◆◇◆「脳はなにかと言い訳する」池谷裕二(祥伝社)より◆◇◆
脳はなにかとやる気になる!
はじめは、注目するべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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③脳の「報酬系」を喜ばせるⅠ
外発的動機付けとなるものは、何かを食べられるとか、これが終わったらタバコを吸おうとか、1ヶ月間働いたら給料がもらえる、といった具体的な褒美である必要はなく、もっとも原始的で安上がりな方法は、「褒めること」です。
褒められたら、どういうわけかわかりませんが、人間は嬉しくなります。
不思議な生き物です。
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お子さんの小さな達成を保護者の方、そして私たちが確認しましょう。
そこを「がんばっているね」とほめてあげます。
ほめられる喜びを知って育った子は・・・。
またほめられようと、努力を継続することができます。
「やる気」は、そこから出ます。
「ほめてばかりでは伸びない」という声も聞こえます。
それは、漠然とほめているからです。
テストの点がよかった、掃除がキチンとできた、挨拶ができた・・・。
具体的なものを見つけてほめましょう☆
できない子の保護者は「もっと頑張りなさい」と言い続けるようです。
残念ながら「がんばれ」と言われて、がんばれるお子さんはいません。
反対に、できる子の保護者は、いつも「がんばっているね」と声をかけます♪
すると、お子さんは・・・。
「ああ、お母さんはわかってくれているんだ。期待に応えなきゃ」
・・・と思うようです。
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④脳の「報酬系」を喜ばせるⅡ
外発的動機付けとなるもの、もう1つは、何かを達成したときの「嬉しさ」。
それまでわからなかったことが、「なるほど、こういうことだったのか」と理解できたときの喜びや快感。
これも不思議です。
ヒトはなぜ理解したときに喜びを感じるのでしょう。
進化の過程で有利だったのでしょうか。
なぜそんな脳回路をわざわざ用意したのでしょう。
たまたまでしょうか。
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勉強でも仕事でも同じです。
結局「うまくいく」から続けたいと思うのですね。
テストでよい点だった。
やればできる。
だったら、また勉強してみようか・・・とか。
仕事の契約がうまくいった。
このやり方でお勧めすると、お客様も前向きに契約してくれるんだな。
だったら、また試してみよう・・・とか。
仕事なら、何としてもうまくいかせるように、行動、努力、工夫するかもしれません。
でも、勉強の場合はどうでしょうか。
お子さんが「もう面倒くさいからいいや!」とならないように・・・。
周りのオトナも、対応に気をつける必要があります。
勉強で「もういいや!」に慣れてしまうと・・・。
将来の仕事でも「もういいや!」にならないかと心配です。
学生さんの頃から、意識的に「うまくいく」状況を作っていきましょう☆
・・・次回ラスト。