勉強習慣のない子どもが・・・。
「中3の2学期から頑張る!」では、もう挽回できない可能性があります。

理社は、中3の2学期からでも挽回しようがあると思っていますが・・・。
国数英の3教科は、難しいことが多いですね★

中1、中2の数学ができなかったと。
でも、中3の数学だけ熱心に勉強して、中3の数学はできるようになったと。
そういう話は、ほとんど聞かないです。

当たり前ですが、中3の数学のほうが難しいからですね。

中3生、受験生が勉強を頑張るのは、当たり前です。
小学校高学年、中1、中2・・・。
普段の勉強こそ、しっかりやっておいて、中3につなげましょう☆

↑中3になって、第1回目の北辰テスト、期待しています☆ 理社共に【SS 60】超えが1人☆

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コメント
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