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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

トイレに閉じ込められ8日間 63歳女性救出

2010-12-12 08:10:32 | 社会
トイレに閉じこめられた63歳女性、8日目救助(産経新聞) - goo ニュース

一流紙の記事ですから「創作」という事は無いと思いますが「作ったような何とも不思議な話」です。

話題の女性は幸運とは呼べませんから「強運な方」とでも呼ぶのでしょうかね?
記事に寄れば:
先月港区のマンションに住む63歳の女性が8日に亘りトイレに閉じ込められてしまいました。
この女性は97歳の母親と同居していましたが母親が「肺炎で入院」し一人暮らしになっていました。この時トイレに閉じ込められたのですが、廊下の外にあったダンボールがドアに向かって倒れ、つっかえ棒の役になってしまったのだとか。

閉じ込められてから6日目、何と娘が入院の見舞いに来ない事を心配した母親が「娘の看護婦さんに安否の確認」を以来して8日目の救出に成功した。
話は未だ続きがあって娘さんが母親の入院する病院で点滴中に母親の容態が急変して返らぬ人となった。
娘が手を握ると意識不明の母親の口元がかすかに動いたとか。
命に代えて娘を守ったわけではありませんが母親とは有り難いものです。
謹んでご冥福をお祈りします。    合掌


産経新聞:
 ■病床で「娘が来ない。連絡してほしい」

 ■訴え届いた日、母は天国に旅立った

 東京都港区のマンションで先月、97歳の母親と2人暮らしだった女性(63)が8日間にわたり自宅トイレに閉じこめられた。女性が見舞いに来なくなったことを心配した入院中の母親が、看護師に安否確認を依頼。女性は救助されたが、母親はその日に永眠した。「母は、寿命を早めることで私を助けてくれたのだと思う」。女性は自らの身に起きた出来事をそう振り返った。

 女性によると、母親が間質性肺炎で自宅近くの東京慈恵医大病院に入院したのは10月初旬。6月に会社を退職した女性は、毎日病院で母親の身の回りの世話をしていた。11月4日午前1時ごろ、女性が就寝前に自宅トイレに入ってドアを閉めたところ、突然「バタン」と大きな音がした。驚いてドアを開けようとしたが、びくとも動かない。

 廊下に立てかけていたコタツセットの入った段ボール箱がドアに向かって倒れ、つっかえ棒のようになってしまったのだ。

 ドアは頑丈で体当たりしてもどうにもならない。ドンドンたたきながら、「トイレに閉じこめられています。助けてください」と大声で叫んでも応答はない。

 トイレには窓も時計も携帯電話もない。時間を知るすべは、換気扇を通して聞こえる建設工事現場の音だった。工事の音で朝の訪れを知ったが、助けの声への反応はなかった。

 当初は「誰かが見つけてくれるだろう」と楽観的だった。しかし、いくら叫んでも助けは来ない。日がたつにつれ、不安が募った。「母は、誰にもみとられず息を引き取り、私はトイレで餓死するのか」。頭に浮かぶのは、病気で衰弱している母親のことばかりだった。

 「娘が来ない。連絡してほしい」

 女性が閉じこめられてから6日目の11月9日。病床の母親は、看護師らにこう訴えた。看護師らは病院事務局を通じ、女性宅に何度も電話した。応答がなかったため11日朝、警察に通報。同日午後3時、女性は救助された。脱水症状のため、母親が入院する病院で点滴の最中、母親の容体が急変した。

 病室に駆けつけると、母親の意識はなかった。「私は大丈夫。助かったから」。手を握ると、母親の口元がかすかに動いたという。同日午後6時、母親は息を引き取った。

 「もっと早く女性を助けることができれば、親子で最期の会話ができたかもしれない」。担当看護師はこう悔やむ。しかし、女性は「母の顔は安らかで笑みさえ浮かべていた。それが救いだった」と話した。(以下省略)

コメント (2)
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