写真上はサメ皮...。正確にはコロザメの皮。接写して模様を撮影したものですが、
全体像を撮っておくべきでした...。詳細はバックナンバーのどこかに、コロザメ
入っていたと記憶しておりますのでご参照ください。用途は、日本刀の柄の部分、
あるいは、料亭などで出てくるワサビ卸など...。写真下は細工蒲鉾...。富山県
など一部地域では、縁起物として技術の伝承が行われているようですが、関東では
最近あまり見掛けなくなってきたように思います。サメ皮、細工蒲鉾、共通項は
サメ。フカヒレは相変わらず珍重されておりますが、皮、身を含めて、副産物の
ような扱いで...。ただし、そこに伝統の技を持った職人さん達が加わると、物凄い
価値を生む...。因みに写真の細工蒲鉾は年末用で、主原料はグチでしたが、サメ
も蒲鉾の主原料ですので...。サメ皮、蒲鉾共に昨年末、その工房、工場にお邪魔
して参りました。以前からお世話になっているお二方であり、お人柄、他作品含め
披露させて頂きたいところでありますが、このブログで披露するなど、何かおこが
ましい気がして...。日本には伝統の技を引き継ぎ、地域に眠る資源を尊重し、無駄なく
丁寧に、それこそ芸術的レベルにまで引き上げて頂ける、凄い方々がいる...。
本日はこの事のみ、お伝えさせて頂きます。地域資源の発掘と職人技の融合、それを
可能にする人との出会い..。私の中ではこれからの最重要テーマの一つであります。