ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

国宝朝光寺で伝統の鬼追踊

2010年05月06日 05時07分48秒 | Weblog
 新緑が目にまぶしい5月5日の「こどもの日」、加東市畑の朝光寺の境内で伝統の鬼追踊が行われました。朝から気温が上がり、境内のお茶席も日陰を追って移動するほどでした。
 昼が過ぎた頃、本堂では法要が行われ、檀家の女性の御詠歌、僧侶の読誦の大音声が響きわたります。そんな中、いよいよ鬼追踊りが始まりました。
 地元の畑地区の保存会の人に導かれて、本堂からお面をつけた踊り手が境内に拵えられた舞台に下りてきます。踊り手は、翁が1人、鬼が4人。鬼が一人で踊ったり、4人がそろったりしながら、松明や刀、斧などを持って鐘の拍子で踊ります。踊りは単調ですが、一定のゆったりしたリズムに合わせて、飛んだり、回ったりしながら、五穀豊穣、疫病退散などの願いを込めて踊ります。踊りの起源はよく分かっていないそうですが、鎌倉時代か室町時代ではないかといわれています。それでも7、8百年前ですから、その歴史の重みに驚きます。
 朝光寺の本堂は昭和29年に国宝に指定されました。和洋と唐様の折衷様の貴重な建築物です。また、境内の鐘楼も重要文化財に指定されています。私は本堂のどっしりとした感じとこの鐘楼の品のよさの組み合わせが気に入っています。境内には多宝塔、山門があり、さらに階段を下るとつくばねの滝があり、美しい自然も楽しめます。
 毎年この鬼追踊りの日には多くの人出で賑わいますが、今年も連休最後の休みということもあったのでしょうが、カメラマンをはじめ子ども連れの家族、外国人など多くの人が訪れ、伝統の祭りを楽しみました。
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