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ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

高室池

2012年05月29日 05時11分33秒 | Weblog
 加東市上三草、三草山の南山麓に巨大な溜池があります。高室池です。高室池ゴルフ場の北側にあり、池畔には高室池スポーツクラブのプールややしろ会館があります。ゴルフ場を過ぎて堰堤上の道路を走ると、右手に豊かな水を湛えた高室池が、そして、左手には高室池公園と名付けられたミニ公園があります。景色は三草山を背景に緑一色の広々とした素晴らしい風景です。
 高室池公園の奥に記念碑が建てられています。門扉(公園入口)を開けて入り、記念碑の碑文を読んでみました。「高室池改修記念 兵庫県知事 金井元彦」の大きな題字が目に入ります。その下に改修経緯が刻まれています。この字は目によく馴染んだ父、藤本豊治の筆になるものです。父が社町助役だったか町長の頃に自宅の和室で大きな紙を広げて筆をとっていた姿を覚えています。碑文は次の通りです。


 此の巨大な高室池の堤塘は溜池が赤穂藩に属した正保から元禄年間の頃に地元農民の血と汗によって築かれた大偉業で今尚三草山を背に遂次開墾された耕地を潤ほし現在では三草山より集水と昭和池乃導入により四二五、〇〇〇屯を貯水し上三草は勿論千鳥川流域の豊沃な田地の用水として欠くことの出来ない役割を果たしている 蓋し築造以来三百有余年の星霜を経た立派な堤塘も漸々老朽のきざしが見え各所に漏水を来たし遂に昭和四拾年貳月拾五日中央部斜樋管石造下部に陥没を生じたので此の池の重要性に鑑み県当局並びに農林省の特別なご援助を受け大規模老朽溜池補強改修事業として之が実施乃運びとなりこゝに完工を見るに至った

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