卒業式シーズンである。この時期になるといつも、この歌を口ずさむ。年をとるごとに、その歌詞が心にしみてくる。でも最近は学校の卒業式でもめったに歌われることはないのだと聞き寂しくなった。
原曲は米国の名も無きフォークソングであったという。単純明快なメロディに重厚な歌詞をつけた日本人は誰だったのか。それは未だにわからないのであるらしい。
わが国に学校制度が出来立ての明治17年。子どもたちに、少しは、ましな音楽をの、掛け声のもと急造された歌曲のの一つだった。これが文部省唱歌として制定された後、全国津々浦々に広まり、人々の心を打って忘れがたい日本の歌となったのだった。
仰げば尊し <文部省唱歌>
あおげば尊し わが師の恩
教えの庭にも はや幾年
思えばいと疾(と)し この年月
今こそ別れめ いざさらば
互いにむつみし 日ごろの恩
別るる後にも やよ忘るな
身をたて名をあげ やよ励めよ
今こそ別れめ いざさらば
あさ夕 馴(なれ)にし まなびの窓
螢のともし火 積む白雪
忘るる間ぞなき ゆく年月
今こそ別れめ いざさらば
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