草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

老いてなお物書く意欲衰えず

2023年10月22日 | 健康
 よくぞここまでというのが、僕の今の感想です。車を運転して自損事故をやらかしてから2年6ヶ月が経ちました。年齢的にも古希を過ぎてしまいました。
 事故以外はたいした大病もせず、ここまでこられたのは幸福だと思います。退院してから僕は評論集『土俗と変革』を出版し、何とか杖無しでも歩けるようになりました。今は2冊ほど本の原稿を頼まれています。さらにレギュラーもいくつかあります。
 今日は僕のホームグランドである会津柳津温泉の花ホテル滝のやで『小室直樹と三島由紀夫』という題で講演をします。小さなホテルのささやかな集まりですが、僕にとっては大事なイベントです。
 三島由紀夫の『天人五衰』ではありませんが、老いを避けることはできません。一日一日を大切に生きるしかありません。
 そして、その一方で、アウレリウスの「何にもまして死を安らかな心で待ち、之は各生物を構成する要素が解体するに過ぎないものと見做(みな)すように保つことである。もし個々のものが絶えず別のものに変化する事が之等の要素自体にとって少しも恐るべき事でないならば、何故我々が万物の変化と解体とを恐れようか。それは自然によることなのだ。自然によることは悪いことは一つもないのである」(『自省録』神谷美恵子訳)という言葉を噛みしめています。
 恐れを抱くことなく、歩けるだけ歩く。それでいいのだと思います。天の命じるままに、僕は為すべきことを為すだけです
コメント
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