シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

妙高山とブナ林散策

2016-11-11 | お出かけ
〈11月5日〉前日、真っ暗な時に着いたので、朝になってホテルの部屋のカーテンを開け「こんな所だったのか」と、初めての妙高の景色を見た。
チェックアウトした後、まずは近くから妙高山を眺める。麓まで裾野が広がり、どっしりした山体だ。しかも快晴で気持ち良し。

調べてみると、ドーンとした最高峰が標高2,454mの妙高山で、その左が赤倉山、奥に三田原山(見えない?)、右に大倉山、その右が神奈山。これらは外輪山。さらに右奥の冠雪した山は火打山(2,462m)のようだ。
これらの山々は、約2万年前に形成された直径約3kmの東開き馬蹄形カルデラで、その中央火口丘として妙高山があるとのこと。でも、カルデラっぽく見えないような感じ。なので、ついでに地図で確認してみると。

眺めている位置は妙高山の東側(画の右側)から。外輪山は南側~西側~北側にかけてクッキリしている。なるほど「東開きの馬蹄形カルデラ」とはこういうことか。他の方角から妙高山を見たら、違った印象になるだろう。
 
さて、貴重な一日。どこをどのように回ろうか・・・は、前日までにある程度を妻と決めた。まずは、目の前の山に行くため『妙高高原スカイケーブル』へ向かう。

9:00頃にスカイケーブルに乗る。山頂駅周辺のブナ林をガイドと一緒に散策するトレッキングに参加するためだ。無料のガイドは9:30と13:30の1日2回ある。いつも樹見散歩しているので勝手に散策するけど、せっかくなら専門家の説明を聞こうと思い9:30の回に間に合うように行った。
 

この辺りでは、標高1,000~1,500mまでの間でブナが生育する。それより標高が高くなると主にダケカンバ林になり、それより低いとシラカバが見られる。ブナは(ブナしかないので)昔から木炭にするなど生活に使われていたが、そのうち使われなくなり、このような状態になっている。深い沢を挟んだ一帯は、木を出しにくいので原生林が残っているそうだ。
 
葉が落ち、斜面を上っているため樹高が高く見えたので「松之山の美人林よりも大きい?」と聞くと、美人林の方が平均して樹齢が古く(100年近く)、大きい木が多いとのこと。美人林のブナも木炭などに使われ伐採され、その後当時お金になったスギを植えたが育たず、結局ブナの生長に任せていて出来上がった林のようだ。さらに、美人林の標高は300mそこそこだが、豪雪地帯のため育ってるという。(確かに、私の実家の方でもブナはあるが、標高は200mもない。)
 
散策時期的には遅いと思われたが、説明にこちらからも質問をしたりと散策ガイドは有意義だった。
↓手前の林はブナ林、その上は背の低いダケカンバ林。

ダケカンバは枝先まで白い(↓右側)。ブナ(左側)と比べるとよく分かる。

林にはヤドリギが多数見られた。常緑なので目立つ。
 

それから、『赤倉湧水』を見て、開けた『展望広場』に行く。見晴らし良し。中央の山が斑尾山。その後方は志賀高原。
 

右の方には野尻湖(見難い)。

左の方をズームしていくと、泊まったホテル。その後ろに、昨日は光る龍がいた。
 

レストラン(ガイド受付)の近くにハンモックがあったので、二人で横になって小休憩。気持ち良し。
 
 
上りのスカイケーブルは下向き乗車。陽を反射した野尻湖が印象的だった。

下りのスカイケーブルは上向き乗車。↓は山頂駅に近い、前述のレストラン。

赤倉シャンツェが見えた。下るにつれて紅葉が拡がってくる。
 
(もう1回つづく)
 
コメント (8)
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