グリーンランドを除けば北欧で最も狭い国土ですが、かつてはノルウェーなどもその支配下に置いた王国がデンマークでしたが、今回はその支配下に置かれたこともあるノルウェーの首都のオスロを紹介します。
ノルウェーはスカンディナビア半島の西半分を占める王国で、首都のオスロはその南東端に近くオスロフィヨルドの最深部にあります。ノルウェーにはフィヨルドが多く、世界遺産に登録されているネーロイフィヨルドもあります。これらのフィヨルドの大部分はスカンジナビア半島の西海岸、北海に面したところにあります。周りが平地のオスロがフィヨルドに面した都市であることは、ちょっと意外な感じがします。デンマークと同様に立憲君主国で、国王のハーラル5世がオスロ市内にある王宮に居住しています。デンマーク王室の王宮もそうでしたが、市街地に隣接して、物々しさはまるで無く、王宮の前に出てしまいます。広場の前に騎馬像があるのが王宮らしさかもしれません。どこかの国のように、特別の行事のあるとき、それも限定的な場所にしか入れない状況とずいぶんと違います。王宮には衛兵がつきもので、こちらでも交代式を見ることができます。情報によると、厳寒期にも立ち番をしているのだそうです。
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オスロというと、2010年のノーベル平和賞が話題となったこともあり賞の授与式が行われることを思い浮かべる人も多いと思います。ノーベル賞の他の部門はスウェーデンのストックホルムで授与式がありますが、平和賞だけはんーベルの遺言でノルウェーで受賞者の選考と授与が行われてきました。式典はオスロ市庁舎のホールで行われ、このホールはヨーロッパで最も大きな壁画で囲まれています。巨大な空間を飾る壁画だけでなく、市庁舎の中は壁全部が壁画という部屋やムンクの絵画を展示した部屋もありました。この絵はヒットラーに嫌われてノルウェーに戻されたいわくつきの絵画のようです。また、各国からの贈り物というコーナもあって日本人形が飾られていました。
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ムンクといえば「叫び」が有名ですが、このモティーフの作品は確認されているだけで4点あり、油彩、テンペラ、パステルそれにリトグラフで、リトグラフの1点を除いてオスロ市内の美術館で見ることができます。日本人にもおなじみの油彩の絵は、オスロ国立美術館に収蔵されていて見ることができ、ムンクの絵画だけでなく、印象派の絵画などもあって、とても入場無料とは思えない充実の内容です。
ムンクの名前を冠したムンク美術館にも多くの作品が収蔵されていますが、こちらは有料で美術館の場所も市の中心部から少し離れ、また最寄の地下鉄の駅からも少し離れています。時間が無く、ムンクに思い入れが少ない方々は省略してもいいかもしれません。
王宮や美術館などは地下鉄や路面電車が行きかう市の中心街にありますが、市庁舎の前の船乗り場から船で対岸に渡ると緑豊かな場所に着きます。市街地とは陸続きなのですが、大きく出入りする湾を陸路で行くとかなり遠回りとなり、船のほうが早くつけます。この地区にはいくつかの博物館があり、見所も多いところです。
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ヴァイキング船博物館にはヴァイキング関連の資料に加えて発掘されたヴァイキング船の実物が展示されています。さほど大きくはない船ですが、曲線がなかなか美しいものでした。
ヴァイキング博物館の近くには民族博物館があり、こちらの野外展示は規模も大きく見ごたえがあります。中でも圧巻は、ゴル・スティヴ教会です。オスロの北200kmほどの土地から移築された木造教会ですが、多層の屋根の重なりと曲線が見事で、その巨大さにも圧倒されます。
ノーベル平和賞の授与式が行われるオスロ市役所には2つの塔がありますが、この塔の間を通り抜けた飛行機があったとのことです。それも第二次大戦直後と20世紀の終わりの頃の2度もあったそうです。もちろん小型の単発機ですが、25mの隙間をすり抜けるのはかなり危険を伴ったと思いますが、もちろん大型機のように計器に頼ったものではないことだけは間違いないでしょう。現在の大型機はIT技術に支えられて飛んでいるといっても間違いなく、滑走路がほとんど見えない状況でも無事に着陸できる能力があります。ただ、機械の操作に反して人間が過剰な操作をしたために墜落してしまった事故がありました。機械の操作は100%正しいとは限らないのですが、それを正しいか間違いかを決断するのは、最終的には人間の経験に基づく高度な判断力に頼ることになるのでしょうか。
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王宮や美術館などは地下鉄や路面電車が行きかう市の中心街にありますが、市庁舎の前の船乗り場から船で対岸に渡ると緑豊かな場所に着きます。市街地とは陸続きなのですが、大きく出入りする湾を陸路で行くとかなり遠回りとなり、船のほうが早くつけます。この地区にはいくつかの博物館があり、見所も多いところです。
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ヴァイキング船博物館にはヴァイキング関連の資料に加えて発掘されたヴァイキング船の実物が展示されています。さほど大きくはない船ですが、曲線がなかなか美しいものでした。
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ノーベル平和賞の授与式が行われるオスロ市役所には2つの塔がありますが、この塔の間を通り抜けた飛行機があったとのことです。それも第二次大戦直後と20世紀の終わりの頃の2度もあったそうです。もちろん小型の単発機ですが、25mの隙間をすり抜けるのはかなり危険を伴ったと思いますが、もちろん大型機のように計器に頼ったものではないことだけは間違いないでしょう。現在の大型機はIT技術に支えられて飛んでいるといっても間違いなく、滑走路がほとんど見えない状況でも無事に着陸できる能力があります。ただ、機械の操作に反して人間が過剰な操作をしたために墜落してしまった事故がありました。機械の操作は100%正しいとは限らないのですが、それを正しいか間違いかを決断するのは、最終的には人間の経験に基づく高度な判断力に頼ることになるのでしょうか。