ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和11年-結核予防国民運動振興週間

2008年06月01日 05時11分45秒 | Weblog
 昭和11年(1936)秋、社町役場から住民に向けて配られた「結核予防国民運動振興週間」のビラが、社区事務所「諸通達綴」に綴じられています。B4判で緑色の紙に結核予防運動の各項目が書かれています。「健康増進」「住居と日常生活」「消毒法」「患者の居室の消毒」「患者道徳と医師道徳」の5項目から成っています。

 
●結核予防国民運動振興週間
 十一月一日ヨリ七日間
  恐るべき国民病!
   結核を亡せ!!
 お互ひに次の諸項に留意し恐るべき結核を予防し国民健康の増進運動の振興に寄与いたしませう。
一、健康増進
(1)戸外の新鮮なる大気山川草木に親しみませう
(2)身体の清潔と皮膚の鍛錬の為に冷水摩擦、薄着其他耐寒性の涵養に努むること
(3)栄養の合理化を図ること 栄養は必ずしも価値の高下ではなく養分ビタミン等栄養素の整つたものが合理的であることを理解せねばならない。
(4)運動 日々の仕事を励む外暇あればハイキング、登山、海気浴、海水浴等常に身体の鍛錬に努め身体の抵抗力を養ふこと
二、住居と日常生活
(1)住居 常に家の内外を清潔にし、酷寒の時や風雨の日を除いては戸障子や窓を開け放しておくのがよい換気の悪い家、湿気の多い家に住居するものは出来るならば健康地へ移るもよい方法である
(2)日常生活 食事をはじめ、運動、仕事等に就ては総て規則正しく行ひ夜は充分に睡眠をとることが肝要である、身体弱きものは午睡を勧むるもよい。児童に対しては常に偏食を矯正し過度の試験勉強を誡めねばならぬ

                             つづく
コメント (2)
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