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24日(金)の夕方、右岸の上滝野から左岸の新町へと、加古川を跨ぐ新滝見橋を歩きました。この日は、風が吹き、心地はよいのですが、新滝見橋の真ん中辺りまで来ると、時折り体を持っていかれそうになるほど強風が吹抜け、少しこわい感じもありました。
この新滝見橋から下流の方角を眺めると、左岸には高瀬舟の河川港だった跡が岩場に見ることができます(2枚目)。この日は、水位が下がり、河岸から左岸沿いに底の砂地が見えました。その向こうに川の流れを堰き止めるように岩場が見えます。その間を水が滝となって流れています。これが、姫滝(ひめたき)です(1枚目)。
教師生活最後の勤務となった滝野東小学校で、総合的な学習の時間の担当をし、「未来に伝えたい滝野の歴史遺産」のテーマで調べ学習をしました。その一つのグループが姫滝伝説を調べたのでした。ちょうどこの日と同じように水位が低かった時に、子供達と一緒に左岸を歩いて姫滝の近くまで行きました。その時に説明をしてくださったのが現加東市長の父上でした。小さい頃からこの川、岩場で遊んだ岩根さんが、伝説について話してくださったことを今でも昨日のように思い出します。
ちなみに姫が飛び込んだので姫滝とついたという話もありますが、同じような伝説は上流の野間川の岩場にもありました。姫滝の「姫」は、小さい、可愛いという意味があり、上流に闘龍灘に比べて小さい岩場の滝ということで、姫滝と呼ばれるということを地元の郷土史に詳しい芹生強さんから教えていただいたことがあります。いずれにせよ、そうした伝説を生んだ岩場でした。橋ができる前は、この滝見橋のあたりを渡し舟が往来していました。