ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和18年-縫糸の配給

2010年05月12日 05時35分59秒 | Weblog
 社区(現加東市社)の戦時中の配給に関する書類綴の中に、縫糸の配給に関する書類が綴じられています。当時は、さまざまな物資が不足し、配給になっていましたが、縫糸もその一つだったんですね。文書は次の通りです。写真は昭和10年代の社商店街の風景ですが、販売所に指定されている丹波屋さんが写っています。



 昭和十八年五月二十五日
           社 町 役 場
各区長殿
   縫糸購入補助券送付ニ関スル件

本年度第一回縫糸入荷シタルニ入荷数量少ナキト且相当長期ニ亘リ配給無キタメ之ガ円滑ナル配給ヲ期スベク縫糸購入補助券ヲ発行スルコトニ相成候条左記事項御留意ノ上適切ナル配分方御取計ヒ相成度此段及通知候也

     記

一、配給補助券(従来ノ購入券ヲ便宜使用セリ)ハ東京糸、木綿糸(白、黄、黒ノ三種)
  ミシン糸(八〇〇番綾巻 一二〇〇番カタンノ二種)ニシテ各区配当ハ別表ノ通リ
二、配給期日ハ五月二十八日以後トス
三、販売所ハ社町社丹波屋糸店トス
四、購入ニ際シテハ左記衣料切符ヲ要スルニ付注意相成度
   東京糸 木綿糸(白黒) 綾巻ミシン糸-制限 切符二枚ト点数
   木綿糸(黄)-制限 切符三枚ト点数
   一二〇〇番ミシン糸-制限 切符四枚ト点数
  (註)制限切符ハ五匁券ニ付他ニ数種ノ糸アルニ付之ニヨリ制限切符ノ埋合□ナス
五、本補助券ハ各戸ニ一枚トシ第二回、第三回ノ配給ヲ顧慮シ配給家庭ヲ控置ヒ下度(配分ノ円滑ヲ図ルタメ)
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