◆◇◆『スポーツのできる子どもは勉強もできる』深代千之〔ふかしろ・せんし〕・長田渚左〔おさだ・なぎさ〕著(幻冬舎新書)◆◇◆
才能を伸ばすには「文武両道」こそ最も合理的な方法!
はじめは、私が共感した、もしくは紹介したい内容の要約です。
次にアビット新白岡校からの補足となります。
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①勉強と運動は分けて考えないほうがいい
勉強は頭で、運動は身体で。
これが一般的な認識だ。
でも、漢字や九九を覚える勉強。
そして、箸の使い方やボールの投げ方の動作を覚えること。
この2つは、脳の中の記憶の仕組み・・・。
神経の中を信号が通る道筋、つまりパターンをつくるということ。
その点では、同じだ。
勉強と運動は、分けて考えないほうが自然だ。
勉強で覚えることは、文字で書く、キーボードをたたく。
ボールの投げ方を見たら、実際に投げてみる。
これらは運動の強度が違うだけで、「脳」の命令で筋肉が活動している。
「身体で覚える」といっても、筋肉に記憶能力はない。
結局、脳が覚えることになる。
だから、勉強も運動も「脳」が行うものだ。
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「勉強もできて、運動もできて、部活でも部長」
たまに、そんな子どもがいますよね。
私は以前・・・。
「まじめで、土台(基礎)があって、何をしても熱心で、取り組みがいいからだろうな」
そう思っていました。
当たらずとも遠からずといったところですね。
結局は、脳がいいということでしょう♪
脳がいいというのは・・・。
「脳の中に道筋ができている」と言い換えられそうです。
運動ができる人は、脳の中に道筋が多いでしょう。
その人は、勉強をすればできるようになる可能性が高いです。
勉強ができる人も、脳の中に道筋が多いでしょう。
その人は、運動をすればできるようになる可能性が高いといえます。
そして、脳のアチコチでさらに道筋ができて・・・。
より勉強も運動もできるようになるかもしれません。
本書には・・・。
「アメリカでは、ハーバード大学から歴代200人くらいオリンピック代表選手を輩出している上に、メダリストも複数います」
・・・そうありました。
高いレベルで「文武両道」を実践していると思います。
日本は、勉強と運動を分けて考えてしまうようです。
変に分けなければ・・・。
勉強と運動、どちらもできる人が増えるかもしれませんね☆
「指先の運動は脳を活性化させることが知られています。バイオリニストやピアニストは指を動かす脳領域が普通の人に比べて広いのですが、これは生まれつき演奏家の脳領域が普通の人に比べて広いのではなく、演奏や練習を続けたことで脳領域が広くなったと考えられます。つまり指を動かすことで、指を動かす脳領域が活性化されたわけです」
(池谷裕二〔いけがや・ゆうじ〕 日本の薬学博士、脳科学者)
・・・次回へ続く。
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スポーツのできる子どもは勉強もできる (幻冬舎新書) |
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