自民党が自民党と闘っている。今日の参議院予算委員会の質疑は、山田としお参議院議員が安倍首相や安倍内閣の担当閣僚に必死に食い下がったが、もはやTPPに抵抗できるのは自民党内の一部しか存在しない。日本維新の会やみんなの党は新自由主義にぶれている。頼りにならないのだから、やっぱり自民党内で巻き返す以外にない。TPP交渉がどうなっているかについては、まったく明らかにされないわけだから、これではたまったものではない。米などの品目は聖域として扱われると思っていたらば、米などのタリフラインがマスコミの話題になっており、日本が譲歩を迫られているのは確かなようだ。オバマ大統領との間で確認したはずのセンシティビティに関しては、安倍首相はあくまでも日本の立場を主張しただけであり、「我が国のみならず各国とも困難な問題を抱えているわけでありまして、各国ともセンシティビティに配慮しつつ包括的に高い水準の達成に向けて」ということを強調した。そして、安倍首相は「全体のバランスに配慮しながら」と述べるにとどまった。その言葉から伝わってくるのは、日本が追いつめられているということだ。自民党の多くの国会議員は、山田参議院議員と同じ考えを持っていると信じたい。そこで重要になってくるのが、政府と党とで意見の一致を図ることだろう。山田参議院議員も自らのブログで書いている通りに、このまま押し切られてしまえば、日本の国益は間違いなくそこなわれる。それで本当にいいのだろうか。二度の国政選挙で安倍自民党を勝たせた国民の声を無視すれば、いつかそれは天罰となって返ってくるだろう。
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