銚子・角巳之・三代目

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ワタリガニ

2007年10月15日 | 銚子の魚

Img_1829 写真はワタリガニ。正式名称はガザミというようですが、銚子ではワタリ、ワタリと呼んでます。写真は近海小型底引きにキンチャクガニ(幻のカニ参照)と一緒に入っていたもの。キンチャク同様。このワタリも希少になってしまい、もはやこれら近海モノがスーパー等で並ぶ事は無いだろうとの事。殆ど高級割烹料理店などに行くようです。あとは銚子市内の飲食店に.....。ワタリガニは東京湾辺りでも一般的だったようですが、最近はどうなんでしょうか?聞くところによると国産は殆ど無く、輸入物ばかりなんだよね~。という事らしいのですが。カニというと、タラバだ、毛蟹だ、上海蟹だ...とそんな名前ばかり叫ばれる昨今ですが、本来なら最も身近なワタリガニなどが、高級品になっていく様は寂しい限りです。子供の頃はこんなカニのどこが美味いんだろうと思っておりました。大人になってやはりカニは美味い。と気付き、あの甲羅のところに酒を注いで....と考えていたら、前浜で上がるカニは超貴重品としてなかなか口に入らなくなった....。利根川の浄化運動に携わる方々が、理屈を抜かさず、ただ利根川で上がるウナギの“うな重”が食いてえんだよね。と言っていた事を思い出します。カニの不漁に付いては諸説あるようですが、海が綺麗になってカニが増えるなら....。先日、食い気の胃袋ばかりではなく、心の胃袋を豊かに...なんて生意気な事を抜かしましたが、やはりカニは美味いです。潤沢に揚がっていたものが揚がらなくなるのは尋常ならざる話。何かの因果が有るのでしょうが、仕方ないと嘆くばかりでなく、何か具体的なことが分かれば、あのカニ食いてえ~、と言う方々、率先して動くでしょう(私もですが)。このブログの読者には水産、海洋生物の専門家もおられます。何か具体的なお話有れば是非投稿願います。


アカムツ&クロムツ

2007年09月30日 | 銚子の魚

Img_1734 000_0602 この数ヶ月、“続き物”が多く、魚の掲載を殆ど行っておりませんでした。全く他意はないのですが、銚子の日常生活の中で、見たり、聞いたり、感じたりしたものを思い付き?で書いている毎日です。そんなスタンスにも関わらず、お付き合い下さっている方々には深く感謝しております。その間も、水揚げはずっとあった訳で、毎日市場には通い、カメラ片手の“あるもの探し”も継続しておりました。さて、写真はクロムツとアカムツ。アカムツに関しては以前“赤い魚”と題して掲載させて頂いた物です。別名ノドグロ。日本海の赤い宝石と呼ばれる魚。太平洋の赤い宝石はキンキ...。写真左はクロムツ、これに別名があるのかどうか分かりませんが、いわゆる高級魚。しかも超が付く高級魚として一般に認識されている魚だと思います。これらすべて釣りモノ。釣りキンメと一緒に水揚げされております。市場での評価も非常に高いようです。高級魚、絶品....、と言われておりますが、残念ながら私はまだ食べた事がありません...。東京で食べた事があるかもしれませんが、その時は現物の姿形すら分かっていなかったろうと思います。切り身か何かでムツだと...。ムツにも沢山あって、クロムツ、アカムツから、ただのムツ、食用禁止のバラムツやアブラソコムツ...。“ムツ”と言ってウソではないのでしょうが、種類も評価もまちまちです。やはり本名で、素性を明らかに。これはアカムツです。高級魚です。姿形は赤い宝石と呼ばれるほど美しいです...、と言われて食べると、不思議なもので頭の中は“美味いもの”という指令で一杯になり、正確な評価が難しいかと。同様に松坂牛だ、神戸牛だ...。と書くのは私の負け惜しみでしょうか。まあ本日は目の保養まで。


アカイカ

2007年04月11日 | 銚子の魚

Img_0822 写真は銚子で一般的にアカイカと読んでいるイカ。正式名称は良く分かりませんが、柔らかくて美味しいイカである事は間違い有りません。まき網の混獲か、底引きに入って参ります。昨夜、焼いて食べましたが、ツマミに最高のようです。肴は炙ったイカが良いようです....。


アイナメ

2007年04月10日 | 銚子の魚

Img_0823 写真はアイナメ。まだ活きてました。アイナメ、もう高級魚の一つになってしまったのかもしれません。この魚には多くの思い出があります。私が中学生の頃、今の銚子第三漁港周辺は自然の磯で、根魚が良く釣れました。夏場など練習が終わってからこの磯場に集合。天然の風呂(海)で体を洗ってから、釣り開始。このアイナメは動作が鈍く、針に掛かった後の感触は独特。赤い色に反応すると言われ、良く赤い仕掛けを作りました。気軽に釣れる魚と言う印象なんですが...。今では高級魚です。釣って面白く、刺身でよし、唐揚げでなお良し。ある日、磯場に潜った先輩が、素手でアイナメを掴んできたことがあります。アイナメがそれだけ鈍いということなんですが、それでも手掴み。その先輩、周囲から一身に尊敬を集めておりました。その磯に高い岩があって(5mくらいでしょうか)、私は足からしか飛び込むことは出来ませんでしたが、同級生は頭から飛び込んだ。彼もまた尊敬されてました。20数年前ですが、そこにはまだまだ色々な尊敬を得られる“場”が有りました。アイナメを見ると、その当時の風景が蘇って参ります。そういえば、釣ったアイナメを放置しておいたら、友人の家のネコが食べた。そのネコ、ハリまで飲んでしまい大暴れ....。その飼い主のおばさんに、おばさんネコが釣れちった...(銚子弁)。と真顔で言っていた同級生の姿...。おばさんの反応....。懐かしさが込み上げて参ります。


タイラギ

2007年04月09日 | 銚子の魚

Img_0820_1 写真はタイラギ。春先の近海小型底引きなどで良く見掛けます。30㎝以上の大きな貝ですが、食べるのは貝柱だけ。ただこの貝柱は非常に美味しく、寿司やバター焼きなどで人気が高いです。日本全国の砂地に棲息する貝のようで、以前は東京湾でもかなり揚がったらしいのですが、最近は....。とのこと。輸入物がかなり増えているようです。きっとどこかで食べているんだろうけれど、実物の姿形が分からない。そんな貝の典型のような気がします。


タカアシガニ

2007年03月18日 | 銚子の魚

100_1130 これ、タカアシガニだと思います。深海のカニで、伊豆あたりでは名物になっているはず。銚子でも中型底引きなどで時々見掛けます。食べた事はありませんが、グルメ(この言葉、死語でしょうか)番組で“美味しい~”とやっているので、きっと美味しいのでしょう....。食べた事が無いのでノーコメント。数量だけでなく、魚種は年間500種以上と言われる銚子港。本当にいろいろな魚が揚がるものです。


コウイカ

2007年03月17日 | 銚子の魚

100_1202 写真はコウイカ。別名:墨イカ。イワシの混ざりモノで、水揚げから数時間経過してしまったため色は白くなってしまっておりますが、市場で見た時は茶褐色をしておりました。背中に石灰質の硬い殻のようなものがあり、その中に針ともトゲとも付かない部分があるため、地域によってはハリイカ、トゲイカなどと呼ばれる事もあるそうです。かれら2ハイは、この数時間後、切り刻まれ納豆と共に私の胃袋に入ったのでありました....。合掌。


伊勢エビ

2007年03月10日 | 銚子の魚

100_1277 こんなのもありました。伊勢エビです。和食や中華の高級食材ですが、一番美味い食べ方は?と考えると、もしかしたら味噌汁かもしれません。殻から出る濃厚なダシは別格のような気がします。本日もまた手抜き記事でした....。


シャコ

2007年03月09日 | 銚子の魚

100_1280_1 こんなのも揚がってました。シャコです。しかも活きているヤツ。茹でて、皮を剥いたのしか見たことが無い方も多いかと思います。(私も活きているヤツは数回しか見たことがありません)珍しいので掲載しました。本日は手抜き記事です.....。


トラフグ

2007年03月07日 | 銚子の魚

100_1279 実は銚子でもごく稀ですがトラフグが揚がります。まき網船で混獲されてしまった(死んでいる)ものは何度か見たことがありますが、先日見たのは活きてました。この1匹、ン万円でした....。先週はアカメだ、ヒガンフグだと書きましたが、やはりフグと言えば、このトラフグを指すのが一般的でしょう。コメントを書けるほどトラフグを食べた事は無く、知ったかぶりをするとボロが出るので余計な事は書かない事にします。卵巣、肝臓などにテトロトドキシンという猛毒が含まれており、調理はフグ調理師しか当たる事は出来ません。東京では、1匹捌くごとに専用の容器に肝臓等を密閉し、鍵まで掛ける厳重さ。それだけ猛毒ながら、あまりの美味しさにフグは食べたし命は惜しし。なんていう言葉が生まれたのでしょう。トラフグを見ながら、ショウサイフグの干物の方が美味いや。と負け惜しみを言っている私であります...。(ショウサイの干物は本当に美味しいです)


マゴチ

2007年03月04日 | 銚子の魚

100_1227 写真はマゴチ。クロゴチとも言われているようです。結構大型で、写真のものは60㎝くらいありました。中には1mを越えるようなものもあります。何度か見掛けました。銚子では刺身で出てくる事が多いですが、天ぷら、煮付けでも美味しい魚。以前掲載しました犬吠埼近くのIさんでは寿司ネタになっている事が多い。通年揚がっているように思いますが、旬は夏だそうです。図鑑で調べるとマゴチは必ず夫婦一対で行動しており、片方が釣られてしまったりすると、もう片方はそれを追い掛けてくるそうです。本当だとしたら......、刺身だ、美味しいだとか....何か複雑です。


アカメ

2007年03月02日 | 銚子の魚

100_1226 写真は銚子でアカメと呼ばれているアカメフグ。水揚げはそれほど多くありませんが、近海小型などでは比較的良く見かけます。フグの調理はフグ調理師の免許を持った方に限定されており、それはトラフグに限った事ではありませんが、アカメやショウサイは皮に毒と聞いて、それを再認識しております。今までフグというとトラフグを指すと思っておりましたが、銚子に戻って毎日水揚げを見ていると、10種類近いフグが揚がる事に気付き、浜の師匠に聞くと、身は無毒でも皮に毒があるようなフグも多いとか。トラフグの皮は無毒で、これを湯引きか何かで食べたら美味しいからと、無知な方がショウサイの皮を同じように出したら体が痺れた。なんて話も聞きました。要するに、フグはトラフグに限らず、プロがいるお店で食べましょうという事であります。アカメですが、ショウサイ同様、唐揚げ、鍋等で食べると最高に美味いです。皮には毒があり、同じアカメでも水揚げされる海域によっては亜種のようなものがいて、身に毒があるものもあるようです。重ね重ね、フグはプロのいるお店で。


コノシロ

2007年02月15日 | 銚子の魚

100_1201 写真はコノシロ。もう春はすぐそこですが、魚ヘンに“冬”と書いてコノシロです。因みに魚ヘンに“春”でサワラ(最近良く揚がってます)、“秋”はカジカ。それでは夏は?と昨年投稿いただいており、調べておきますよと調子の良い返事をしておきながら、未だに判明しておりません....。すいません。どちら様かお分かりになったら教えて下さい。さてコノシロ、江戸前寿司の光モノとして有名です。光モノはどうも....、という方も多いと思いますが、新鮮な原料を使った光モノは絶品です。是非お試し下さい。酢漬けとか、酢〆とか、酢を使った料理は苦手。という方は私の周りに多く、実は私も苦手でしたが、最近は穀物酢だけでなく、りんご酢とか、色々な原料の酢が出ています。健康に良い事は分かっていても、どうも苦手で...、という方もいらっしゃるでしょうが、ちょっと工夫すると、今までのイメージが変るかも。と知人の寿司屋の大将が言ってました。以前、サンマの押し寿司を掲載しましたが、りんご酢で〆ると酢の苦手な方でも美味しく味わう事が出来ますよ。これまた大将談です。


ボタンエビ

2007年02月03日 | 銚子の魚

100_1036 写真はボタンエビ。中型底引きに入って参ります。産地であっても入荷量はごく少量。よって首都圏で食べられる事は稀だろうと思います。銚子ではお寿司屋さんや魚料理専門店で食べる事が出来ますが、これまた産地特権だろうと思います。私はエビ、カニの判別が未だに良く分からないので、こういうのを見つけたら特殊モノ(主に寿司店等にエビやカニ、貝類を納めている方々)のプロを捕まえては質問攻めにしております。このエビ、正式名称がボタンエビなんですが、首都圏等で一般的な“ボタンエビ”は“トヤマエビ”という種類のものを指すのが一般的なのだそうです。写真のエビもトヤマエビも同じタラバエビ科。紛らわしいです。トヤマエビは名前の如く富山湾で獲れるエビを指すようですが、漁獲量は北海道が最も多く、札幌や小樽の寿司店で名物になっております。昨年の今頃はベニズワイガニを掲載しました。銚子でベニズワイ?というメール等を頂きましたが、百聞は一見にしかず。私は毎日市場に通い、この目で見ております。水揚げの多さばかりが銚子の特徴とみなされがちですが、実は年間500以上とも言われる種類の多さも銚子港の特徴の一つです。折りしも今月から千葉県の観光キャンペーン開催中。お寿司屋さん等で“ボタンエビ”を探してみたら如何でしょうか?