草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

党も担当大臣も無視して規制緩和にのめり込む安倍首相!

2013年10月21日 | 政局

 安倍首相は一体何を考えているのだろうか。指導力を発揮するということは、新自由主義に抵抗する可能性がある厚生労働大臣や農林水産大臣をはずすことではないだろう。規制緩和とは名ばかりで、国民皆保険の制度を空洞化したり、農家の存続を難しくすることではないだろう。食糧の自給は日本の安全保障にも密接に関係するばかりか、日本のかけがえのない自然を保全することである。国民皆保険は日本が世界に誇れる制度である。どうして担当大臣を加えないのだろう。竹中平蔵あたりをブレーンにしたあたりから心配にはなっていたが、やることが酷過ぎる。これでも自民党の国会議員は黙っているのだろうか。選挙区の人たちの意見がどんどん入ってくるはずだ。どれだけ危機意識があるかは、身に沁みて理解していると思う。安倍首相を議長とする特区諮問会議は、内閣では菅官房長官、新藤総務大臣、甘利経済担当相だけであり、それ以外は民間の有識者で構成されるのだという。小泉構造改革がどれほど日本を痛めつけたか、安倍首相は知らないのだろうか。年間の自殺者が三万人を超えたのは、地方がズタズタにされ、雇用の場が失われたからではないか。アベノミクスは金融緩和で円安になったり、株が上がったことで大企業には恩恵をもたらしたとはいえ、中小零細はこれからである。にもかかわらず、消費増税や規制緩和を行うことで、中小零細企業は風前の灯になってしまう。そこまで安倍首相が新自由主義に与するのならば、まともな保守は自民党から離れざるを得なくなる。安倍首相のやろうとすることは、良質な保守派の怒りを買うだけであり、その責任は自分で取るしかないだろう。

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小村寿太郎のような明治人は外国に侮られることはなかった!

2013年10月21日 | 思想家

 戦後レジームから脱却をするためには、日本人は卑屈になってはならない。主張すべきことは、断固として主張しなくてはならない。明治の日本外交を担った政治家に小村寿太郎がいる。明治8年にハーバード大学に留学した秀才だが、父親が事業に失敗して莫大な負債をつくり、生涯貧乏に甘んじた人である。しかし、そのせいか清廉潔白を貫き通したことで有名である。小石川の借家には長火鉢一つがあっただけだった。そんな生活を送っていたからこそ、ここ一番というときに尻込みをしなかったのである。日露戦争戦争後のポーツマス条約の締結にあたっては、日本側の全権代表であった。小村が公使として清国に赴任していた際に、大宴会で李鴻章から小村を始め日本人は小柄だと揶揄されたことがあった。これに対して小村は「李さん、私の国の人は必ずしも小柄な者とは限りません。なかには李閣下のような肥大漢もおりますが、残念なことに私の国では肥大漢は多くは愚純で、“大男総身に知恵がまわりかね”という俚諺(りげん)もあるほどです。そういう連中はやむなく相撲取りに仕立てて、自活の方途を立てさせているような次第です」と述べて、一歩も引かなかったという。明治の日本人は、そこまでして、外国に侮られまいとしたのである。ところがどうだろう。今の日本人ときたらば、反論も出来ずに、言われ放題ではないだろうか。それでは日本の国益が守れるわけはないだろう。小村のそのエピソードは、田中忠雄の『活路をひらく』で取り上げていたが、日本を取り戻すためには、まず日本人はしっかりしなくては。清廉潔白の徒であった小村は、自分の生き方がきちんとしていたせいもあって、押しの強さでは誰にも負けなかったのである。

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