ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

「脳はなにかと言い訳する」レポ(2)

2007-06-04 | 勉強に役立つ書籍

◆◇◆「脳はなにかと言い訳する」池谷裕二(祥伝社)より◆◇◆

脳はなにかとやる気になる!

はじめは、注目するべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。

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脳の「報酬系」を喜ばせるⅠ

外発的動機付けとなるものは、何かを食べられるとか、これが終わったらタバコを吸おうとか、1ヶ月間働いたら給料がもらえる、といった具体的な褒美である必要はなく、もっとも原始的で安上がりな方法は、「褒めること」です。
褒められたら、どういうわけかわかりませんが、人間は嬉しくなります。
不思議な生き物です。
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お子さんの小さな達成を保護者の方、そして私たちが確認しましょう。
そこを「がんばっているね」とほめてあげます。

ほめられる喜びを知って育った子は・・・。
またほめられようと、努力を継続することができます。
「やる気」は、そこから出ます。

「ほめてばかりでは伸びない」という声も聞こえます。
それは、漠然とほめているからです。

テストの点がよかった、掃除がキチンとできた、挨拶ができた・・・。
具体的なものを見つけてほめましょう☆

できない子の保護者は「もっと頑張りなさい」と言い続けるようです。
残念ながら「がんばれ」と言われて、がんばれるお子さんはいません。

反対に、できる子の保護者は、いつも「がんばっているね」と声をかけます♪

すると、お子さんは・・・。
「ああ、お母さんはわかってくれているんだ。期待に応えなきゃ」
・・・と思うようです。

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脳の「報酬系」を喜ばせるⅡ

外発的動機付けとなるもの、もう1つは、何かを達成したときの「嬉しさ」。
それまでわからなかったことが、「なるほど、こういうことだったのか」と理解できたときの喜びや快感。

これも不思議です。
ヒトはなぜ理解したときに喜びを感じるのでしょう。

進化の過程で有利だったのでしょうか。
なぜそんな脳回路をわざわざ用意したのでしょう。
たまたまでしょうか。
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勉強でも仕事でも同じです。
結局「うまくいく」から続けたいと思うのですね。

テストでよい点だった。
やればできる。
だったら、また勉強してみようか・・・とか。

仕事の契約がうまくいった。
このやり方でお勧めすると、お客様も前向きに契約してくれるんだな。
だったら、また試してみよう・・・とか。

仕事なら、何としてもうまくいかせるように、行動、努力、工夫するかもしれません。
でも、勉強の場合はどうでしょうか。

お子さんが「もう面倒くさいからいいや!」とならないように・・・。
周りのオトナも、対応に気をつける必要があります。

勉強で「もういいや!」に慣れてしまうと・・・。
将来の仕事でも「もういいや!」にならないかと心配です。

学生さんの頃から、意識的に「うまくいく」状況を作っていきましょう☆

・・・次回ラスト。

コメント
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