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▼「数の論理」の大笑い<6>

2010年04月09日 | ■学校的なあまりに学校的な弁証法
某新聞で次のような記事を見た。

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都立高定時制、2次の不合格者2.7倍 不況で出願増か ・・・<2010.04.08朝日新聞>

東京都立の定時制高校で29日、2次募集の合格発表があり、出願者が増えた影響で昨年の2.7倍に当たる313人の不合格者が出た。定時制の2次募集は全日制に不合格になって受験するケースが少なくないが、不況が深刻化するなか、従来は私立に行っていた層が授業料の高さから断念し、定時制に流れたケースも多いとみられる。現場の教員からは「定員を増やすべきだ」という声が出ている。都教育委員会によると、今回の2次募集は、2月の1次募集で定員に満たなかった定時制40校が実施した。定員1230人に対して1483人が受験し、平均倍率は1.21倍。1倍を超えたのは過去15年間で今年だけだという。島しょ部などで出願者が定員にはるかに満たない学校がある一方、競争率が高い学校もある。今後は定員に満たなかった学校だけが追加募集をする。公立の定時制高校をめぐっては、出願者増の影響で全国的に不合格者が増えており、都教委は26日、2次募集で合格者数の増加を検討するよう通知。今回の合格発表では、20校が募集定員よりも多い合格者を出した。都立の定時制高校の学費は年間約3万3千円で、全日制の約12万円に比べて安い。 東京都の定時制の定員は削減が続いており、今年度の全学年の合計は10年前より約3100人少ない1万9千人。都高校教職員組合は「困難を抱えながら高校に通おうとする若者を見捨てないために、閉校した定時制高校を復活させ、予算を増やして募集枠を広げなければいけない」と話す。(岡雄一郎、上野創)
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定時制高校については、10年近く前のことだが、わたしの次男が都立の某定時制高校を卒業したということもあって、ずっと関心がある。定時制高校の場合は、都ばかりではなく全国的に、当時からそうだったのだが、生徒数が衰退する一方で、次から次へと廃校の憂き目をみていた。次男の卒業した学校も、数年前に廃校にされてしまった。それがここにきて、格段に学費の安い定時制高校が脚光を浴び、にわかに希望者が殺到しているというのだから世の中なにが起こるかわからない。ちなみに今でもそうだとは思うのだが、定時制高校では給食が出る。この給食は、自治体が援助しているらしく無料なのである。それに気を良くしてかどうかは知らないけれど、どこの学校でも、給食のおばさんたちが生徒たちの大人気。給食のおばさんに会うのが楽しみで、学校に通っていると喝破する生徒もおおぜいいる。
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