王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

菅首相 被災地と原発視察

2011-04-03 08:20:50 | 東日本大震災
首相、原発で隊員ら激励「大変な作業に感謝」(読売新聞) - goo ニュース

昨日2日菅首相は陸前高田市の避難所と福島原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」を訪問した。
避難所ではカメラ(報道陣の立ち入り)禁止とかで様子が伝わりませんが現地の被災者の声は:
来てくれるならもっと早く(来て酷い状況を見て対策を考えてーー)
来たなら食べるものの一つでも持ってきて
仮設住宅を何とかしてー と結構厳しい反応だった様です。
「Jヴィレッジ」でも自衛隊ほか各幹部を激励したそうです。

まあこんなハチャメチャな状況で「現地視察か激励」なんて行えばその「目的をよほど明確」に示さない限り「政治ショー」とか「政治パフォーマンス」と国民の目には写りかねません。浜爺の目にも「何の為に行ったのかなー」との思いがあります。

大震災発生の翌日菅首相が福島原発をヘリで視察した際にも「将校斥候」という言葉はあっても「大将斥候」との言葉は聞かないと疑問を呈しました。29日の参院予算委で「最高責任者不在で復興対策が遅れた」と厳しい追及がされました。

今回も訪問するなら「別途物資集積場から仕立てた大型トラックの大部隊で“ガソリンや灯軽油を届ける。生活物資を山の様に届ける。仮設トイレのセットを並べてみせる”位の事はすべきでしょう」陸からが無理なら未だ救護が十分でないと言われている避難所に海からの援助部隊を投入して「援助物資を陸揚げ」して見せる。
「Jヴィレッジ」でも視察するなら原発の作業員現場かその飯場でしょう。
それができないのですから「菅総理は官邸にいてしっかり復興のための大骨子(グランドデザイン)の作成に全能力を傾けるべきでした」

1日でしたか統一地方選の公示に際し各党の党首が決意を述べるTVシーンをちらと見ましたが「復興の為の原資に触れたのは共産党の志位さんだけでした」
ここでもう一度菅内閣のやるべき事を列記しておきます。
その1:今からでも良いから「東日本大震災非常事態宣言」をする。
その2:「大震災復興基金」を作る。日本国の保有する米国財務省証券(米国債)1兆ドルを担保に邦貨400兆円(1兆ドルX80円/ドル)を限度に「無利子の復興債権」を差し入れ当面日銀券200兆円を手にする。100兆円は発行済みの国債の強制買い入れ償却。残り50兆円を震災地区のインフラ整備と原発事故対策に投入する。最後の50兆円は以下の様に使う。
その3:大震災地区の住宅ローンの10年間猶予。中小企業の借入金を10年間猶予。
その4:避難地区の財産保護の為、特別法の施行(窃盗、詐欺、性犯罪など等は重罰かつ2審で判決)
その4:既存法律で復興を制限するものの暫時執行停止。
思いつくだけでこの程度ですが「これを柱に政権内外と党内外に広く意見を集め」賛同する人と「復興委員会を」早急に作る。これが菅首相のやるべき仕事です。

発想の転換と対応の飛躍によって大震災前の無限循環式(ねずみ講と言っても良いかも)
赤字国債の垂れ流しを止め引いては日本発の世界経済危機を引き起こさない決意を披瀝しないといけません。
非常事態ですから「有識者とか学識者」でなくどこの馬の骨?」が能力を秘めていると思います。
どんな人が何処から出てくるでしょうか? 早く出て来い! お願いします。


写真:産経新聞

読売新聞:
菅首相は2日、岩手県陸前高田市の避難所や東京電力福島第一原子力発電所の事故対応に当たる自衛隊などの拠点「Jヴィレッジ」などを訪問した。

 被災地の負担にならないよう、随行者の人数や移動手段に気を配っての視察だったが、避難所では冷ややかな受け止め方が目立った。

 陸前高田市から自衛隊のヘリでサッカー練習施設「Jヴィレッジ」に入った首相は、自衛隊、東京消防庁、東電の各幹部から原発事故の報告を受けた。その後、自衛隊員や東電社員らを「大変な作業をやっていただいていることに感謝する。福島第一原発をなんとしても皆さんの力で抑え込んで、打ち勝つまで頑張らないといけない。見えない敵との戦いだが、絶対に負けないという信念で戦ってほしい」と激励した。(引用終わり)

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