シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

バン(野鳥)が歩いていた

2020-01-12 | 自然・環境とか

先月(12月)29日(日)に、北本自然観察公園に行ってきた。

遊歩道沿いの小川を挟んだ反対側の藪からガサガサ音がするので、何だろうと見ているとキジバトより少し大きい何かの姿が見え隠れする。すると藪から出てきて歩き始めた・・・けっこう近い。


この時期、鳥見屋さんが多いので、誰かが立ち止まって何かを見ていると、他の方もその方向を見て立ち止まる(私も同様だ)。この時は6人位で見ていた。
私には分からないけど、2人組のおばさんが「クイナの仲間で、あれ何だっけ」と言うが、それに対する意見はない。残念ながらここには玄人鳥見屋がいなかった。
仕方がないので、後で調べてみたら『バン』だった。


『バン』は、クイナ科で全長30センチ強。全体的に黒っぽく、脇にある白い線が特徴的。数年前に別の場所で見た覚えがあるけど、その時はくちばしのあたりが赤かったので別の鳥なのかと思ったら、冬羽の時期には赤色が無くなると記されてあり納得。幼鳥も赤くないそうだ。


バンの額には、くちばしが延長したような「額板(がくばん)」と言われる羽毛の無い部分があり、この額板とくちばしの元の方が赤くなり、くちばしの先は黄色。
(ちなみに、同じクイナ科のオオバンにも額板があり色は白い)


バンの歩みは、ペタペタと歩くカルガモのような感じではなく、どちらかというとサギのような感じ(上手い例えがうかばない)。脚もしっかりしている感じ。後で分かったけど、バンには水かきが無い。なので泳ぎ下手のようだ。(オオバンは水かきあり)
でも強靭な脚に長い指を持ち、物をつかむ力は強く枝の上でもバランスを保てる。飛ぶのも得意ではなく、水面から飛び立つときは助走が必要だが、水面を蹴るように進むときに長い指が役立っているようだ。


バンは、湖沼・川・水田・湿地などに生息し、雑食性。「クルルッ」と大きな声で鳴き、この声から水田を外敵から守る「番」をしている鳥として名前の由来になったという。その昔はもっと身近で見られたのだろう。レッドデータによると、埼玉県では準絶滅危惧種になっている。

初めて歩いているバンを見たが、おかげで特徴のあるバンのことを知ることになった。

 

〔3番目の写真のトリミング〕

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする