草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本保守党の無謀な船出が日本を変える起爆剤に

2023年10月01日 | 祖国日本を救う運動
 エリック・ホッファーは大衆運動の参加者について「彼らは、自分たちの巨大な事業に伴う困難について、まったく無知でなければならない」(『大衆運動』高根正昭訳)と書いている。
 百田尚樹氏と有本香氏が中心になって結成される日本保守党が、短時間で2万人の党員を獲得した。これにビックリしない人はいないだろう。日本において今何かが起きているのだ。
 戦後民主主義の虚妄が瓦解したのではないだろうか。日本保守党は日の丸を掲げ、国体の大切さを説き、皇統の維持を主張している。まるで風車に立ち向かっていくドン・キホーテのようであるが、それが一つの政治的な潮流を生もうとしているのだ。
 この結成をきっかけとして、大衆運動の場面に右派が一定の力を持つことになるだろう。しかし、これを予想されたことなのである。百田氏というベストセラー作家が煽ったからではなく、現在の政治に不満を抱いていた人々の情念に火を付けることになったのだ。
 国防安全保障面では防衛力の強化を訴えている。早い段階で核武装も政策に掲げることになるだろう。ありきたりのことでは党員は納得しないからである。
 ただし、百田氏は有本氏は、あくまでも乗り越えられる対象である。百田氏自身も立候補の意思を表明していない。二人では制御できないようなエネルギーの爆発が予想されるからだ。もっと弁舌が立つ人が現われるだろう。徐々に強い国家を目指す大義が理論化されるだろう。
 危機的状況に我が国は直面しており、だからこそ日本保守党なのである。無謀な船出ではあるが、それが日本を変えるきっかけにもなるのだ。左翼の退潮が顕在化しつつあるなかで、戦後体制打破の起爆剤にはなることだけは確かである。
 主義主張に一致点が多くても、百田氏や有本氏の政党には加わる気はないが、今後どうなるかに関しては、僕は誰よりも注目している。
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