『表題は「日の丸液晶メーカーと呼ばれたJDIが従業員の半数を削減」する話題です』
【中小型液晶メーカーのジャパンディスプレイ(JDI)は15日、国内従業員の半数超にあたる約1500人を削減すると発表した。中国メーカーなどとの競争激化で業績不振が続いており、スコット・キャロン会長兼最高経営責任者(CEO)(60)は引責辞任する。(中略)15日発表した25年3月期連結決算は、最終利益が782億円の赤字(前期は443億円の赤字)で、11期連続の最終赤字だった。本業のもうけを示す営業利益は370億円の赤字(前期は341億円の赤字)。人員削減で年間135億円の費用削減を見込み、27年3月期の営業黒字を目指す】と読売が報じました。
『他紙の報道をざっと見ても「瀬戸際」とか「たそがれ」と副題が付いている様に“この先も見通しは暗い”様です。今3月期決算が好調な企業でも次の期の見通しを語らない社が有るくらいですからね。12期目が黒字になる見通しは厳しいようです』
写真:JDIのスコット・キャロン会長CEO(2023年4月)© 読売新聞
読売新聞オンライン:
中小型液晶メーカーのジャパンディスプレイ(JDI)は15日、国内従業員の半数超にあたる約1500人を削減すると発表した。中国メーカーなどとの競争激化で業績不振が続いており、スコット・キャロン会長兼最高経営責任者(CEO)(60)は引責辞任する。
正社員と契約社員を対象に、6~8月に希望退職を募る。海外従業員(約1500人)も半減させる。2015年3月末時点で国内外に約1万7000人いた従業員は、大幅に縮小する。
キャロンCEOは6月1日付で退任し、生産・品質本部調達統括部長の明間純氏(48)が社長兼CEOに就く。キャロン氏は取締役会長となる。
15日発表した25年3月期連結決算は、最終利益が782億円の赤字(前期は443億円の赤字)で、11期連続の最終赤字だった。本業のもうけを示す営業利益は370億円の赤字(前期は341億円の赤字)。人員削減で年間135億円の費用削減を見込み、27年3月期の営業黒字を目指す。
キャロン氏は記者会見で「従業員におわびする。私の経営能力の問題であり、私の責任」と述べた。
JDIは、車載向け製品を強化し、主力だったスマートフォン向け液晶パネルから撤退する方針だ。10月には車載事業を分社化し、資金調達や他社との協業に力を入れる。今年度末の閉鎖が決まっている茂原工場(千葉県)は親会社の投資ファンド「いちごトラスト」に譲渡し、いちごからの借り入れ返済に充てる。国内に6か所あった生産拠点は、石川工場(川北町)1か所に縮小する。
JDIは12年、ソニー(現ソニーグループ)と東芝、日立製作所の液晶事業を統合し、「日の丸液晶メーカー」として設立された。
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