岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

敬老の日 1

2020-09-05 16:05:07 | いなか暮し

 毎年、この時期、敬老の日が近づくと、自分を棚に上げて、年寄りのことが思い出される。
 その① おじいさんの巻
 近くを走る、JR釜石線が、10/10に全線開通70周年で記念のラッピング列車や、津軽、大湊線を走る、人気の「リゾートあすなろ」の記念運行をするという。
 70年前、近くの矢沢第二小学校では、子供たちが、紙にお椀を伏せて丸を描き、その丸に、赤いクレヨンを塗って日の丸を作り、2㌔ほど離れた、花巻から三つ目の小山田駅に行った。
 当時の小山田駅は駅員さんが何人かいて、ホームには手入れの行き届いた、植木がいっぱいあり、植木越しに、三郎堤の水面が光っていた。
 きれいに飾りつけのされた汽車に、一生懸命に日の丸を振った。
  現在の小山田駅は、おしゃれで、ちっちゃな駅舎が人気。

 おじいさんは、その列車が通る10日ほど前に亡くなった。
 「大きな汽車を見ないでしまった」、と大人が話していた。
 タバコは好んだが、酒は飲まず、その分、甘いものが好きで、物のない時代、「おばあさんには内緒だよ」二人で砂糖を舐めた事、
 掃除好きで、家の周りに雑草はおろか、落ち葉一つこぼれていたことはなかった、キャラの生け垣は、いつもきれいに手入れされ、 今でいう環境美化?・・で、表彰された事もあったように記憶している。
 まじめで、几帳面、怒ることもなく、ひたすら孫の成長を願って、62才でなくなった。
 穏やかで、優しく、面倒見の良かった、おじいさんに菩提寺の住職は
  「積善院治徳良道禅居士」 戒名をつけてくれた。

         酒飲みで少々生臭の和尚さんだったが、よい戒名だと感謝している。

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