世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

金比羅宮への階段は辛いですが門前町の町並み保存には心を和ませます

2015-02-15 08:00:00 | 日本の町並み
 ほの暗い館内に異色の画家の絵金のドラマティックな絵が並んでいるのが赤岡の絵金蔵で、その前には芝居小屋の弁天座が建っていました。平成のつくりですが、何か古風な雰囲気の建物でしたが、同じ四国には内子座など昭和より前に建てられた芝居小屋が残されています。今回は、これらの芝居小屋の中でも最古で江戸時代に建てられた旧金比羅大芝居(金丸座)のある琴平を紹介します。

 琴平は、香川県の高松の西南西20kmほど、JR土讃線の快速列車で1時間足らず、もしくは琴電でも1時間ちょっとの金比羅宮の門前町です。洋風で登録文化財のJRの駅、規模は縮小されたといえども和風の琴電駅、どちらの駅舎もなかなか趣があって、甲乙つけがたいところがあります。

 
 琴電駅の後方には、江戸後期に建てられた高灯篭もそびえています。灯篭としては日本一の高さを誇り。登録文化財になってるようです。高い建物が無かった時代に、瀬戸内海を航行する船からも金比羅さんの場所を知らせる目印となったそうです。

  
 
 
 
 琴平駅から金比羅さんに向かうには、線路と直行する通りを西南西に琴電琴平駅を通り過ぎてT字路を左折、しばらく行くと標識があるので右折すると、その先に金比羅宮への階段があります。右折する交差点から階段の麓あたりまで、門前町を形成する建物群が並んでいます。ほとんどが現役の商店で、土蔵造りや格子のある家などに混じってレトロな洋館も建っています。中には、新しく建てなおした商店もあるように思いますが、回りとの調和を乱す建て方はされていなく、日本ではめずらしく町並み景観が保存されているようです。

 
 さて、旧金比羅大芝居ですが、この参道が長い階段に差し掛かる手前を左折して急な坂を上った所にあります。時間が無くて外観のみを見学しましたが、なかなか堂々とした妻入りの建物です。手入れが良いのか、修復のせいなのか、壁の白さや瓦の光沢は妙にま新しく感じます。内部には、内子座などと同様に、人力を中心とした舞台転換の仕組みを持っているのではないかと思います。



 
 旧金比羅大芝居の所から始まる階段は、本宮まででも785段あり、標高差はさほどないのですが、階段の連続なので疲れます。もう諦めようか、ここで引き返そうか・・・と何度も思いましたが、本宮まではたどり着いて、パノラマの風景を楽しみました。奥社へはさらにその7/4倍くらいあるそうです、とても筆者には無理です。

 瀬戸内海には琴電琴平駅の近くの高灯篭だけではなく、あちこちに灯篭が建っていたようです。山口県の室積の御手洗灯篭堂は平成の再建ですが、琴平の高灯篭に似たものですが、こちらは海のそばに建っていました。狼煙では、前もって決めた複数の種類の情報を送る役割をもち、一方の灯篭では場所表示の情報を送っているだけですが、一種の光通信なんですね。もちろん、技術の品質は高度化していますが、アナログとデジタルのように、螺旋を描くように発達するんですね。


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