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ザルツブルグはオーストリアが南北にくびれてチロル地方が西に張りだす根っこのところに位置し、ドイツと国境を接しています。ザルツブルグ駅は一部をドイツ鉄道が間借りしていてミュンヘンから乗った列車はそちらに到着したように思います。ザルツブルグという地名は、ご存知の方も多いですが塩の砦という意味で、8世紀ごろ現在ドイツ領となっているライヒェンハルの塩泉の権益をザルツブルグの司教が持っていたことに由来するとのことです。時代が下り、司教は近くのデュルンベルクで産する岩塩の通行税によっても潤ったそうで、このあたりには大きな塩の鉱脈があるようです。
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ザルツブルグといえば、音楽ファンには忘れられない地名かもしれません。まずは、モーツアルトの生誕の地ということ、ザルツブルグ音楽祭は町中のホテルが満室になるそうです。ミュージカルス・ファンにとってはサウンド・オブ・ミュージックの舞台となったところです。
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モーツアルトの生家は細い通りに面し黄色い壁のなんでもないこじんまりとした家だったように思います。屋内に入るとモーツアルトゆかりの品々が展示されていて、モーツアルトファンは必見でしょう。また、レジデンツのそばにはモーツアルトの名前を冠した広場があり、彼の銅像が建てられています。このレジデンツの一室でヴァイオリンのコンサートを聴きましたが、100名ほどが入れるホールは適度の残響があって心地よい響きがしました。聴衆も清掃をした人が多く、昔の貴族ってこんな風に音楽を聴いていたのかな、という感じもしました。
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一方、サウンド・オブ・ミュージックのほうは、市内や郊外に映画のロケで使われた場所が散在しており、これらを回るツアーバスがあります。トラップ家の宮殿やサンルーム、そしてマリが子供たちとドレミの歌を歌ったミラベル公園やマリアが修道女であったノンベルク修道院は自分の足で行きなさいだったと思います。主人公たちの結婚式が撮影された教会は郊外のモント・ゼーのほとりにあってかなりのドライブだったように思います。当時は、モント・ゼーの途中で、長い斜面に作られた滑り台をそりに乗って滑り降りるアトラクションのある場所に立ち寄ったのですが、今はどうなっているのでしょうか。
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音楽と数学やITというのは意外と関連性が高いように思えます。響きの良い純正律の和音の周波数比は、奇麗な分数で表せますし、純正律の不備を救う平均律は2の12乗根という比率で半音を刻みます。モーツアルトやベートヴェンの作曲した曲の類似性もコンピュータで解析され、モーツアルトらしい作曲、補作、編曲などもある程度は自動的にできるようになってきています。さらに、本人の作曲なのか、他人が書き足したものかの判断もやっているようです。マンネリ打破で作曲したものが、本人のものではないと判断されたら困るでしょうね。