◆◇◆『僕たち、どうして勉強するの?』古市幸雄(ふるいち・ゆきお)著(マガジンハウス)より◆◇◆
勉強をする本当の理由!
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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②広く浅くの義務教育
小中学生のときには、みんな将来なりたい職業が違いますし、なかには、将来何になりたいかわからない友だちも大勢いると思います。
小中学生なら、それが普通でしょう。
すると、どうしても、小中学校では「義務教育の中学校を卒業して社会に出ていくときには、この程度の知識が必要だろう」と大人が決めたことを勉強することになります。
だから、どうしても広く浅くの勉強になります。
君がいま、大工さんや歌手になりたいとしても、将来やりたい仕事が変わる可能性は大きいわけで、そうすると図画工作や音楽の勉強ばかりをするわけにもいかなくなります。
だからこそ小中学校の授業では、君がこれから高校以上の学校に進学したり、中学校卒業後に社会に出てから必要と思われる最低限のことを、広く浅く勉強するのです。
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小中学校は、「広く浅く」の義務教育でよいと思いますよ。
どんな職業に就くにせよ・・・。
一般的な社会のルールのようなものが必要だからです。
たとえば、車を売る仕事に就いたとしましょう。
まず、車の仕組みを、ある程度知るべきでしょう。
技術の教科が土台です。
車を走らせると、環境にどのような影響があるか知るべきでしょう。
理科の教科が土台です。
交通ルール、違反、事故、保険について知るべきでしょう。
社会の教科が土台です。
お客様が車を買いやすいように、クレジット(ローン)の計算が必要でしょう。
算数の教科が土台です。
お客様と、スムーズに話ができることが必要でしょう。
国語などの教科が土台です。
欧米系のお客様が来るかもしれませんね。
英語の教科が土台です。
教科の土台がなければ、満足な仕事ができないかもしれません。
また、そもそも雇ってもらえないかもしれませんね★
さらに、仕事についての専門知識を勉強することが必要でしょう。
何かを勉強して身につけること。
それは、学校で長年練習してきたことなのです。
学校でできないことを、仕事でやろうとするのは難しそうですね。
どんな仕事でも、義務教育からつながっていると思います。
「広く浅く」を身につけた上で・・・。
社会に出てから、専門的なことを学んで活かす。
原則、そんなことができるとよいと思います☆
「社会にデビューする時に一定の教養を身につけておくことは、初めて出会う人々と話をすることの基盤なのだ」
(竹中平蔵〔たけなか・へいぞう〕 慶應義塾大学教授、経済学博士 101010の新聞記事より)
・・・次回へ続く。
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