シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

見沼の『旧坂東家住宅』

2013-01-24 | お出かけ

さいたま市の見沼自然公園に行った際に、案内板を見ると近くに「旧坂東家住宅」というのがあった。古い建物には興味があるので、ついでに立ち寄ってみた。〈1月13日〉

道路から少し奥まった所にあるので、直接道路からは建物が見えなかった。
駐車場に車を止めて奥の方に歩くと、一段下がった右側に全景が見えた。大きい!


後で調べたところによると、「旧坂東家住宅は片柳の加田屋新田を開発した、坂東家の屋敷をほぼ同じ位置に復原したもの。寄せ棟の茅葺き建物で、建坪87坪。江戸時代末安政4年(1857)の建立で式台を持つ格式の高い住宅です。」とのこと。

・市指定有形文化財(建造物) 平成 3年10月 3日指定
・さいたま市景観重要建造物 指定第1号 平成22年12月17日指定

参考に市のWebサイトから間取り図を拝借。立派な民家だ。

「げんかん(式台)」からは中に入れないようになっており、見学者は「土間」か「うまや」から(敷居を踏まないようにして)入るようになっていた。
見上げると燻された屋根裏。小屋組み、特に梁は二重になって頑丈そう。


「土間」には1つだが大きなかまどが復元されていた。


その反対側に囲炉裏のある「かって」。その奥の「おくざしき」と続いている。
この囲炉裏は土間側があいている。これは珍しいのでは(?)。この形式はとても使い勝手が良さそうだ。できれば家に欲しい~。というか、こういう囲炉裏のある家に住みたい~。


土間から「おもて」~「げんかん」~「おく」。板戸~ふすま~障子だ。


全景には写っていない、最も左側の「便所」と「湯殿」部分。


使えないのだが、手拭き用の布が下がり、手洗いの手水鉢ありと“いかにも”だ。


ここは来客用の厠で、便器は陶製の柄入りだった。これも立派なものだ。


補修作業・発掘調査で「ざしき」押入れ下の土中から、土瓶に入った一分銀400枚(百両相当)が見つかり公開していた。当時どれほどの財力があったのだろう?


風情のある囲炉裏やトイレ棟、キレイに葺かれた茅葺に屋根裏が印象深かった。

江戸時代末期の建物ということだが、私が幼い頃の実家周辺の農家に比べると、まったく古さを感じなかった。むしろ立派な建物なのでこちらの方が新しそう・・・とも。

コメント (2)
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