シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

対応を優先すべき主な外来植物10種

2021-05-25 | 自然・環境とか

「外来種」とは、外来生物法では海外から日本に持ち込まれた生物(国外由来の外来種)に焦点を絞り、人間の移動や物流が盛んになり始めた明治時代以降に導入されたものを中心に対応している。

「侵略的な外来種」は、外来種の中で、地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かすおそれのあるものを、特に侵略的な外来種と呼ぶ。

環境省と農林水産省は、「生態系被害防止外来種リスト」を作成し、適切な行動を呼びかけることで、生態系等への被害を防止している。430種ほどあり、その内、国外由来の木本は45種類、陸生の草本は108種類、水生の草本は37種を定めている。

「日本の侵略的外来種ワースト100」は、日本生態学会が定めた、日本の外来種の中でも特に生態系や人間活動への影響が大きい生物のリストで、植物は27種ほどある。

外来種を拡大させないために、様々な指標・指針(?)があるものだ。
最近、国土交通省による『対応を優先すべき主な外来植物10種』というものがあることを知った。
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/kankyo/gairai/pdf/tebiki03.pdf

河川管理者を対象とした外来種対策の実施状況に関するアンケートで、影響・被害(またはその恐れ)があると報告された外来植物の上位5種と、他に河川管理の現場において対策の検討が必要とされている5種を加え10種としている。

優先的に対策を実施すべき外来植物(太字は上位5種)
●木本:ハリエンジュ
●草本:アレチウリオオキンケイギクセイタカアワダチソウシナダレスズメガヤ、オオカワヂシャ、オオハンゴウソウ、ナルトサワギク
●水草:ホテイアオイ、ボタンウキクサ

アンケートで被害(またはその恐れ)がある種として、1番になったのはアレチウリ。
アレチウリは、たまたま昨年の秋に初めて見た(名前を知ったのは今年の1月)。小川沿いに大繁殖していて驚いたものだ。その時の記録はこちら↓。
http://ino1127.blog57.fc2.com/blog-entry-1264.html
あの光景を思い出すと、被害がある種として1番になるのもうなづける。
アレチウリを除去するには、成長初期に抜き取ることが有効と考えられ、それを年に複数回実施するという。大変なことだ。

公園などで見かけることのあるハリエンジュは、マメ科なので種子が中に入った鞘ができる。これが、洪水などによって土砂とともに拡散され、分布を広げているようだ。
対策としては、まずは伐採だが、切り株から芽が出てくるし、水平方向に根を伸ばすので、抜根も必要だという。大変なことだ。

10種の中で一番よく見かけるのは、外来種として有名なセイタカアワダチソウだろうか。
ホテイアオイも、メダカの友としてホームセンターで売られているので目にする。
その他の6種は、見ているものもあるかもしれないけど、名前から姿が思い浮かばない。


(参照URL)
国土交通省>水管理・国土保全トップ > 指針・マニュアル > 環境 > 河川における外来植物対策の手引き
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/kankyo/gairai/tebiki.html

 

コメント (6)
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