因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

因幡屋3月の観劇と句会

2015-03-01 | お知らせ

 3月の観劇予定はつぎのとおりです。
*文学座『女の一生』
 1月のプレ・イベントでますます期待が高まった。また布引けいに会える。
 ほんとうを言うと、彼女のことはあまり好きではありません。けれどまちがいなくわたしの大切な友だちなのです。
 どうしてかな。その答をみつけに劇場へ行く。
三月大歌舞伎
 「菅原伝授手習鑑」が通し上演される。がんばって昼夜。
カトリ企画&iaku合同企画「~『紙風船』から90年~岸田國士の今」
 岸田の「ある夫婦の歴史」を原案に、リュカ.の渡邉一功脚本の『ある夫婦』を、くちびるの会1)の山本タカが演出。
 もう1本は、同じく岸田の『葉桜』がiakuの横山拓也作 (1,2,3,4,5,67) 、上田一軒演出の『あたしら葉桜』としてお披露目となる。
劇団銅鑼 『父との旅』
 青木豪の新作。先日東京芸術劇場で、青木演出による『The River』がとてもおもしろくみた。
 銅鑼の公演で、今度は劇作家・青木豪との再会を楽しみにしている。
第40回名作劇場 (1,2
 日本の近代・現代の秀作短編戯曲の上演。今回は『女よ、気をつけろ!』と『或る夜の出来事』の二本立て。
*アリスフェスティバルより
 モズ企画 <韓国新人劇作家シリーズ第三弾> (1
 May『零度の掌』 (1,2,3,4,5,6,7,8
 多くの若手演劇人の研鑽の場であり、舞台と観客の出会いの場でもあった新宿のタイニイアリスがこの3月で閉館する。
 はじめて訪れたのは80年代の終わり、当時にわかに注目されはじめた自転車キンクリートの公演だ。小さな舞台でとびきりの魅力を発散していたのが、勝村政信であった。そこからしばらく足が遠のいていたところ、2007年劇団印象公演『父産』から再び、いや新しい劇場としてせっせと通うようになったのだ。舞台をみるだけではなく、演劇作りの現場の方々、批評する方々との出会いにも恵まれた。どれだけたくさんのものを与えられたか、ことばにはできないほどである。さびしい、残念、どうして?ことばが追いつかない。


 
 句会の兼題は以下のとおり。 (1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17
*本部句会 「春夕焼」、「辛夷」(こぶし)、「朱鷺」または「鷭」(ばん)
*演劇人の会 「遍路」、「土筆」
*金星句会 「山笑ふ」、「風船」

 年明けから「本部句会」に参加するようになりました。
 これは結社のなかでもっとも大きな句会で、毎回50名を超す出席者があります。各人5句提出しますので、提出句は50名超×5句=250から300近く。これらを7~8句ずつ用紙に書き写し(清記という。40枚近くになります)、参加者が1枚ずつ回覧して、自分がいいと思う5句を選びます(選句)。
 いったん清記用紙をおとなりへ回してしまったら、「ごめん、さっきのもう一回みせて」というわけにはいかないため慎重に、とはいっても句会の円滑な運営のために、ある程度のスピードをもって選句しなければなりません。公民館の一室で、50名超の人々が「しーん」と鎮まりかえり、ある人はノートに書き出し、ある人は電子辞書を引き、選句する様子はなかなかです(笑)。
 それぞれが選句用紙に「わたしが選んだ5句」を書き出して提出すると、いったん短い休憩が入り、いよいよ結果発表となります。結社の上層部(幹部?呼び方がよくわかっていない)が一人ひとりの選句を読み上げ(披講という)、自分の句が読まれたら名乗りをあげる、この場面が句会ではもっとも盛り上がり、楽しいひとときであると言えましょう。
 まだまだ知らない方ばかりですが、この披講によって、みなさんのお名前を覚え、句を知ります。お話はできなくても、「あの句をつくった何々さんだ」と心に残るのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 文化座『稲葉小僧』 | トップ | 文学座公演『女の一生』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お知らせ」カテゴリの最新記事